2022年度版受験者数が多い主要人気資格ランキング

これから資格を取りたい人によっては、世間で需要の高い種類が気になるでしょう。結論からいうと、需要の高い資格は、社会的な必要性が考えられます。そのため就職につながる可能性もあるのです。

今回は資格探しの参考になるように、受験者数の多い資格をランキング形式でまとめました。そのなかから主要資格について、おすすめの理由やメリットを紹介します。これを読めば人気資格を踏まえて、仕事につながるものを見分けられるでしょう。

受験者が多い主要人気資格ランキング

まずは主要資格を、受験者数が多い順にランキングでまとめてみました。以下をごらんください。

順位 資格 受験者数(2021年度)
1位 宅地建物取引士 20万9749人(10月)
2位 危険物取扱者乙種4類 8万6522人
3位 行政書士 4万7870人
4位 ITパスポート 3万5962人(2022年3月)
5位 社会保険労務士 3万4845人
6位 基本情報技術者 3万2549人(春期)
7位 FP(2級、学科試験、日本FP協会) 2万7889人(2022年1月)
8位 簿記(2級) 1万7448人(2022年2月)
9位 中小企業診断士 1万7345人(全科目受験)
10位 マンション管理士 1万2520人

このランキングでは、宅地建物取引士や行政書士、中小企業診断士などの士業資格が多く入っています。また危険物取扱者乙種4類やITパスポートのように、特定業務で必須になりそうな資格もランキングに入りました。

このように社会的な重要性がある資格は、受験者が集まりやすい傾向です。

受験者が増加する理由

ここでは受験者が増加する理由を見ていきましょう。試験ルールの変更や、社会的な需要増加が挙げられます。それぞれの詳細を確認しましょう。

試験のルールが変わった

資格試験のルール変更は、受験者増加につながる可能性があります。新しいルールによって、取り組みやすいと考える人がいるようです。また体制変更で重要性が上がれば、そこにチャレンジする人が集まります。

たとえば宅地建物取引士は、2015年に名称が新しくなったものです。従来は「宅地建物取引主任者」であり、士業資格ではありませんでした。士業の仲間入りによって、社会的重要性が知らされた形です。そこで宅建士について、名称変更の年度以降の受験者数を見てみましょう。

年度 受験者数
2015年度 19万4926人
2016年度 19万8463人
2017年度 20万9354人
2018年度 21万3993人
2019年度 22万0797人
2020年度(10月) 16万8989人
2021年度(10月) 20万9749人

少なくとも2019年度までは、宅建士の受験者数が増えていました。2020年度以降は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、受験者数が落ち着いたようです。それでも宅建士試験は、今後も受験者数増加の可能性があります。

社会的な需要が増した

社会的な需要アップによって、受験者を伸ばす資格もあります。これは社会情勢の変化が要因でしょう。時代によって人々の意識が変われば、それに合わせて需要を伸ばす資格もあります。ここに受験者が殺到するのでしょう。

たとえば近年は、英検を目指す人が増えています。日本英語検定協会の公式サイトより、志願者数のデータで見てみましょう。

年度 志願者数
2017年度 1億0840万3400人
2018年度 1億1225万8468人
2019年度 1億1618万3309人
2020年度 1億1986万1470人
2021年度 1億2396万4138人

以上のように英検の志願者数は毎年1億人を超え、なおもその数を増やしています。2021年の東京オリンピック開催の前後から、日本全体がグローバル化を意識したために、英検の需要も上がったのでしょう。このように受験者数を増やす資格には、それを裏づける社会的背景があります。

受験者が多い資格の特徴

ここで受験者数が多い資格の特徴を見ていきましょう。テキストや講座で扱われやすいのがポイントです。ほかにも社会的な需要から、受験者が集まる資格もあります。受験者数が増える背景を確かめてください。

テキストや講座で扱われやすい

受験者が集まりやすい資格は、テキストや講座で扱われやすいからでしょう。試験勉強のために、テキストや通学、通信講座を利用する人がいます。多くの機関が扱うほど、受験者が集まりやすいのです。

たとえば宅地建物取引士のような人気資格は、通学だけでなく通信講座もあります。さまざまな参考書も発売されており、インターネットや書店で注文可能です。勉強できるツールが揃っているほど、その資格を受けたいと思う人が増えるでしょう。

人気資格は参考書や過去問、通信講座などのツールが揃っている点に注目です。

社会的に需要がある

次のポイントは社会的需要です。そのなかでも幅広い業種に通じる資格は、要注目といえます。さまざまな動機があるため、受験者が集まりやすいでしょう。

たとえばFP(ファイナンシャルプランナー)は、多種多様な動機の受験者が集まるといわれます。出題内容はお金に関するライフプラン、リスク管理、不動産、資産運用などさまざまです。企業は資金管理が大切で、顧客もお金の悩みを抱える場合があります。さまざまな問題への対処を要することから、幅広い業界でFPが重要視されているのです。

このように複数の業界で需要がある資格は、受験者を集めやすいでしょう。

人気資格の受験のメリット

人気資格の受験のメリットを紹介します。仕事に活かしやすいことと、幅広い業種に通じる可能性です。それぞれの詳細を見ていきましょう。

仕事に活かしやすい

人気資格は、仕事に活かしやすいといえます。受験者が多い資格は、特定業界でも有名だからです。資格によっては、スキルのアピールに役立ちます。よく知られた資格でも、ステータスの高さを見込めるタイプなら、就職につながりやすいでしょう。

たとえば危険物取扱者の乙種4類は、ガソリンスタンドなどでの仕事に重要です。接客だけでなく灯油運搬、配達業務などもできるでしょう。ここから業務の幅が広がり、年収アップにも期待です。

このように人気資格には、仕事に活きる裏づけがあります。

幅広い業種に通じる可能性

人気資格は、さまざまな業種に通じる可能性を秘めています。ひとつよりも複数の業界で需要がある資格があれば、人材として重宝を受けやすいでしょう。

たとえば簿記は、経理志望なら取っておきたい資格です。会計に加え財務諸表の読解、経営分析などのスキルを学べます。

金融だけでなく不動産やIT、医療などさまざまな分野で経理は欠かせません。簿記の有資格者は、それだけ社会的に大切です。そのため簿記の資格保有で、特別な手当を受けられるかもしれません。このように柔軟に活用できる点も、人気資格の特徴です。

人気資格受験のデメリット

人気資格受験には、デメリットにも注意です。資格によっては、やりたい仕事には通用しない可能性があります。さらに同じ資格保有者の多さから、競合が激しくなるリスクにも気をつけてください。人気資格を受けるときの注意点を見ていきましょう。

資格によっては仕事の役に立たない可能性

最初の注意点は、資格によって仕事の役に立たない可能性です。合格率の高さで受験者が多くなっている場合は、とくに気をつけてください。誰でも持ちうるために、趣味の範囲を出ない可能性があります。そうなると就職や転職でのアピールにもつながりません。

たとえばFPは、1級から3級まであります。しかし就職でアピールできるのは、応用知識がある2級からです。3級は合格率は高いといえますが、誰でも持てるイメージがあります。そのため金融業界への転職では、評価を受けられない可能性に注意です。

誰でも持てる資格より、応用知識を問われるタイプの方が、出世に活きるかもしれません。

競合相手の多さで就職できない可能性

人気資格は競合の多さに気をつけてください。就職や転職市場では、同じ資格を持つライバルもいるからです。相手にアピールポイントで負け、志望先に就職できないリスクに注意してください。

たとえば企業によっては、資格保有だけでなく実務経験を重視します。同じ簿記2級保有者でも、経理の実務経験が豊富な人と未経験では、前者が採用を受けやすいでしょう。未経験の場合は、資格だけでなく企業貢献のビジョンや、熱意のアピールを大切にしてください。

資格を持っていれば就職できるとは限りません。競合の求職者に負けないために、就職面接で好印象を与える戦略も考えましょう。

主な人気資格一覧

受験者の多さで話題の資格から、仕事につながりそうなものをピックアップしました。ここでは以下の資格を紹介します。

  • 基本情報技術者
  • 日商簿記検定
  • FP
  • 危険物取扱者乙種4類試験
  • 宅地建物取引士試験

以上は、さまざまな業界で活躍できる資格です。それぞれの特徴を確かめ、目当ての資格を見つけましょう。以下でおすすめ資格の各特徴を紹介します。

基本情報技術者

正式名称基本情報技術者試験(FE)
資格種類国家資格
分野情報
認定団体独立行政法人情報処理推進機構
試験形式CBT(Computer Based Testing)方式
受験資格特になし
試験日5月(上期試験)
10月(下期試験)
受験料5,700円
受験者数(2023年度)89,473人
合格者数(2023年度)43,348人
合格率(2023年度)48.4%
フォーサイト合格率
偏差値48
基本情報技術者試験の詳細情報

基本情報技術者がおすすめの理由

基本情報技術者がおすすめである理由は、次の3つです。他資格への足がかりになる可能性、ITの基礎知識を学べること、デジタル関連の仕事における有用性です。それぞれのポイントを見ていきましょう。

最初のおすすめポイントは、他資格への足がかりになることです。基本情報技術者は、ITの基礎知識を問う資格になります。試験合格なら、IT業界のキャリアメイクにつながるでしょう。

また基本情報技術者はITパスポートよりも、本格的な知識を学べます。IT関連の資格には応用系も見られます。しかし応用系の資格勉強では、基本的な予備知識も大切です。基本情報技術者試験の合格経験により、他資格挑戦時の予備知識を手に入れられます。

IT業界でキャリアの第一歩を踏み出す意味でも、基本情報技術者の資格は重要です。

次のポイントは、IT業界で大切な知識を学べることです。基本情報技術者はITパスポートよりレベルが高いとされます。そのため基礎だけでなく、踏み込んだ知識も学べるでしょう。

とくにITの未経験者は、その業界の志望時に持っているのがおすすめです。ITパスポートよりも、さらに具体的な知識をアピールできます。そのため未経験者でも、企業から高評価を受けられるチャンスです。

IT業界への就職だけでなく出世コースまで考えると、基本情報技術者資格がおすすめです。

IT業界以外でも、デジタル関連の仕事につながる可能性に注目です。近年は各業界で、DX化やオンライン活用が進んでいます。DX化に対応できる人材がいれば、その企業は助かるでしょう。

たとえばアパレル業界でもDX化が進んでいます。服飾業界に基本情報技術者の資格を持つ人がいれば、システムのセッティングや活用に貢献できるでしょう。このように一見ITと関係のない職業でも、デジタルに詳しい人材を求める企業があります。そこに基本情報技術者が向かえば、理想の人材として企業とのマッチングを果たせるでしょう。

オンラインやDXのノウハウ共有のためにも、基本情報技術者の資格は有用です。

基本情報技術者のメリット

基本情報技術者資格のメリットは、次の3つです。IT業界への関心のアピール、IT関連の仕事に対応できること、有資格者への特別手当になります。それぞれの詳細を、以下で見ていきましょう。

最初のメリットは、IT業界への興味ややる気を示せることです。基本情報技術者試験は、とくにITエンジニアの評価に活きるでしょう。新卒のエンジニア志望なら、ぜひ持っておきたい資格です。

一定の資格があれば、スキルだけでなく、それを手に入れるまでの過程も企業に伝えられます。以上をうまく伝えれば、就職面接で高評価を得られるでしょう。ITスキルをアピールするうえでも、基本情報技術者資格は欠かせません。

基本情報技術者の知識は、IT業界での業務だけでなく、面接時のアピールにもつながります。

基本情報技術者資格の次のメリットは、一定業務への対応です。近年IT関連の仕事は多様化しています。そのようなときにこそ、基本的な知識が大切です。とくに基本情報技術者なら、ITパスポートよりも本格的な知識も学べます。高度な仕事をまかせてもらえる可能性も、ITパスポートより高いでしょう。

IT企業で即戦力となるには、基本情報技術者のように一定スキルの証明が欠かせません。システム開発プロジェクトへの参画のように、やりがいのある仕事をまかせてもらえるでしょう。

基本情報技術者の資格があれば、IT業界で幅広い業務に就けるでしょう。IT業界以外でも、オンラインやDX化対応などで重宝を受けられます。

最後のメリットは、有資格者への資格手当です。企業によってはこのような特別手当があり、年収増加につながります。年収増加によって、理想の生活に近づけるのがポイントです。

基本情報技術者試験は、ITパスポートよりはレベルが高いとされます。そのため資格保有による手当も、ITパスポートより多くなるかもしれません。IT関連の難しい問題を解くほど、社会的ステータスにつながる可能性があります。

その意味でも基本情報技術者の資格は、IT業界でのキャリアメイクに欠かせません。

日商簿記検定

正式名称日商簿記検定
資格種類公的資格
分野会計・財務
認定団体日本商工会議所,各地商工会議所
試験形式筆記
受験資格学歴・年齢・性別・国籍に関係なく受験可能
試験日簿記2・3級:2月・6月・11月の年3回
受験料簿記2級:4,720円
簿記3級:2,850円
受験者数(2023年2月)簿記2級:12,033人
簿記3級:31,556人
合格者数(2023年2月)簿記2級:2,983人
簿記3級:11,516人
合格率(2023年2月)簿記2級:24.8%
簿記3級:36.5%
フォーサイト合格率(2023年2月)簿記2級:86.4%
簿記3級:87.5%
偏差値2級:58
3級:47
簿記の詳細情報

日商簿記検定がおすすめの理由

日商簿記検定を推奨する理由は、次の3つです。重要知識の習得や、2級以上取得による人材としての評価アップ、受験資格の無制限になります。それぞれの詳細を確認しましょう。

最初のおすすめポイントは、ビジネスで大切な知識を学べることです。簿記は経理を中心に、ビジネススキルを問われます。そのため資格保有なら、就職時のアピールだけでなく、幅広い業務実績につながります。

たとえば簿記2級では、ビジネスの基礎知識に限らず、経営管理に通じる知識を問われる形です。このレベルの資格を持っていれば、企業からの需要が高まるでしょう。3級よりも踏み込んだ知識をアピールできるからです。

その意味でも簿記は、ビジネスマンとしての優位性を示す資格といえます。

次のポイントは、人材として重要視してもらえる可能性です。とくに簿記2級以上なら、スキルのアピールにつながるでしょう。

簿記資格は、級が高いほど難易度も上がりますが、保有によってスキルをアピールしやすくなります。たとえば3級では勘定科目や仕訳といった、ビジネスの基本項目を学びます。しかし2級では中小の株式会社の会計や、コスト管理のしくみも勉強する形です。ジャンルも商業簿記と工業簿記の2つになります。

以上から簿記2級以上なら、幅広い知識の証明として、就職や転職でアピールできるでしょう。

最後のポイントは、各級ともに受験資格の制限がないことです。そのため初めて簿記試験に臨む場合でも、いきなり1級の受験ができます。

簿記は1級から3級まで、そして初級があります。資格試験に自信がない場合は初級から始めてもよいでしょう。一方で出世意欲があり、明確な学習プランを実行できるなら、1級からチャレンジしてもよいといえます。

簿記資格は各級ともに受験資格を定めていません。そのため誰でも習熟度に合わせて、好きな級に挑戦できます。

日商簿記検定のメリット

続いて日商簿記検定のメリットを紹介します。あらゆる業界でのニーズ、経理を中心とした知識の活用、他資格取得のきっかけに注目してください。

最初のメリットは幅広い業界での需要です。簿記はとくに2級以上なら、ビジネススキルをアピールできます。就職面接では企業に貢献できる可能性を、資格を通しながら示しましょう。

簿記は会計関連の知識を中心に問われます。会計は金融に限らず不動産、食品、工業などさまざまな分野で重要です。会計スキルの習得によって、どの企業にも貢献できるでしょう。

以上から簿記資格は、あらゆる業界での就職でアドバンテージになります。

次のメリットは、ビジネスの知識を活かすチャンスです。たとえば経理なら、財務諸表の読解やコスト計算、収入や支出の整理などの知識を発揮できます。数字に強いところをアピールできれば、社内での評価も高まるでしょう。

簿記のスキルを活かせる職種は、ほかにもあります。たとえば営業の場合、売り上げの伸ばし方だけでなく、コストマネジメントも重要です。簿記の知識を活かせば、以上をもとに効率的な営業戦略を考えられます。

このように簿記は、勉強した知識をビジネスに活かしやすいのが特徴です。

最後のメリットは、他資格取得のきっかけです。簿記はビジネスの基本を学ぶ資格ですが、これが他資格受験時の予備知識にもなります。

簿記資格は会計知識を通して、企業貢献を目指せるのが特徴です。以上から転じて、たとえば中小企業診断士を目指す土台にもなります。中小企業診断士は、企業へのコンサルティングが主要業務です。簿記で学んだ会計や企業分析を、アドバイスに応用できるでしょう。

以上から簿記は、ダブルライセンスのきっかけとしても有用です。

FP

正式名称ファイナンシャル・プランニング技能士
資格種類国家資格
分野金融
認定団体厚生労働省
試験形式筆記、マークシート、口頭、面接
受験資格FP2級:以下のいずれかに該当する人
・3級FP技能検定の合格者
・FP業務の2年以上の実務経験者
・厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
・日本FP協会認定の「AFP認定研修」を終了した人
試験日FP2級〜3級
年に3回(5月・9月・1月)に実施
受験料FP2級
学科:4,200円
実技(個人資産相談業務):4,500円
実技(保険顧客資産相談業務):4,500円
受験者数(2023年1月)FP2級
学科試験 29,466人
実技試験 23,994人
合格者数(2023年1月)FP2級
学科試験 16,537人
実技試験 14,283人
合格率FP2級
学科試験56.12%
実技試験59.53%
フォーサイト合格率(2023年1月)FP2級
学科試験:93.8%
偏差値38〜57
ファイナンシャルプランナー・FPについて詳しくはこちら

FPがおすすめの理由

FPがおすすめである理由を紹介します。コンサルティングスキルの獲得、2級でも独学で合格できる可能性、プライベートにおける知識の応用です。それぞれのポイントを見ていきましょう。

最初のおすすめポイントは、コンサルティングスキルの獲得です。コンサルティングは、相談相手や組織に対し、問題を把握のうえ、解決方針を示す業務です。個人ならライフスタイルの改善を通し、よりよい生活をもたらせます。企業なら経営改善や発展のサポートになるでしょう。

コンサルティングの実績を挙げるには、専門知識が必要です。FPではリスク管理や資産運用、不動産など多様な資産知識を得られます。これらは他人の利益になるアドバイスを裏づけるものです。

このようにFPは、他人へのアドバイスが得意な方に向いています。

FPは独学で合格できる可能性からも、おすすめです。2級でも約300時間の勉強で、合格が見えてきます。

資格試験によっては、独学での勉強時間が長いものもあるでしょう。たとえば社会保険労務士なら約800~1000時間、司法書士なら約3000時間は必要とされます。

しかし長時間の勉強に苦手意識をもつ人もいるでしょう。そうした方でも、FP2級の約300時間なら、計画を立ててこなせるかもしれません。合格に必要な勉強時間が短いほど、学習期間も短くなります。

効率的に資格を手に入れる意味でも、FPはおすすめです。

最後のポイントは、プライベートでも活用できる可能性です。人生をよくするには仕事だけでなく、プライベートでの金銭管理も欠かせません。

たとえばFPでは、ライフプランニングや資産運用などの問題があります。FP試験合格をきっかけに、専門知識を活かして生活を見直せるでしょう。リスク管理を実践しながら、資産運用を始めてもよいといえます。

仕事だけでなく、プライベートの充実でもFPの知識を活かせるでしょう。

FPのメリット

FPのメリットは、次の3つです。就職や転職に有利な可能性、金融アドバイザーとしての多方面での活躍、ダブルライセンスによる独立開業の可能性です。それぞれを踏まえて、受けるべきか考えてみましょう。

最初のメリットは、就職や転職におけるアドバンテージです。とくに金融業界でのアピールでは、FP2級以上取得が欠かせません。この業界での未経験採用を目指すなら、少なくともそのクラスの資格はほしいところです。

またFP2級資格により、さまざまな業界で努力をアピールできるでしょう。金融以外でも不動産、保険など、お金に関係する業界があります。そこでFP2級をアピールできれば、人材として評価してくれるでしょう。以上からFPは2級以上なら、就職や転職で有用です。

次のメリットは、金融アドバイザーとして活躍できる可能性です。さまざまな業界で、顧客への金銭的なアドバイスが想定されます。

たとえば不動産業界でFPの知識を活かす場合です。不動産取引や相続、ローンなどに関し、顧客のライフプランをアドバイスできます。オーナー向けに土地活用や事業承継のコンサルティングも可能です。

以上からFPの有資格者になれば、信頼できるアドバイザーとしての出世が見えてきます。

最後のメリットは、ダブルライセンスにつながる可能性です。FPとほかの資格を組み合わせることで、出世につながるかもしれません。

たとえばFPと宅地建物取引士の組み合わせです。成立なら、不動産取引に関する金融的なアドバイスができます。このようにさまざまな業界で、FP知識を活かした独自の働き方が可能です。

このようにFPとほかの資格を組み合わせれば、独自のキャリアプランを築けるでしょう。

危険物取扱者乙種4類試験

正式名称危険物取扱者乙種4類
資格種類国家資格
分野工業
認定団体都道府県知事
試験形式マークシート
受験資格特になし
試験日随時
受験料4,500円
受験者数(令和4年度)223,009人
合格者数(令和4年度)70,211人
合格率(令和4年度)31.5%
フォーサイトの合格率-
偏差値45
危険物取扱者について詳しくはこちら

危険物取扱者乙種4類がおすすめの理由

危険物取扱者は、とくに乙種4類に需要があっておすすめです。アルバイトでも必須になるケースがあります。しかし独学なら約40~60時間で合格が見えてくるでしょう。仕事を覚えながら、資格取得に向けた知識を学べることもポイントです。

最初の推奨理由は、アルバイトでも必須になることです。求人によっては、アルバイトでも乙種4類保有を条件とするかもしれません。そのためこの資格は、社会的な重要性が高いでしょう。

代表例としてガソリンスタンド、ビル管理、薬品や半導体を扱う工場などが挙げられます。仕事によってはガソリンのような引火物や薬品などを毎日扱うでしょう。以上から乙種4類保有によって、仕事の選択肢が広まる人もいます。

このような背景から危険物取扱者の乙種4類は、アルバイトにも欠かせない資格として有名です。

次のおすすめポイントは、独学で合格できる可能性です。約40~60時間で合格が見えてくるでしょう。短時間で合格できる資格なら、学習習慣の定着にもつながります。

通信講座を使えば、プロのサポートにより、さらに効率的な学習が可能です。eラーニングの活用によっても、要点を素早く覚えられるでしょう。このように乙種4類は、自分のライフスタイルに合わせて合格を目指せる資格です。

最後のポイントは、仕事を覚えながら知識を学べることです。アルバイト先によっては、危険物を扱う職場があります。そこには、危険物が関わらない仕事で経験を積む人もいるでしょう。

以上に当てはまる方は、仕事を通して危険物取扱者の知識を仕入れるチャンスです。実務経験と学習によって、試験合格に近づけます。このようにアルバイトの経験が、乙種4類試験合格につながるかもしれません。

危険物取扱者乙種4類のメリット

危険物取扱者乙種4類には、次のメリットがあります。危険物を扱う職業に就きやすい点が大きいでしょう。さらに優遇措置の可能性や、社会的需要に注目してください。

最初のポイントは、危険物を扱う業界に就きやすくなることです。ガソリンスタンドでアルバイトをする場合は、有資格者として採用されやすいといえます。

ほかにもビル管理、化学工場、タンクローリーのドライバーなど、危険物関連の職業があります。キャリアプランによっては、こうした職業で働く必要もあるでしょう。そのときに危険物取扱者乙種4類が活きてきます。

乙種4類は危険物を扱う業界において、安全に働くために大切な資格です。これがあることで、希望の職種に就ける人もいます。

次のメリットは、優遇措置の可能性です。代表例は資格手当になります。これにより年収アップを期待できるでしょう。

資格保有によって、専門性のある仕事もまかされるかもしれません。人によっては高度な業務ほどやりがいを見出せて、社会貢献を実感できるでしょう。以上から乙種4類を持っていれば、給料アップから理想のキャリアメイクにつなげられます。

最後のメリットは、社会的な需要です。危険物を扱う仕事は、日常生活で重要な場合があります。そのため乙種4類を持っていることで、自分に合った求人を見つけられる人もいるのです。

たとえば車社会の維持のためには、ガソリンスタンドが必要です。女性のおしゃれとして化粧品も欠かせませんが、実はこちらにも化学薬品を使うケースがあります。そうした場合は危険物の有資格者の従事が必要です。

乙種4類資格は、幅広い業界で重要になります。ガソリンから化学物質まで、あらゆる業界が危険物を扱うからです。このような状況が、社会的需要につながっているのでしょう。

宅地建物取引士

正式名称宅地建物取引士
資格種類国家資格
分野不動産
認定団体国土交通省
試験形式マークシート
受験資格学歴・年齢・性別・国籍に関係なく受験可能
試験日2023年10月15日(日)
13時~15時
受験料8,200円(予定)
受験者数(2023年度)233,276人
合格者数(2023年度)40,025人
合格率(2023年度)17.2%
フォーサイト合格率(2023年度)76.1%
偏差値55
宅地建物取引士・宅建士について詳しくはこちら

宅地建物取引士がおすすめの理由

宅地建物取引士試験がおすすめである理由として、社会的ステータス向上が挙げられます。ほかにも独学なら約300時間で合格できる可能性や、子育て世代の活躍チャンスなどに注目してください。

最初のおすすめポイントは、社会的ステータス向上です。宅建士には、以下の独占業務があります。

  • 不動産取引時の重要事項説明
  • 重要事項説明書面の記名や押印
  • 契約内容書面への記名や押印

不動産取引は多額が予想されるため、有資格者のサポートが不可欠です。このような背景から、宅建士に独占業務が設けられています。それだけ社会的に重要な存在なので、資格取得でステータスにつながるのです。

宅建士は独占業務があるため、社会的に重要といえます。

宅建士試験は、独学でも約300時間で合格の可能性がある士業試験としては、比較的難易度が低いといえます。1日2時間なら、約5カ月で合格が見えてくるでしょう。

ほかの士業試験だと社会保険労務士が約800~1000時間、行政書士は約1000時間は必要です。以上と比べると、宅建士は学習計画を最後まで進めやすいといえます。

宅建士は士業試験としては、難易度が低いでしょう。約300時間の独学で、結果を出せるかもしれません。このように勉強な苦手な人でも合格できる可能性が、宅建士の魅力です。

最後のおすすめポイントは、子育て世代でも活躍できる可能性です。とくに女性の再就職先として、宅建士が挙げられます。

女性は結婚や出産などで生活環境が変わる場合があります。以上から仕事が続かない可能性があるでしょう。子育てが一段落して社会に出ようにも、どうすればよいかわからず、悩む人もいます。

しかし宅建士の資格取得によって、再就職につなげられる人もいます。不動産業界だけでなく、法律や金融などでも活躍のチャンスです。自宅開業やリモートワークも可能なことから、子育てと仕事の両立にもつなげられます。

以上から宅建士資格取得により、新しいキャリアを築くチャンスを得られるのです。

宅地建物取引士のメリット

宅地建物取引士には、さまざまなメリットがあります。不動産業界を中心に活躍できる可能性や、一生涯有効であること、独立起業の可能性が背景です。それぞれの詳細を見ていきましょう。

最初のメリットは、不動産業界を中心に活躍できることです。独占業務があるので、人材として重宝を受けやすいでしょう。不動産や法律、金融に関係のある仕事なら、資格の知識を活かせます。

宅建士の有資格者は、不動産以外でも金融業界で活躍可能です。たとえば住宅ローンの相談を受けたとき、不動産の価値チェックや、ローンをめぐるトラブル対策が重要です。そこで資格勉強の経験を活かしながら、顧客に最善策を与えられます。

宅建士の知識を活かせば、幅広い業界で顧客に寄り添えるでしょう。

次のメリットは、宅建士の資格が一生涯有効であることです。宅建士は合格後、以下のどちらかの条件で正式登録ができます。

  • 登録実務講習修了
  • 実務経験2年以上

条件を満たせば宅地建物取引士証の申請をして、交付を受けられます。ただしこの証明書の有効期限は5年です。仕事を続けるなら、各都道府県の宅建協会などに向かい、更新を済ませましょう。このような手間はありますが、宅建士は原則一生涯持ち続けられる資格です。

宅建士の最後のメリットは、独立起業につながる可能性です。開業後に高収入を得られる人もいます。不動産取引や相談件数を重ねることで、売上を伸ばせるからです。

宅建士とほかの資格との組み合わせで、独自の顧客ルート開拓もできます。たとえば宅建士と社会保険労務士なら、事業者のオフィス所有のサポートができます。並行して、労務管理や保険関連の書類作成代行も可能です。

このように宅建士と他資格のダブルライセンスによって、柔軟なサービスができます。

まとめ

これから資格を求めるなら、需要のあるものを確かめましょう。受験者数の多い人気資格は、社会的な重要性があるため注目です。ただし競合が多いため、資格を活かした就職時は独自のアピールポイントを身につけましょう。

人気資格からは基本情報技術者や簿記、FPなどがおすすめです。これらは幅広い業界でニーズがあります。資格やスキルのアピールによって、出世を見込めるでしょう。

以上のように資格ごとの人気の背景を考えてください。そこから自分のキャリアにふさわしい資格を選びましょう。