趣味に関する資格取得で仕事に活かす

趣味を持っている方にも、これから趣味にしたいことがある方にもおすすめしたいのが資格の取得です。資格と聞くと、勉強が大変というイメージがあるかと思いますが、自身の趣味のためであれば取得の勉強も苦になりません。また資格を取得することで、より趣味を楽しむことができますし、余暇の時間を有意義に過ごすことができるでしょう。そんな趣味の資格についていくつかご紹介したいと思います。

資格取得の勉強が苦にならないのがポイント

資格を取得するのは、仕事の上で必要になった場合や、就職、転職を考えているときなどが中心ではないでしょうか。こうした必要に迫られた資格取得の場合、取得に向けた勉強が苦になってしまうことが少なくありません。

また、特にすでに仕事をしている社会人の場合、勉強時間の確保も難しくなります。自分の余暇の時間を使ってまで勉強をするのは、精神的にきついものです。

この点趣味に関する資格の場合、そもそも勉強すること自体がまず苦になりません。自分の好きな分野、興味のある分野を勉強することになるので、楽しみながら勉強ができるはずです。

時間の確保という点でも、そもそも余暇の時間を楽しむのが趣味です。そんな余暇の時間に、趣味の分野の勉強をするのは苦にはならないでしょう。

楽しみながら勉強し、資格を取得できるのが趣味の分野の資格のいいところ。しかもその資格が趣味以外の分野でも活用できるようであれば、人生を過ごすうえでも非常に有益となります。そんな趣味に関係する資格をいくつかご紹介しましょう。

ファイナンシャルプランナー

正式名称ファイナンシャル・プランニング技能士
資格種類国家資格
分野金融
認定団体厚生労働省
試験形式筆記、マークシート、口頭、面接
受験資格FP2級:以下のいずれかに該当する人
・3級FP技能検定の合格者
・FP業務の2年以上の実務経験者
・厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
・日本FP協会認定の「AFP認定研修」を終了した人
試験日FP2級〜3級
年に3回(5月・9月・1月)に実施
受験料FP2級
学科:4,200円
実技(個人資産相談業務):4,500円
実技(保険顧客資産相談業務):4,500円
受験者数(2023年1月)FP2級
学科試験 29,466人
実技試験 23,994人
合格者数(2023年1月)FP2級
学科試験 16,537人
実技試験 14,283人
合格率FP2級
学科試験56.12%
実技試験59.53%
フォーサイト合格率(2023年1月)FP2級
学科試験:93.8%
偏差値38〜57
ファイナンシャルプランナー・FPについて詳しくはこちら

貯金や運用が趣味の方におすすめ

貯金や資産運用、投資などが趣味という方も多いかと思います。自身の資産の面に興味がある方には、国家資格でもあるファイナンシャル・プランニング技能士(以下、FP)の資格をおすすめします。

FPの資格取得を目指すには、税金に関する知識、保険制度に関する知識、さらに法律に関する知識も必要になります。これらを身に着けることは、今後の資産運用や投資の面でも大きなメリットになります。

これまでにも貯金や投資などの場面で、個人的に勉強している経験があれば、その経験を資格取得の勉強に役立てることもできます。

資格取得には税金に関する勉強や、保険制度に関する勉強など、専門用語の多い分野もあり、難解な部分もありますが、自身が興味のある分野であればさほど苦にはならないはずです。

趣味だけではなく実用的な面も

FPの資格は何も自身の資産運用にのみ生かせる資格ではないこともおすすめの理由です。まずは遺産相続などのシーンにおいて活躍できるということです。遺産相続のシーンで万が一親族内で揉め事が起きた場合にも、専門的な知識で意見をすることができます。

またFP本来の仕事は、顧客の家族構成や収入、ライフスタイルなどから、その子役に最適な資産運用をアドバイスすることです。友人や知人、親族などから資産運用に関するアドバイスを求められたとき、適切なアドバイスができるのも大きな魅力でしょう。

FPにとって重要な知識である保険制度や税制に関しては、常に改正が繰り返されていくものです。改正された項目に関しては、常に情報をアップロードしていく必要があるため、将来的に長期間にわたって勉強を楽しめる資格でもあります。

インテリアコーディネーター

正式名称インテリアコーディネーター
資格種類民間資格
分野生活
認定団体公益社団法人インテリア産業協会
試験形式マークシート
受験資格特になし
試験日一次試験:10月上旬
二次試験:12月上旬
受験料14,850円
受験者数(2022年度)8,943人
合格者数(2022年度)2,193人
合格率(2022年度)24.5%
フォーサイトの合格率(2022年度)-
偏差値53
インテリアコーディネーターについて詳しくはこちら

自宅をおしゃれに演出するのが趣味の方におすすめ

自分が住む住空間を、自分好みにおしゃれに演出することが好きな方にはインテリアコーディネーターの資格がおすすめです。インテリアコーディネーターと聞くと、お部屋をおしゃれにする資格と思われる方も多いかと思いますが、資格取得にはデザイン性のみではなく、多くの知識が求められます。

建物の建築構造に関する知識や、内壁や家具にしようされる部材に関する面でも深い知識を求められますので、勉強する分野は想像以上に広範囲です。

こうした広範囲の知識を身に着けることで、それまでは見た目だけにこだわっていた趣味から、部材や建築構造に合わせた最適なインテリアを考えられるようになります。そのため趣味とする分野はさらに広がり、楽しみながら快適な住空間を作り出すことができるようになるでしょう。

ワンランク上のDIYも楽しめる

一般的にお部屋のインテリアを考える場合は、そこに設置する家具や装飾品などを選ぶことが趣味の中心となっているかと思います。しかし、資格を取得すると、それ以上の範囲に関して深い知識を得ることができますので、お部屋にあったものを自身で作り出すことも考えられるようになります。

近年DIYを楽しむ方が増えていますが、同じDIYを嗜むとしても、インテリアコーディネーターとしての知識があればより本格的なDIYを楽しめるようになります。それまでは漠然とおしゃれな空間に興味があるというだけだった方も、資格取得後はおしゃれでしかも暮らしやすい空間を、自身の手で作り出すことができるようになります。

インテリアコーディネーターの資格を取得しておけば、例えばマイホームを購入する際など大きく役立てることが可能です。マイホームを建築する場合など、ハウスメーカーからインテリアコーディネーターが派遣され、お部屋のインテリアに関してアドバイスをしてくれることもあります。

このアドバイスに対して、先方と同等の知識で意見交換ができれば、よりよい住空間の創造が可能となります。

自身の趣味をより深いものとし、さらに実用的な面でも大きなメリットがあるのがインテリアコーディネーターの資格になります。

日商簿記

正式名称日商簿記検定
資格種類公的資格
分野会計・財務
認定団体日本商工会議所,各地商工会議所
試験形式筆記
受験資格学歴・年齢・性別・国籍に関係なく受験可能
試験日簿記2・3級:2月・6月・11月の年3回
受験料簿記2級:4,720円
簿記3級:2,850円
受験者数(2023年2月)簿記2級:12,033人
簿記3級:31,556人
合格者数(2023年2月)簿記2級:2,983人
簿記3級:11,516人
合格率(2023年2月)簿記2級:24.8%
簿記3級:36.5%
フォーサイト合格率(2023年2月)簿記2級:86.4%
簿記3級:87.5%
偏差値2級:58
3級:47
簿記の詳細情報

毎日の家計簿管理や貯蓄が趣味の方に

自身の収入や支出をしっかりチェックし、貯蓄や運用に興味があるという方にはFPと同様に日商簿記の資格もおすすめです。日商簿記の資格は、一般的には事務作業を中心とする経理や総務、財務、人事などの仕事において必須の資格ともいわれています。

この日商簿記の資格ですが、取得することで財政運用に関する深い知識を身に着けることができます。これは仕事だけではなく、当然ながら自身の財政管理にも役立ちますし、家計簿をつけるにもより本格的に分析しながらつけることができるようになります。

株式投資などで知識が生かせるケースも

日商簿記の資格でも2級以上を取得するのがおすすめ。2級以上になると、中小企業などの財務諸表などから、その企業の財政状況を推測できるようになります。これだけを聞くと自分の趣味や私生活においてはあまり意味のない知識に聞こえるかもしれませんが、資産運用という点で大きくかかわってくる可能性があります。

単純に貯金としてためることだけが趣味の方もいれば、自身の貯蓄を増やしたいという方もいるでしょう。貯蓄を増やす方法のひとつが投資です。投資の中でも株式投資においては、日商簿記2級以上の資格が大きく役立つ可能性があります。

株式を所有し株主となると、企業に対して財務諸表の開示請求を行うことができるようになります。この財務諸表を読み取ることで、その企業の財務状況を把握することができ、その株を持ち続けるのか、売り出すのかの判断を行うことができます。

一般的に株式投資を行う方は、市場の動向などを中心に売買の判断を行いますが、それよりも一歩踏み込んだ情報から判断ができるようになり、投資の成果もよくなることが期待できるようになります。

現在の財政状況を把握しつつ、さらに将来的な投資にも生かせるのが日商簿記の資格の特徴といえるでしょう。

旅行業務取扱管理者

正式名称旅行業務取扱管理者
資格種類国家資格
分野ビジネス
認定団体観光庁
試験形式筆記
受験資格特になし
試験日9月
受験料国内 5,800円(非課税)
総合 6,500円(非課税)
受験者数(2023年度)国内 8,960人
総合 4,699人
合格者数(2023年度)国内 3,270人
総合 1,050人
合格率(2023年度)国内 36.5%
総合 22.3%
フォーサイト合格率(2023年度)国内 78.7%
総合 51.9%
偏差値56
旅行業務取扱管理者について詳しくはこちら

旅行が趣味なら持っていて損のない資格

一般の方はあまり聞いたことがない資格かもしれませんが、旅行代理店の責任者、代表者などが取得する資格が旅行業務取扱責任者の資格です。この資格を所有することで、旅行プランの提示や説明、料金の提示やクレームの処理を行えるようになる国家資格になります。

もちろん、旅行が趣味という方が必ず持っておきたい資格というわけではありません。しかし、旅行が趣味であれば、この資格を目指すだけでも十分に楽しめるのは間違いありません。

楽しく学べる実用性も高い資格

この資格の試験には、公共交通機関の運賃計算や、旅行約款に関しての知識、さらに旅行で必要な英語や観光地周辺に関する地理などの科目が設定されています。

これらの知識はすべて、趣味で旅行に行く際も必要な知識であり、資格取得の勉強は苦にならないでしょう。覚える範囲は広く、量も多くはなりますが、すべて旅行と紐づけて勉強できるものですので、楽しく学び、かつ自身の趣味にも役立つ知識となります。

また試験対策で国内、国外の観光地について勉強することで、旅行したい地域が増えるのもおすすめのポイント、勉強しなければ知らなかったであろう地域のことを知れるのは非常に貴重な機会となるでしょう。

まとめ

自身が持っている趣味、または興味があり今後趣味にしていこうと考えている分野において、有用性の高い資格はたくさんあります。そんな趣味の資格の中でも、さらに実用性の高い資格の取得がおすすめです。

今現在趣味にしている分野でその知識を活かすことができ、さらに将来的に趣味とは別の分野でも力を発揮できる資格がないかを調べてみましょう。

趣味の資格に関しては、何より取得を目指すことが重要です。もちろん取得することが最終的な目標となりますが、取得を目指すために勉強をし、その勉強の中で得られた知識こそが趣味に役立つ知識となります。

目指すことが重要である以上、押さえておきたいポイントは、取得のための勉強を楽しめるかどうかです。せっかく趣味をより深く楽しむための資格ですから、その過程も楽しめるような資格を見つけ、ぜひ目指してみてください。

集まる集客®︎総研では女性が手に職をつける仕事とはどういうことか、資格を活かす働き方を起業も含めて解説しています。

https://www.active-note.jp/nagase-hint/become-an-expert/