令和4年度 第54回社会保険労務士試験の解答速報・試験講評

2022/08/28

8月28日(日)に実施されます、令和4年度 第54回社会保険労務士試験の解答速報・試験講評をこちらのページで公開いたします。

フォーサイトでは試験当日に、二神講師による選択式試験についての試験講評をライブで配信いたしました。 ※アーカイブでご覧いただけます。

解答速報

8月28日(日)に実施されました、令和4年度 第54回社会保険労務士試験の解答速報を公開いたします。

選択式

問1 労働基準法及び労働安全衛生法

A B C D E
2 9 7 20 6

問2 労働者災害補償保険法

A B C D E
2 7 18 19 9

問3 雇用保険法

A B C D E
1 4 4 3 3

問4 労務管理その他の労働に関する一般常識

A B C D E
2 6 17 11 15

問5 社会保険に関する一般常識

A B C D E
9 18 4 17 2

問6 健康保険法

A B C D E
15 11 10 3 17

問7 厚生年金保険法

A B C D E
5 16 18 9 4

問8 国民年金法

A B C D E
11 4 15 17 20

択一式

労働基準法及び労働安全衛生法

問1 問2 問3 問4 問5
E E B C A
問6 問7 問8 問9 問10
A D C A B

労働者災害補償保険法

問1 問2 問3 問4 問5
C E D E B
問6 問7 問8 問9 問10
D D E A B

雇用保険法

問1 問2 問3 問4 問5
B D C C E
問6 問7 問8 問9 問10
E A A C B

労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識

問1 問2 問3 問4 問5
E C D A C
問6 問7 問8 問9 問10
E B B C D

健康保険法

問1 問2 問3 問4 問5
D A C E D
問6 問7 問8 問9 問10
E B E B E

厚生年金保険法

問1 問2 問3 問4 問5
B E E D D
問6 問7 問8 問9 問10
D B E B E

国民年金法

問1 問2 問3 問4 問5
B D D E C
問6 問7 問8 問9 問10
E A E D B

試験講評

8月28日(日)に実施されました、令和4年度 第54回社会保険労務士試験の試験講評を公開いたします。

選択式試験について

8月28日に、令和4年度社会保険労務士試験が実施されました。受験された方、お疲れ様でした。

今年度の選択式試験については、労働関連科目は厳しい問題がありましたが、社会保険関連科目は比較的得点しやすかったようです。

「労働基準法」は、最近の傾向どおり、判例の問題がありました。BとCは文脈と選択肢から正しい選択肢を選ぶことはできなくはないレベルですが、長い語句が空欄となっていて、選択肢も紛らわしいものがあるので、難しかったといえます。
Aは択一式で何度も出題されたことがある論点なので、正しい選択肢を選ぶことはそれほど難しくはなかったと思われます。

「労働安全衛生法」は、いずれも基本的な内容でしたので、正しい選択肢を選ぶことは容易であったでしょう。 これらから、基準点の引下げの可能性は低いといえます。

「労災保険法」のAは障害補償給付の加重と併合繰上げを組み合わせた問題で、かなり難しい内容でした。また、Bは、Aと連動した内容である上、支給額の算定に用いる数式を覚えていなかったという受験者も少なからずいたことから、正しい選択肢を選ぶのが難しかったといえます。
問題文2は判例からの出題ですが、択一式で出題されたことがあるものです。そのため、手も足も出ないというような内容ではないので、正しい選択肢を選ぶことができた空欄もあったでしょう。
問題文2の空欄の1つでも正しい選択肢を選べていないと、基準点の確保が難しくなることから、労災保険法は、基準点の引下げがあるかもしれません。

「雇用保険法」は、傾向どおり数字に関する空欄が複数出題されました。Aは行政手引からの出題でしたが、応用力があれば、正しい選択肢を選べたでしょう。Bは、正しい選択肢を選ぶのは難しくなかったでしょう。
Cが額を覚えていたかどうかというところですが、正確に覚えていないという受験者も少なからずいたことから、正しい選択肢を選べなかったということがありそうです。
Ⅾは、支給要件期間の要件を事例として出題したものですが、それほど難しいものではありません。また、Eは基本的な内容なので、確実に正解したいところです。
これらから、3点を確保することは難しくはないので、基準点の引下げの可能性は低いです。

「労務管理その他の労働に関する一般常識」は、問題文1は障害者雇用に関する問題でAとBは基本的な内容なので、正しい選択肢を選ぶことは難しくなかったでしょう。
Cは、知らないという受験者もいたでしょう。そのため、推測で選択肢を選んだ受験者もいたでしょう。
ⅮとEは、判例からの出題でした。文脈と選択肢から正しい選択肢を選べなくはないですが、Eは労働契約法の規定と混同したりしてしまったということもありそうです。
このような状況ですので、CからEの得点状況によっては基準点が下がるかもしれません。

「社会保険に関する一般常識」は、Aは社会保障統計からの出題で、知らないという受験者が多かったようです。
そのため、正解することができなくても致し方ないといえます。
そのほかの空欄は、いずれも法令からの出題で、基本的な内容といえます。ただ、Bはノーマークだったということがありそうです。
CからEは基本的な内容なので正解することは容易といえます。そのため、基準点の引下げは行われないでしょう。

「健康保険法」は、例年どおり数字を含んだ空欄が複数ありました。数字といったとしても、過去に出題されたものであったり、基本的なものでしたから、確実に正解しなければいけないレベルです。
Eの空欄は届書の提出先に関する問題で、こちらも正解しておくべきレベルです。そのため、3点以上確保することは容易で、基準点の引下げはないでしょう。

「厚生年金保険法」は、Cは事例問題でしたが、その他はいずれも基本的な内容でした。そのようなものだと油断をしてしまい、うっかりミスをしてしまうということがあるかもしれませんが、できるだけ得点を稼いでおきたい科目といえます。そのため、基準点が2点に下がることはないでしょう。

「国民年金法」も厚生年金保険法と同様、いずれも基本的な内容です。ただ、Cは学習が疎かになっていたり、Ⅾは選択肢が長いので、正しい選択肢を選べなかったということもありそうです。
とはいえ、3点を確保することは難しくはないので、基準点の引下げの可能性は低いでしょう。

全体として、前年度の問題と比べた場合、極端に難しかったり、易しかったりということはなく、やや得点しやすかったといえる程度なので、受験者のレベルに大きな変化がないのであれば、トータルの基準点については、昨年度と同程度で、基準点は、24~25点ではないでしょうか。ただ、科目別の基準点の引下げの状況などにより、変わってくる可能性もあります。

択一式試験について

8月28日に行われた「令和4年度社会保険労務士試験」の択一式試験について講評します。

まず、問題冊子のページ数は64ページでした。平成10年度頃は50ページ前後、その後、平成10年代は50ページから60ページ、そして、平成20年代は60ページ以上が増え、ここ10年で60ページ以上は、今年で7回目でした。そして、これまで最も多かった令和3年度に次ぐページ数でした。
このページ数だと、かなりのボリュームといえ、時間配分で苦戦したという方もいたかと思います。

それでは、各科目について見ていきます。

「労働基準法」は、傾向どおり、通達や判例などからの出題が多かったですが、過去に出題実績があるものであったり、一般的なテキストや参考書などに記載されている内容だったりしたものなので、それほど難しいとは感じなかったのではないでしょうか。そのため、問6以外は正解することができるので、できれば5問前後は正解しておきたいところです。

「労働安全衛生法」は、問9は難しい問題でしたが、問8と問10はそれほど難しくはなかったので、できればいずれも正解したいところです。

「労働基準法」と「労働安全衛生法」を合わせた10問で考えた場合、いずれもそれほど難しくはないことから、確実に基準点を確保し、できれば7点前後は取っておきたいです。

「労災保険法」は、昨年同様に事例や認定基準などの出題が多かったほか、労災保険法の特徴である、1つのポイントに視点を置く問題がありました。また、問7は新しい形式の問題でした。
その中で問3は、基本的な内容なので確実に正解しなければならない問題です。その他は難しいレベルですが、過去に出題されたことのある事例もあり、正解できなくはない問題もありました。最悪2点、できれば3点以上取っておきたいところです。

「労働保険徴収法」は、基本的な内容が中心で、3問とも正解できるレベルでしたので、「労災保険法」とのトータルで5点以上は取れるのではないでしょうか。

「雇用保険法」は、細かい内容もありますが、全体としては難しくはなく、基本的な知識で正解を導き出せる問題がほとんどでした。そのため得点を稼ぐ科目といえ、5点は取っておきたいところです。

「労働保険徴収法」は、3問とも難しくはないので、3問すべてを正解することができたかもしれません。「雇用保険法」とのトータルで最低7点以上は取っておきたい10問です。

「労務管理その他の労働に関する一般常識」は、ここのところの出題状況は、労働経済が2問で、法令等が3問、その内訳は、「労働契約法等」「労働関係法規」「社会保険労務士法」でしたが、令和4年度は「労働契約法等」の出題がなく、労働経済が3問でした。

労働経済のうち「就労条件総合調査」は、過去に何度も出題されているので、しっかりと対策をしていた受験者も多かったと思われます。そのため、問2は正解しておきたいところです。

労働経済の問題である問1、問3と問4の「労働関係法規」は厳しい問題でしたので、正解することができなかったとしても致し方ありません。問5は難しくはないので、問2か問5を正解して、少なくとも1点は確保したいところです。

「社会保険に関する一般常識」は、すべて法令に関する問題で、全体的に難しくはありません。ですので、少なくとも3問は正解したいところです。1問か、2問しか正解することができないと、「労務管理その他の労働に関する一般常識」の状況によって、合計で、科目別の基準点である4点を確保できない可能性があります。

「健康保険法」は、全体として見た場合、レベルは普通です。通達や事務連絡の内容がかなり出題されますが、その傾向どおり、通達や事務連絡からの出題がいくつもありました。見たこともないものがあったかもしれませんが、そのようなものばかりではなく、出題実績があるものや基本事項が多々出題されています。こういう出題状況だったので、5肢のうち2つまで絞れるが、その2つで迷ってしまうような問題がいくつかありました。そのため、思ったほど正解することができていないということが考えられます。ですので、大量得点は難しいでしょうが、6問以上は正解しておきたいところです。

「厚生年金保険法」は、主に基本的な事項からの出題で、比較的簡単な問題が多かったです。そのため、大量得点が望め、できれば8点以上確保したいところで、満点という受験者も少なからずいるのではないでしょうか。

「国民年金法」は、複雑な事例など具体的な内容の問題が出ることがよくありますが、令和4年度試験では、複雑な事例の出題がありませんでした。問2を除き、全体的に基本的な知識で答えを導き出せるものが多かったです。ただ、長文の問題があり、そのような問題で勘違いや、ケアレスミスをしてしまっていることがあるかもしれません。とはいえ、取り組みやすい問題が多かったことから、6点、7点は取れたのではないでしょうか。

トータルの基準点については、問題のレベルから考えた場合、昨年度(45点以上)と同程度の45点前後ではないでしょうか。


過去の解答速報・試験講評

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