通関士試験は独学でも合格できる?

上記動画は下記コラムを要約した内容となっております。

難関資格と言われる「通関士」試験。果たして独学で合格することは可能なのでしょうか。通関士試験の特徴を踏まえてお答えします。

目次

独学は可能か?

通関士試験を独学で学習し合格することは可能です。しかし、より効率的に学習を進めるためにはスクールへの通学や通信講座を利用されることをおススメします。

通関士試験を独学で合格できる人はこのような人です。

  • 勉強慣れしている人
  • 通関業務従事経験があり科目免除がある
  • 法律に明るい

初学者の方はスクールへの通学や通信講座を利用されるといいと思います。 一番の理由として通関士試験はインターネット上に情報が乏しいためです。疑問点が生じたときに調べるのに非常に時間を要します。

通関士試験の問題集は解説に解答の根拠となる法令が何か記されていることが多いです。解説を読んでも理解できなかったとき、その法令を税関ホームページ所管法令等からチェックします。法律の原文は、やたらかっこ書きが多かったり、言い回しが分かりにくかったりして、法学部出身や読解能力の高い方でないと理解しにくいことがあります。そのような場合、気軽に講師に質問できるルートが必要です。

ひたすら暗記する方法もあるのかもしれませんが、暗記するよりも内容を理解することに注力しなければ、別角度から問われたときに応用が利きません。

また通関士試験は基本的に法律の問題ですので、毎年法改正があります。自力で法改正を追っていくよりも、通関士試験のエキスパートである講師が分かりやすくポイントをかみ砕いて記した法改正集をチェックしたほうが時間も労力も少なく済みます。 効率的に学習するという点でスクール通学や通信講座をうまく使えた方が、よりラクに合格に近づけます。

➡通関士の難易度についてはこちら

独学での学習時間

通関士試験の学習には、期間にして約6か月、350時間程度は必要と言われています。試験は10月ですので、4月には学習をスタートさせたいところです。8月~9月に実施される模試までに一通り学習を終えましょう。模試で自分の現在の位置を把握し、試験に向けてラストスパートをかけていきます。

最低6か月勉強するにあたり、6か月間ずっとモチベーションを維持することはとても大変です。4月に新学期を迎えたり、新しい部署に配属されたり、勤務先に新しい人が入ってきたり。5月にはゴールデンウィーク、GW明けは疲労困憊。梅雨に入り気が滅入り、梅雨が明ければ猛暑が猛威を振るいます。こどもは夏休みに入り家の中では勉強に集中できず、気づけば9月。そのようなこともあり得ます。

独学で資格取得を目指す方は、試験まで学習し通せる環境にいるか、自分はやり遂げられるか、今一度確認しておいたほうがよいと思います。通関士試験は年に1度きりなので、後悔しないように学習スケジュールをイメージしておきましょう。

ここで独学での学習方法についてご紹介します。はじめに参考書と問題集・過去問題集を用意します。 だいたいどの資格試験の学習でも同じですが、問題演習が一番大事です。

まず一度どのようなことについて学習するのか、一通りテキストをチェックします。すべてを理解できなくても構いません。はじめましてのご挨拶をする程度でokです。 テキストを読む気がおきない方は、問題集から始めても大丈夫です。当然分からないと思いますので、解答の根拠をテキストや該当の法令から探していき、学習を進めることも可能です。学習にあまり時間をとれない方は問題集からスタートさせる方が効率的でしょう。

理解度の低い問題を中心に何回か問題を解いていきます。問題集に何回か取り組めばだいたい試験で問われやすい頻出テーマが分かってきますので、頻出テーマについては別途ノートにまとめるなど別角度から問われても正解できるように、しっかり細かい点も正確に押さえておきます。

通関士試験特有の商品の品目番号は1~97類まで丸々すべてを暗記する必要はありませんが、過去問題で問われたところを中心に、だいたい何類が何の貨物になるのか、把握しておくよいでしょう。実務科目が効率的に回答できるようになります。

試験直前は実際の試験形式・時間で問題を解く練習をするといいと思います。時間配分や1日3科目の結構ハードな試験スケジュールに慣れておくとよいです。

確実に合格するために

効率的な学習とモチベーションの維持がカギです。 テキスト・問題集だけではなく、講師の講義、クイズ感覚で取り組めるeラーニング、気軽に疑問点を質問できる環境などがあったほうが多角的に学習でき、飽きずに取り組めてかつ効率的です。

よく、通関実務科目の申告書問題について、品目の分類に時間がかかり過ぎてしまうとご相談の質問を受けることがあります。 最初はだれでも時間がかかってしまうので、あまり心配する必要はありません。品名をみて第何類あたりになりそうか?あらかじめ予想できるくらいになると時間短縮されていくと思います。だいたいこのように回答するのですが。 このように、ちょっとしたことの相談ができる環境があったほうが心強いと思います。

また資格合格を目指して自分以外にもがんばっているひとがいる、と感じられたほうが刺激になりモチベーションの維持につながります。 たとえば、フォーサイトの受講生向けサイトにログインすると、「現在、〇〇〇人が学習中」と出てきます。自分以外にもたくさんの人が資格試験に向け頑張っていると感じられることができ、背中を押してくれるのではと思います。

コストをかけず、独学で学習を進めるのもいいですが、ぜひスクール通学や通信講座に自己投資をしてみてください。 教材にこれだけ資金を投じたから、と自分にプレッシャーをかけることで、絶対に合格しなくては!ともうひとつの原動力になるかもしれませんよ。