FP2級を基礎講座で無理せず勉強して受験突破！

私は2016年1月にFP2級を受験しました。その前年の7月下旬時点で、10年間勤めていた会社を退職し、翌年4月からソーシャルワーカーの勉強をするために1年間専門学校に通うことが決まっていました。それまでは工学系の大学院を卒業後、ほとんどの期間をSEとして勤務していたので、今回全く未知の分野への転身を決意したことになります。
専門学校の入学まではだいぶ時間があるので、「それまでの間、何かプラスアルファになるような知識を身につけたい」と考え、たどりついたのがFPの試験でした。ソーシャルワーカーとしての就職先も病院、高齢者/障害者施設、学校、一般企業など幅広い選択肢があるのですが、FPの知識はその中のどのような職場でも役立ちそうだな、と考えたのがきっかけです。

いろいろと調べていく中で「FP2級であればコストパフォーマンスからみると通信講座を利用するのがよいはず」と思っていたので、あと決めるべきは「どの講座にするか?」だけでした。そして、インターネットでの評判などをもとにいくつかの講座を検討し、最終的にフォーサイトに決めました。安価な講座は他にもあったのですが、リーズナブルな価格でありながら教材が充実していること、何より、サンプルDVDでの安藤先生の説明が非常にわかりやすかったことが決め手でした。今振り返ると「この先生の講義で勉強したい!」と思った時点で、もう他の選択肢はなかったのかな、と思います。受講開始後は通常講義だけでなく、「Coffee Break」を気楽に聞きながら実務等の有益な情報が得られた点もよかったと思っています。

勉強期間自体は半年近くとれたこともあり、あまり無理はせず、プライベートな予定も特に我慢することなくマイペースで勉強していました。一日の勉強時間は1~3時間とばらつきがある上に、全く勉強しない日も何日もありました。また、試験直前も大幅に勉強時間を増やすこともしませんでした。全期間通して、精神的にもけっこう楽な状態で勉強できたかな、と感じています。

学習方法としては、まずは基礎講座のDVDを1周ひたすら流し、それと並行して基礎講座テキストの章末問題や道場破りの確認テストを使って少しずつ知識をつけていきました。私なりの経験則ですが、早めに過去問に取り掛かったほうが知識が定着しやすいことは別の試験勉強時に理解していたつもりだったので、今回も基礎講座のDVDを1周したあと、すぐに過去問講座に取り掛かりました。過去問を解いていくとより大事なポイントが明確になります。また、実技試験、特に総合問題では、実務での提案のイメージも少し垣間見れたような気になれたのもモチベーションにつながりました。

基礎講座のDVDは2~3周しましたが、2周目以降は2倍速で流していました。食事をとりながらDVDを観ることも多かったです。ここまで勉強したあとであれば、2倍速でも十分頭に入ります。過去問講座については「実際の試験の雰囲気がわかればいい」くらいに思っていたので、教材を使用したのは1、2回のみでした。
そのあとは過去問2年分(2014年～2015年の計6回)を何回か繰り返し、わからないところをテキストやインターネットで調べる、という勉強方法に移行しました。

提案書課題も、フォーサイトから提供されるテキストとテンプレートが充実しているので、これらをベースにすればある程度は形にできそうだな、とは思っていました。ただ、それだけでは面白くないので、インターネット・書籍等からの情報やこれまでの自分の経験から得た知識も組み入れ、多少なりともオリジナリティが出せるように工夫してみました。おかげさまでこちらは1ヶ月強ほどで合格点をいただけました。

1月の試験当日ですが、ここまでしっかり準備できたこともあってか、試験当日は自分でも不思議なくらい全く緊張しませんでした。「緊張しなさすぎて逆に大丈夫なのか?足元すくわれないかな?」とちょっと心配になったほどです。結果、リラックスして挑めたのがよかったのか、学科が53/60、実技が94/100と、だいぶ余裕をもって合格することができました。安藤先生はじめフォーサイトの皆様、本当にありがとうございました。

現時点ではまだ仕事に直接役立っているわけではありませんが、実生活に関しては下記のようにFPの勉強がかなり役立っています。

・これまでは年末調整ですら面倒に感じていたが、勉強後は確定申告が割とスムーズにできた
・銀行や保険会社からの売り込み営業に対しても、言われるがまま受け入れるのではなく、家計全体の最適化を念頭に置いた上で提案内容を判断することができるようになった
・これまで自分に関連していたもののあまり理解せずにいた住宅ローン、相続、高額療養費制度などについて、しくみや考え方が理解できるようになった

今後はソーシャルワーカーの勉強と並行して、FP分野に関してもCFPなどさらに上を目指し、仕事につなげていければいいな、と考えています。そのために時間のあるうちにできるだけ勉強しておきたいと思います。