ファイナンシャルプランナー2級とは?

人生100年時代といわれ、超高齢化社会の日本。定年後に生きていく時間も当然長くなっています。今どんな年齢の人でも、安心して暮らしていけるのか?という漠然とした不安を持っている人が多いのではないでしょうか。また、長い人生において、夢や目標をかなえるために資金計画を立てる必要があることもあるでしょう。
一人一人に寄り添ってそうした不安をできるだけ取り除き、夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。
FPは幅広い知識を備えたうえで、お客様の収入や借り入れ、また家族構成や資産状況などの情報をコンサルティングし、お子さんの教育資金や、住宅購入・ローンの返済、また老後までを視野にいれたライフプランを立て、それに即した資金計画を提案します。
今日の日本では、どんなご家族・個人でも、さまざまな金融知識をもとに長期的な視点で家計を考えないと、安心で安全な生涯の暮らしを守ることはできません。FPは一人一人の人生のサポーターともいえます。
ファイナンシャルプランナー2級とはどんな資格?
FPとは、「お金の知識」を以下の6分野で網羅的に学習できる資格です。保険や税金など、誰でもある程度は知っていることを深く体系的に学ぶことで、マイホーム取得のための資金計画や、老後のリタイアメントプランニングなども提案できる力が身に付きます。
- ライフプランニングと資金計画
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- リスク管理
- 不動産
- 相続・事業承継
実はFP資格において、3級と2級では出題される科目は変わりません。3級と2級の違いですが、3級は入門的ですぐにでも自分の暮らしに活かせることができ、2級になると仕事のキャリアアップにも使えるレベルになります。より仕事や暮らしにFPの知識を活かしたい場合には、2級以上が目標となります。ちなみに1級の学科試験の合格率は10%であり、難関資格となります。
ファイナンシャルプランナー2級の資格が活かせる仕事は?
FPは、銀行・保険・証券会社など、金融機関の従業員が知識やサービスの向上を目的に取得するケースが多いです。ですから金融業界への就職を目指す方には、もちろんお薦めの資格です。また不動産関係の会社においても不動産売買の際、お客様一人一人に合った資金計画を作成するため、FP関係の知識が必要になってきます。既に金融業界及び不動産業界などにいる場合はその知識を活かして資格を取得しやすく、また取得した場合、会社内での評価も高まるでしょう。
その他の業界においても、お客様に対するコンサルティングや提案を行う場合、FPの幅広い知識は大変役に立ちます。長期的で総合的なライフプランニングは、お客様の満足度を向上させることができます。 しかしながら金融業界など特定の業界でないとFPの知識が生かせないかというと、そういうわけではないです。一例を挙げると、人事部では福利厚生を構築するのに従業員のライフプランを検討する必要があるので、FP知識が活用できるなど、FPのカバーできる範囲は広いです。
さらに知識を活かして独立開業の道、という選択肢もあります。ファイナンシャルプランナー協会に所属しながら最新の金融に関する動向を把握しながら、自分で事務所を持って活動することができます。また、相談業務はもちろんですが、知識や経験を活かして講演やセミナー、書籍や雑誌、新聞などへの執筆などで活躍する道もあります。
ファイナンシャルプランナーの資格があると就職・転職に有利なの?
FP資格は金融業界などに就職する際、自己PRできる大きな武器になります。FP資格は、銀行・保険・証券会社など、金融機関の従業員が知識やサービスの向上を目的に取得するケースが多いので、金融業界を目指す方にはおすすすめの資格です。
一方、転職活動を有利に進める決め手になるとは必ずしもそうは言えません。理由の一つは、FP資格を保有しているからといって、弁護士や税理士など資格保有者しかできない仕事があるわけではないからです。一般的に転職で採用の合否を左右するのは、あくまで過去の職歴や、本人のポテンシャルなどです。しかしながら、FPの知識は金融機関や不動産業界などの実務に役立ちます。転職の際に、前向きな意欲を示すアピールポイントになるのは間違いありません。
ファイナンシャルプランナー2級の資格ってなにに役立つの?
FP2級は取得できれば、実生活や仕事に幅広く役に立つ資格です。 まず実生活についてですが、自身や身の回りの人のライフプランニングを検討する上で、FP2級の知識が活かされることになります。FP資格を取得するために学習する内容は、身の回りのお金に関する様々なことです。つまり学習することを通じて、日常生活に直結するお役立ち情報を得ることができます。
次にFP2級は、会社の仕事においても役立ちます。人事部においては、自社の福利厚生制度を充実させるための基本となる金融知識になり、企画関係や営業関係の部署においては、アンテナを高くしてマーケティングするための最新の幅広い金融知識になるためです。 さらに、他の資格へ挑戦する基礎となる資格ともいえます。税理士、社労士、不動産鑑定士等に挑戦してキャリアアップを図る道も拓けるでしょう。
FPは国家資格として就職・転職活動アピールできる資格ですので、仕事に就く際には必ずプラス評価につながることは言うまでもありません。 また、企業によっては取得が昇進の条件となるケースもあるなど、注目されているライセンスであると言えます。 上記のようにFP2級は、取得しておくとあらゆる場面で必ず役に立つ資格です。
ファイナンシャルプランナーの働き方は?
ファイナンシャルプランナーには、社員として働く「企業系FP」と、開業の道を歩む「独立系FP」があります。 FP資格者の約8割は、「企業系FP」だといわれています。「企業系FP」の勤務先は銀行や保険会社、証券会社、不動産会社、会計事務所などなど。
金融・不動産業界では、FPの知識は活用度がやはり絶大です。また、会社の多様な部署において金融知識は必須です。同僚よりも将来を見据えたような企画や、網羅的な知識を組み合わせたような発想を生みだすことにつながることもあります。資格の知識を生かして、個人のお客さま向けに期待以上の提案をすることができるようになります。
「独立系FP」は、個人もしくは複数のFPが共同で事務所を持ち活動します。独立系FPは特定の企業に所属していないので、保険商品の提案なども、あくまで中立な立場でお客様にアドバイスができます。「個人の財政面のサポート」という、FP本来の仕事ができるのは、独立系FPだといえます。
ファイナンシャルプランナーとして働く魅力・メリットって?
FP2級は個人のお客様一人一人とのコミュニケーションを高めるツールになり、より深い理解とより良い提案をすることが可能になります。信頼関係を築くことに繋がり、仕事をしていく上で感動を得ることができるでしょう。
特に「独立系FP」は、一度ご契約をいただいたお客様と、5年、10年、20年と長いお付き合いが続くことになります。長い人生のなかでは、お客様の夢や目標も少しずつ変わっていきますし、金融商品などは市場の変化も激しく、何年かごとには見直す必要もあるからです。 ご縁のあったお客様の財政的な課題を、その生涯を通じて見守りながら、二人三脚で歩んでいけるように、親身にサポートしていけることが、コンサルタントとしての最大の喜びです。
ファイナンシャルプランナーの資格だけで稼げるもの?
FPの資格は、あくまで金融コンサル業のベースです。FPの資格だけで稼げるかというと難しいです。高収入を得るには、プラスαの能力が大切です。 保険会社や証券会社などにお勤めをする「企業系FP」は、自社の金融商品や保険を顧客に販売して利益を得ます。たとえば損害保険会社で、コンサルタント(法人営業)として働く場合の年収平均は500~800万円ほどのようです。
独立系FPは、相談料と保険などの仲介手数料収入が主な収入源になります。たとえば医療保険ですと、1件あたりの仲介手数料は4~5万円が平均です。これに相談料も加算されます。 ただし独立系のコンサルタントとして、FPの仕事だけで生活していくのは大変かもしれません。その場合はダブルライセンスも視野に入れ、コンサルタントとしてキメ細かな提案をする能力を身に着けることで、さまざまな収入の糸口を広げることが有効でしょう。
一方でFP資格は今後も需要が増えることが予測され、これからますます必要な知識となるでしょう。FP資格の有資格者が増え、需要が飽和する前に早めに取得するのも良いかも知れません。
ファイナンシャルプランナーの将来性は?
少子高齢化による年金の問題、雇用の不安、医療費改定の問題…。TVニュースやネットを見ていて、お金についての不安を感じないでいられる日があるではないでしょうか? とくに最近は「年金だけで老後資金は足りるのか?」という問題が挙げられており、相談をしたいと思うお客様が増えています。投資などお金のやりくりは「自己責任」という考え方もすっかり定着していますので、健やかな暮らしを守るために、一般個人の多くが、今後ますます生涯の財政プランを真剣に考えるようになったためです。FPのアドバイスを求める人たちが増えるのは、むしろ先行き不透明なこれからの時代だといえるでしょう。
年金や社会保険、不動産など人が安心して生き生きと暮らしていく上で必要となる知識を得ることが出るFP資格の重要性はますます高まっていくと予想されます。 個人ファイナンスの生涯設計、そのニーズが広がるのはこれからが本番です!
まとめ
FP2級の魅力をご紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか。FP2級の魅力をわかっていただけたのではないでしょうか。FP2級は仕事にも実生活にもすぐに活用できる資格なので取得しておいても損はないでしょう。