中小企業診断士とは?仕事内容や試験概要をチェック!

中小企業診断士とは?仕事内容や試験概要をチェック!

業績改善のスペシャリスト!難易度の高い資格・中小企業診断士の攻略方法
目次

活動の幅が広がる!中小企業診断士とは

ここでは、中小企業診断士とは具体的にどんな仕事をするのかやどのくらいの給料がもらえるのか、どんなメリットがあるのかについて紹介します。

中小企業診断士の仕事内容

多くの企業が中小企業診断士と仕事をし、利益向上に役立てています。中小企業診断士とは、経営の診断や助言などの業務を行う仕事です。国家資格であるため、誰もが自由に名乗れる仕事ではなく、資格試験を受けて合格した人だけが国から認定されます。

また、金融機関や行政のパイプ役も担うため、資格を取得することによって活動の幅が広がるといったメリットがあります。その他に、講演や職業訓練の仕事を請け負っている中小企業診断士も多くいます。

たとえば、職業能力開発サービスセンターなどで、人材育成や能力開発の計画作成をすることも可能なため、「教育」という分野にも需要が少なくありません。そして、原稿執筆の仕事を頼まれることもあり、専門誌やメディアに寄稿しています。

中には、自著を出版する中小企業診断士もいて、その発言は信頼性を集めるため、さまざまな分野で活躍することできます。

中小企業診断士の給料

中小企業診断士は、独立し開業している中小企業診断士と、社内にて業務を行う企業内中小企業診断士とで収入に差があります。公開されている統計データより、ある程度年収の目安を確認することが可能です。

具体的には、年収501~800万円以内の人がもっと多く、1,001~1,500万円以内が続いています。また、中小企業診断士のうち4%は3,001万円以上の収入を得ており、独立した中小企業診断士でも、知名度が高まると複数の企業と顧問契約を結び、収入を増やしているケースは珍しくありません。

そこに、「講演料」「メディア出演料」「原稿執筆料」といった副次的な収入が加わってくると、かなりの年収を見込むことができます。

中小企業診断士の資格を取得するメリット

企業内中小企業診断士として働くなら、社内において仕事の幅が広がることが一番のメリットであると言えます。より経営の根幹に近い業務を任せられるようになり、やりがいも増え、責任に比例して収入が増えていく人も多いでしょう。

また、会社で副業が認められている場合は副収入を得やすくなります。他社や個人事業主とコンサルタント契約を結び、副収入を得ている中小企業診断士も少なくありません。そして、仕事の希少性の高さから、「独立のしやすさ」も目立ちます。

なお、中小企業診断士の数は多くないため、独立後も安定した需要が期待できます。そして、仕事を続けていくうちに新しい人脈が広がり、大きなプロジェクトに関われる可能性も出てくるでしょう。

難易度は高い?中小企業診断士の試験について

中小企業診断士になるには、資格試験を受けなければいけません。ここからは、試験の流れや難易度について紹介します。

中小企業診断士の合格までの流れは?

国が設定した中小企業診断士の試験制度には、1次試験と2次試験があります。1次試験を合格した後に、「2次試験~実務補習」もしくは「診断実務」に従事するのが通常の流れとなります。

あるいは、「中小企業基盤整備機構」または「登録養成機関が実施する養成課程」を受けるという流れもあり、これらの2通りから選ぶことができます。

1次試験の内容

中小企業診断士の試験では、資格に相応しいだけの基礎的な知識と理解力が試されます。試験の科目は「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理(オペレーション・マネジメント)」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」に分かれており、それぞれの科目から満遍なく問題が出題されます。

なお、試験は筆記式の選択問題となっており、2日にわたって行われるのが一般的です。日程は土日など、休日に合わせて開催されるものの、日時は年度ごとに異なるためHPで掲載される日程についての情報を、見落とさないようにしましょう。

2次試験の内容

1次試験に通過すると、2次試験に進みます。筆記によって「試験科目:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例1~4の4科目」の試験を受けます。また、口述試験も用意されています。

また、2次試験に進む場合には、1次試験とは別に写真や受験票を送る必要があり、発送期限もHPに掲載されているため、小まめにチェックしましょう。2次試験では、筆記に1日、別日の口述試験に1日を要します。そして、口述試験が終わってから10日前後で合格発表が行われ、その後、実務補習もしくは診断実務に従事するのが主な流れです。

試験ではなく養成課程を受ける道もある

1次試験に合格した人は、2次試験を受けない代わりに、中小企業基盤整備機構または登録養成機関が実施する養成課程を受ける方法があります。養成過程は提携する大学や学校、企業などで実施しています。

養成過程の主な特徴は、「実習」が中心となっていることです。実際に企業マネジメントの現場に触れ、実践的なスキルと経験を磨いていきます。日程は養成所により変わるものの、4日間(2週末)で修了するケースが多くなっています。

そして、日程内で必要とされる単位を取得できれば、合格扱いとなります。養成過程を受けるメリットとしては、中小企業診断士以外にもM&Aといった、社会で役立てる資格を同時に取得することもできる点が挙げられます。社会人としての飛躍を目指せるので、養成過程を選ぶ人も少なくありません。

中小企業診断士試験は高難易度!合格率は何%?

試験の合格率については、1次試験、2次試験における平成30年度のデータを参考にして見ていきましょう。

1次試験:合格率 2次試験:合格率
23.5% 18.8%

上記の表からも分かる通り、中小企業診断士の資格試験は他の資格に比べると、難易度が高いと言えます。なお、ストレートで合格する確率は、「21.7%×19.4%=4.2%」となり、かなりの努力が必要とされます。

そのため、中小企業診断士を目指すなら、本腰を入れて計画的に勉強を続けることが必須です。

資格取得に向けた試験勉強の方法とは?

中小企業診断士の資格取得に向けて勉強をするなら、テキストでの独学、通信教育、通学制の講座などの方法があります。ただし、いずれもメリットとデメリットがあるため、自分に合った方法を見極めて慎重に選びましょう。

独学のメリット・デメリット

テキストで独学するメリットは、「資格取得までにあまり費用がかからない」ことです。テキストや過去問などの費用はかかるものの、その他は特に必要な勉強用具もないため、経済的には易しいと言えます。

また、独学だと拘束を受けずに勉強を続けられるため、会社に通いながら勉強をしている人は空き時間を利用することになります。そのため、状況によっては仕事や家庭を優先させることも可能です。

一方、独学のデメリットは「勉強法への不安」でしょう。たとえ効率が悪い勉強法をしていても自分では気が付かないこともあり、学習が滞る恐れがあります。そして、「甘えが出やすい」のも深刻なデメリットのひとつです。

1人で勉強をしていると誘惑が多く、頭では勉強をしなくてはいけないと分かっていても怠けてしまうときなども出てくるでしょう。

通信教育のメリット・デメリット

テキストや講座動画を送ってもらい、カリキュラムに沿って勉強ができるのが「通信教育」です。通信教育では、「費用を通学よりも抑えられる」ことがメリットとなります。独学よりは費用がかかるものの、それでも学校に通うよりはコストを節約できます。

また、「自宅学習中心」の生活スタイルを保持できるので、毎日コツコツと空き時間で勉強するリズムを確立できるでしょう。

一方、通信教育のデメリットは「そばに先生がいないこと」です。勉強を効率的に行うには、疑問点をすぐ解消する必要があります。自宅学習が中心だと、どうしても疑問点を理解するまでに時間がかかってしまい、「自分が何を分かっていないのか」把握しないまま勉強を進めてしまうリスクも出てきます。

通学制の講座のメリット・デメリット

大学などの講座を受講し、専門的な勉強を行うのが「通学制」の勉強方法です。通学制のメリットとしては、「強制的に勉強できる」点が挙げられます。通学して授業をとると、自分を奮い立たせて勉強するしかありません。

スケジューリングが苦手だったり、つい自分を甘やかしてしまったりする人は、学校に通うとモチベーションを保つことができるでしょう。また、目的が同じ仲間と一緒に授業を受けることで刺激を得るのも重要なメリットです。

一方、デメリットは「費用面」です。学校に通うと勉強用具以外にも授業料が発生するため、通信や独学と比べると経済的な負担が大きくなります。また、仕事や家庭との両立が難しいという点もあります。

まとめ

中小企業診断士になるには難易度の高い資格試験に合格しなくてはなりません。自宅学習が苦手な人は、効率的な資格取得講座を選んで試験勉強を計画的に行いましょう。

また、独学・通信教育・通学には合う・合わないがあります。それぞれのメリットやデメリットを加味しつつ、自分自身に合ったやり方で学習を進めていきましょう。