ファイナルペーパーとは?知っておきたい必要性と作り方 | わかりやすく中小企業診断士解説
更新日:2020年3月12日
中小企業診断士は経営のプロを目指す人のための国家資格です。中小企業診断士は試験科目が多く、勉強時間の確保が難しい資格のひとつといわれています。
中小企業診断士試験の勉強を進めている際に「ファイナルペーパー」という言葉を耳にしたことがありませんか?
もしくは「ファイナルペーパー」というワードは知っているけれど、それがどういうものなのか詳しく分からないという人もいるかもしれません。
今回は中小企業診断士試験の重要ポイントでもある「ファイナルペーパー」について詳しく解説します。
➡中小企業診断士の試験概要についてはこちら!そもそも「ファイナルペーパー」って何?
「ファイナルペーパー」は中小企業診断士試験特有のワードです。他の資格試験や入試試験等で一般的に使われている言葉ではありません。自分の弱点や試験対策のポイントを簡潔にまとめたメモのことを「ファイナルペーパー」といいます。
中小企業診断士試験は科目が非常に多く、試験範囲も幅広いのが特徴です。そのため試験当日にテキストを全て持って行くことは不可能です。
試験の合間には休憩時間が設けてありますが、時間が限られており、全てのテキストを試験直前に振り返るのは難しいでしょう。
また各科目の試験開始10分前には机上に何も出すことは出来ません。試験終了後に解答を回収する時間やトイレ等を考慮すると試験前に振り返ることのできる時間と範囲が限られていることは明らかです。
この短い時間に自分の弱点や試験のポイントを効率よく簡潔に確認するためにファイナルペーパーが必要なのです。
「ファイナルペーパー」って本当に必要ですか?
結論から言うと作成した方が良いでしょう。
なぜなら作成する過程に大きな意味があるからです。前述で「ファイナルペーパー」は自分の弱点や試験のポイントを簡潔にまとめたものだと解説しました。
作成するためにはまず自分の勉強を振り返り、苦手な分野やいつも間違えてしまう問題を事前にチェックする必要があります。その作業こそが実は最も重要なのです。苦手箇所を1つひとつ洗い出しながら自分の中で考えを整理し、正確な理解へと繋げていくために「ファイナルペーパー」が役に立ちます。
また試験当日の緊張感は想像以上です。周囲の雰囲気やピリピリした空気感に飲まれて、本来の実力を発揮できない受験生もいるほどです。そのような緊張感の中でテキストや過去問に目を通していると、新たな疑問や不安が浮かんできたり、勉強中には気に留めなかった箇所が気になったりして緊張感がさらに増してしまいます。
本来の実力を存分に発揮するため「試験直前にここだけ頭に入れておけば大丈夫」とファイナルペーパーに目を通して安心感を得ることは大切です。「ファイナルペーパー」は受験生にとって御守のような存在なのです。
「ファイナルペーパー」の作り方やポイント
正式な作り方などは特に決まっていません。自由に作って構いませんが、その際にいくつかポイントがあります。それを意識するだけでも他の人より一歩踏み込んだオリジナルの「ファイナルペーパー」を作ることができます。それでは詳しく見ていきましょう。
「ファイナルペーパー」は試験勉強中に何度も作り直すことをおすすめします。自分の理解度に合わせて内容を書き直したり、まとめ直したりすることがより深い学びへと繋がるからです。
その際、ノートにまとめてしまうと順番を入れ替えたり、内容を差し替えたりすることが難しくなります。できればルーズリーフやメモ帳など簡単にページを追加したり、差し替えたりできるようなものでまとめると良いでしょう。
また試験直前に効率よく振り返るため、少ない枚数で作成することが理想です。10枚以上あると目を通すことができない箇所が出てきてしまいます。
試験当日に大量のメモを見ないと不安になってしまう人は試験に対して万全な状態とはいえないでしょう。むしろ勉強不足の可能性もあります。あやふやな点や疑問点はなるべく試験前に解決しておきましょう。
「ファイナルペーパー」は試験日が近付いてきてから作成した方が良いでしょう。最後まで解けなかった過去問やテキスト内容のポイントをおさえて書き留めることが大切です。試験前にそれを見れば自分の弱点が一目瞭然なのでリラックスして試験に臨めるはずです。
まとめ
「ファイナルペーパー」は自分の弱点や試験のポイントをメモした御守のような存在です。作り方や書き方に関して特別なルールは無く、自由です。また必ず作成しなくてはいけないという決まりもありません。
作成するかしないかは受験生の意思によりますが、安心感を得たいという人や試験で心配な部分があると自覚している人は作成した方が良いかもしれません。
「ファイナルペーパー」は試験当日の自分へ向けた応援メッセージです。それを見て試験当日は実力を十分発揮できるよう頑張りましょう!
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