【令和6年度】2024年中小企業診断士の試験日は?試験日程や内容を紹介

更新日:2023年9月13日

ペンを持ってるスーツの女性

中小企業診断士試験は、一次試験、二次試験(筆記試験・口述試験)で行われ、毎年春に申し込み、夏・秋・冬に試験が行われる、1年がかりの試験となります。

そこで、この記事を執筆している2023年8月時点ではまだ公表されていない、2024年度の中小企業診断士試験日程やスケジュールに関して、予想で解説していきたいと思います。

また、2024年度中小企業診断士試験の日程から、どのように勉強をすべきか、効率的に学ぶのに必要なアイテムなどに関しても紹介していきましょう。

目次

2024年度中小企業診断士試験の試験日は?

中小企業診断士の試験は、一次試験(筆記式)、二次試験(筆記式&口述式)の3段階で行われます。中小企業診断士試験の二次試験の筆記試験を受験するには一次試験に合格する必要があり、二次試験の口述試験を受験するには二次試験の筆記試験に合格する必要があります。

1度の試験で3段階の試験が行われるため、中小企業診断士試験の試験日も3段階ということになります。まずは例年の傾向から、2024年度中小企業診断士試験の予想日程を紹介していきましょう。

2024年度 中小企業診断士試験 予想試験日
一次試験 2024年8月3日(土)・8月4日(日)
二次試験 筆記試験 2024年10月27日(日)
口述試験 2025年1月25日(日)

2024年のカレンダーから予想すると、上記の日程で試験は行われると予想されます。

中小企業診断士試験の一次試験ですが、基本は8月の第一週末。過去の日程を見ると、2020年、2021年ではこの日程で行われていませんが、これは2020年開催予定だった東京オリンピックの影響でしょう。開催が予定されていた2020年は7月に、実際に開催された2021年は8月下旬に行われています。

2024年はこうした大きなイベントが開催される予定はなく、例年通り8月1週の週末となると予想されます。

8月の1週目ということで気を付けたいのは天気です。2023年には、台風6号の接近が予想されたため、沖縄県の那覇会場での一次試験が中止となりました。季節的に台風の襲来やゲリラ豪雨なども予想される時期のため、試験当日に天候が荒れるような場合は、直前までしっかり情報収集を行いましょう。

中小企業診断士試験の二次試験の筆記試験の日程に関しては、例年通り10月の最終日曜日になるかと思います。近年の実施日を見ても、一次試験の実施が例年より遅かった2021年のみ11月の実施となっていますが、ほかの年はすべて10月の下旬の日曜日に実施されています。

最後に二次試験の口述試験ですが、こちらは年明け1月下旬の日曜日で間違いないでしょう。

いずれにせよ中小企業診断士の試験日程が正式に決定するのは2024年の春となりますので、受験予定の方は、しっかり試験公示をチェックし、正式な日程を把握するようにしてください。

2024年以降の受験を考えている方は、上記の予想試験日程を参考に、試験日から逆算した勉強スケジュールを組んで試験に挑むようにしましょう。

2023年度中小企業診断士試験日程

2024年度中小企業診断士の予想試験日程は上の項で紹介した通り。では試験日までの流れなど、試験全体の日程をイメージできるように、2023年度中小企業診断士試験の試験日などスケジュールを確認しておきましょう。

2023年度 中小企業診断士試験 一次試験スケジュール
一次試験 申し込み期間 2023年4月27日(木)~5月31日(水)
一次試験 試験日 2023年8月5日(土)・8月6日(日)
一次試験 合格発表日 2023年9月5日(火)

2023年度 中小企業診断士試験 二次試験スケジュール
二次試験 申し込み期間 2023年8月25日(金)~9月19日(火)
二次試験 筆記試験 試験日 2023年10月29日(日)
二次試験
口述試験を受験する資格を得た方の発表日
2024年1月11日(木)
二次試験 口述試験 試験日 2024年1月21日(日)
二次試験 合格発表日 2024年1月31日(水)

中小企業診断士試験の申し込みは、一次試験と二次試験に分けて行われます。そこで試験スケジュールを一次試験と二次試験に分けて紹介します。

中小企業診断士試験の一次試験の試験日は最初に紹介した通り8月の上旬。その試験の申し込み期間は4月の下旬から5月いっぱいという日程でした。2024年も申し込み期間は同じような日程になると予想されます。

イメージとしては、ゴールデンウィークから始まり、5月いっぱいまでが期限というイメージです。2024年度試験に挑戦する予定の方は、ゴールデンウィークあたりから申し込みが始まるとイメージして準備しておくといいでしょう。

中小企業診断士試験の二次試験の申し込みに関しては、一次試験合格後に行うことになります。一次試験合格者、及び二次試験の受験資格を持つ方宛に受験案内が送付されるのが、一次試験の合格発表後。

一次試験の合格発表前から二次試験の申し込み期間が始まっているのは、2022年度試験までに一次試験合格の資格を持っている方がいるため。中小企業診断士試験では、一次試験に一度合格すると、2年間はその合格が有効となり、有効期間内は一次試験は免除。二次試験からの受験が可能となっています。そうした資格を持つ方がいるため、一次試験の合格発表前から、二次試験の申し込みができるようになっています。

二次試験の申し込み期間は、一次試験と比較するとやや短くなっています。手元に二次試験の受験案内が届いた方は、できるだけ早めに申し込みを行うようにしましょう。

中小企業診断士試験の申し込みに関して

中小企業診断士試験を受験するには、まずは受験申し込みを行う必要があります。

上でも触れたとおり、中小企業診断士試験は一次試験と二次試験に分けて受験を申し込みます。春に申し込むのは一次試験の申し込みとなります。

ここでは一次試験と二次試験、両方の申し込みに関する注意点をいくつか紹介していきます。

願書の入手方法は2種類

中小企業診断士試験は、2023年度試験まではオンライン申し込みには対応していません。そのため受験案内を入手し、書面で申し込む必要があります。受験案内の入手に関しては郵送か窓口での配布となります。

受験案内の請求先は、北海道(札幌市)、宮城県(仙台市)、東京都(中央区と文京区の2ヶ所)、愛知県(名古屋市)、大阪府(大阪市)、広島県(広島市)、福岡県(福岡市)、沖縄県(沖縄市)と全国8ヶ所に設置されていますので、近隣の請求先で入手しましょう。

受験申し込みは受験案内に同封されている払い込み用紙で行います。必要事項を記入し申し込みましょう。

中小企業診断士試験の受験料

中小企業診断士試験では、2022年度から受験料の改定が行われており、2023年度の一次試験受験料は14,500円となっています。

2024年度以降も2023年度試験と同様の金額となると予想されますので、古い情報を見て、間違った受験料を納付しないように注意してください。

ちなみに二次試験の受験料も、17,800円に改定されていますのでご注意ください。

受験料の納付に関して

中小企業診断士の受験料の納付に関しては、郵便局かゆうちょ銀行のみで納付可能です。コンビニ払いやクレジットカード払いなどには対応していませんので、必ずお近くの郵便局などから納付を行いましょう。

中小企業診断士試験の受験料の納付はゆうちょ銀行のATMからも可能ですが、ATMで納付する場合は、必ず「払込書でのご送金」を選択してください。別の入金方法で入金した場合は、中小企業診断士試験の受験料とは認識されず申し込みができません。また間違って払い込んでしまった受験料は返金もされませんので、慎重に納付を行いましょう。

試験会場は地区で選択

中小企業診断士試験の一次試験は全国10の会場で実施されます。2022年度試験までは全国8ヶ所でしたが、2023年度試験から2ヶ所増え、10ヶ所に変更。2024年度以降の試験でも10ヶ所での開催が継続される予定です。

2023年度 中小企業診断士試験 一次試験 試験会場
地区 会場数 主な設置地域
北海道 1ヶ所 札幌市
宮城県 1ヶ所 仙台市
東京都 8ヶ所 23区内に7ヶ所・千葉県千葉市
愛知県 1ヶ所 名古屋市
大阪府 1ヶ所 大阪市
広島県 1ヶ所 広島市
福岡県 2ヶ所 福岡市
沖縄県 1ヶ所 那覇市
石川県 1ヶ所 金沢市
四国 1ヶ所 愛媛県松山市

試験会場は、受験案内の請求窓口が設置されている8ヶ所に加え、四国と石川県(金沢市)。申告の試験会場は2023年度試験では愛媛県(松山市)でしたが、2024年度試験では香川県(高松市)となる予定です。以降は1年ごとに松山市と高松市で入れ替えて実施予定となっています。

ちなみに中小企業診断士試験の受験案内の入手窓口は金沢と四国には設置されませんのでご注意ください。

試験会場の選択は紹介した10の地区から選択します。東京や大阪、福岡などの地区では、複数の受験会場が設置されるケースがありますが、会場までは指定できませんので覚えておきましょう。

申し込みは郵便局で

中小企業診断士試験の申し込みは、受験案内に同封されている払い込み用紙で申し込む形になります。

払い込み用紙には、受験者の住所や希望する受験地区、科目免除の申請コードなどを記入する欄があります。詳しい記入方法に関しては、受験案内に参考例がありますので、そちらを参照し、間違えないように注意してください。

受験申し込みが払い込み用紙ですので、受験料の納付とともに申し込むのが一般的です。

また、申込用紙が払い込み用紙ということで、申し込んだかどうか不安になる方もいらっしゃるかと思います。ただし、申し込みが完了しているかどうかの対応はしていませんので、記入ミスがないようにしっかり記入し、申し込んだ控えを保管しておきましょう。

受験申し込みが完了すると、7月中旬に「受験票」と「写真票」が自宅に送付されます。受験票には試験日に受験する試験会場が明記されています。また、写真票には顔写真を貼付し、受験票とともに試験日当日持参する必要があります。

写真票に貼付する顔写真の要件も受験案内にありますので、確認の上試験日までに貼付しておきましょう。

二次試験の申し込みは一次試験終了後

中小企業診断士の二次試験に申し込めるのは、一次試験に合格した方、及び二次試験の受験資格を持つ方のみです。中小企業診断士一次試験の合格発表後に受験申請書が届きますので、申請書の案内にある通りに申し込みを行いましょう。

申し込みの手順は原則一次試験同様です。受験案内をよく読み、間違えないように手続きを進めましょう。

試験会場が変わるので注意

中小企業診断士の二次試験で注意したいのは試験会場が変更されるという点。中小企業診断士の一次試験を実施する10地区の中から、那覇市、金沢市、松山市の3つの会場はなくなり、ほかの7地区のみでの実施となります。

2024年度中小企業診断士試験の概要はまだ発表されていませんが、一次試験と二次試験で実施地区の変更がある可能性は高いと思われます。自身がどの会場で受験するか、しっかり検討しておきましょう。

試験日のスケジュール

続いては、試験日のスケジュールを確認しておきましょう。

中小企業診断士試験の一次試験と二次試験それぞれの試験日のスケジュールを確認しつつ、試験日に向けて必要な準備などに関しても紹介していきます。

一次試験のスケジュール

中小企業診断士試験の一次試験は筆記試験。7つの科目を2日間にわたって受験することになります。

2023年度 中小企業診断士試験 一次試験 スケジュール
試験日 試験時間 試験科目
8月5日(土) 9:50~10:50 60分 A 経済学・経済政策
11:30~12:30 60分 B 財務・会計
13:30~15:00 90分 C 企業経営理論
15:40~17:10 90分 D 運営管理(オペレーション・マネジメント)
8月6日(日) 9:50~10:50 60分 E 経営法務
11:30~12:30 60分 F 経営情報システム
13:30~15:00 90分 G 中小企業経営・中小企業政策

参考までに2023年度の中小企業診断士の試験日のスケジュールを紹介します。1日目に4科目、2日目に3科目というスケジュールで中小企業診断士試験は行われます。

一次試験のポイントは2日間にわたって試験が行われるという点。試験会場は全国に10ヶ所ですので、試験会場が設置されない地域にお住まいの方は、近隣の地区で受験することになります。

当然自宅から試験会場に行けるとは限らず、場合によっては試験会場近くに1泊しての受験となる事も考えられます。

一次試験が実施されるのは8月の上旬。世間は夏休みに入っており、さらに週末ということもあり、直前では宿泊施設を確保できない可能性もあります。受験に1泊を要する可能性がある方は、受験会場が判明する7月中旬の時点で、早めに宿泊の予約をしておきましょう。

また、宿泊をする方は特に、受験会場までのルートをしっかりチェックしておくのがおすすめ。試験日に道に迷って遅刻するようなことがないように注意しましょう。

試験日当日の注意事項は、一般的な試験と大きな差はありません。特に注意したいのは近年使用される方が多くなったスマートウォッチに関してでしょう。

中小企業診断士試験では、腕時計の持ち込み自体は禁止されていません。ただし、計算機能など多機能の腕時計は持ち込み禁止です。もちろんスマートウォッチも持ち込み不可となります。

つい外し忘れて試験会場に持ち込んでしまうことがないように注意しておきましょう。試験会場に時計が設置されていない可能性や、設置されている時計が故障している可能性もあります。機能のついていないシンプルな腕時計をひとつ用意しておくといいかもしれません。

二次試験のスケジュール

中小企業診断士試験の二次試験の筆記試験は4科目が出題されます。いずれも実例に沿った出題となり、1題あたり80分の試験となります。

2023年度 中小企業診断士試験 二次試験 筆記試験 スケジュール
試験日 試験時間 試験科目
10月29日(日) 9:40~11:00 80分 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I
(組織・人事を含む)
11:40~13:00 80分 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 II
(マーケティング・流通)
14:00~15:20 80分 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例III
(生産・技術)
16:00~17:20 80分 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 IV
(財務・会計)

二次試験の筆記試験は1日で4科目が行われます。ポイントとなるのは体力面。受験は頭を使うものですが、1日で5時間以上の試験となると体力も重要なポイントとなります。

前日はしっかり睡眠をとり、体調面でも万全の状態で受験できるよう準備しておきましょう。

中小企業診断士の二次試験の口述試験は、面接官と対面方式で行います。試験時間は15分程度ですので、どのような質問をされても解答できるよう、頭をスッキリさせて挑むようにしましょう。口述試験まで辿り着けるだけの知識が頭に入っていれば、基本的に落ちることはありません。落ちる可能性があるとすれば、準備不足で慌ててしまった場合などでしょう。

いつも通りの心境で、落ち着いて答えられるように準備しておきましょう。

試験日から逆算して勉強スケジュールを立てよう

中小企業診断士試験は出題科目の多い試験です。さらに一次試験、二次試験と長丁場の試験となりますので、受験までの準備が非常に重要になります。

中小企業診断士試験の勉強は、計画的に行うのがポイント。まずは試験日をしっかりと把握し、その試験日から逆算して勉強スケジュールを立てていきましょう。

勉強スケジュールを立てるコツは、大きなスケジュールから徐々に小さなスケジュールを組んでいくということ。またゴール地点をハッキリさせることです。中小企業診断士試験の一次試験の場合、ゴール地点は一次試験の試験日、つまり8月の上旬です。2024年度試験に挑戦する方は、2024年8月上旬をゴールとして、そこから逆算して立てていきましょう。

勉強スケジュールはまずは毎月の目標を設定することから始まります。2024年の4月は何を勉強するかなど、月ごとの目標を決めましょう。

毎月の目標を設定したら、その目標をクリアできるような毎週のスケジュールを考えます。毎月の目標を4分割し、ひとつの項目を1週間でクリアするのが目標です。初学者の方や、独学で挑む方で、細かなスケジュールを考えるのが難しい場合は、手元にあるテキストを1週間で何ページ分進めるという設定でもいいでしょう。

毎週のスケジュールが決まったら、そのスケジュールを消化できるように、毎日のスケジュールを決めます。こうして徐々にスケジュールを小さくしていくことで、その日どれだけ勉強すればいいか、どんな勉強をすれば良いかが明確になります。

また、毎日の目標、毎週の目標を設定することで、その目標をクリアするたびに達成感を感じることができるようになります。こうした小さな達成感を積み重ねていくことで、勉強期間が長期間にわたってもモチベーションを落とさずに勉強と向き合えるようになるでしょう。

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まとめ

中小企業診断士試験は毎年1度実施される試験です。試験は一次試験、二次試験(筆記と口述)で行われ、一次試験は8月、二次試験の筆記試験は10月、口述試験は1月に実施されています。

例年のスケジュールから、2024年度の中小企業診断士試験一次試験は8/3~4に行われると予想されます。正式な日程は2024年の春頃公示されますので、そこで確認しましょう。

2024年度試験を目指すという方は、まずはこの一次試験の試験日をゴール地点として、試験日から逆算して勉強スケジュールを立てましょう。勉強スケジュールは大きなものから順に立てます。

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