【令和6年度(2024年)】中小企業診断士試験の試験日は?申込方法から注意点まで解説

更新日:2023年10月21日

中小企業診断士は、中小企業の経営をサポートする専門家として、高い社会的な地位が求められています。しかし、その道のりは決して容易ではありません。

合格するためには、綿密な計画と戦略的な学習が不可欠です。本記事10では、中小企業診断士試験に挑戦しようと考えている方に向けて、令和6年度(2024年)の試験日や申込方法、会場の概要、そして試験に合格するためのポイントまで詳しく解説していきます。

本記事では、以下の内容を解説します。

  • 中小企業診断士の試験日程
  • 中小企業診断士の試験内容
  • 中小企業診断士試験の申し込み方法
  • 中小企業診断士試験の注意点
  • 中小企業診断士の試験は、年に1回行われます。1次試験と2次試験があり、それぞれ合格しなくてはいけません。
  • 中小企業診断士試験の申し込みは、第1次試験と第2次試験それぞれで行います。
  • 科目免除制度や科目合格制度を理解しておきましょう
目次

中小企業診断士試験の試験日

中小企業診断士試験の資料を開いているイメージ

中小企業診断士の試験は、年に1回行われます。1次試験と2次試験があり、それぞれ合格しなくてはいけません。直近3回分の試験日は以下の通りです。

令和6年度(2024年)第1次試験
試験案内(申込書)配布・申込受付期間 令和6年4月25日(木)~5月29日(水)
試験日 令和6年8月3日(土)・4日(日)
合格発表日 令和6年9月3日(火)
受験料 14,500円
令和5年度(2023年)第1次試験
試験案内(申込書)配布・申込受付期間 令和5年4月27日(木)~5月31日(水)
試験日 令和5年8月5日(土)・6日(日)
合格発表日 令和5年9月5日(火)
受験料 14,500円
令和4 年度(2022年)第1 次試験
試験案内(申込書)配布・申込受付期間 令和4 年4 月28日(木)~5 月31日(火)
試験日 令和4 年8月6日(土)・7日(日)
合格発表日 令和4 年9月6 日(火)
受験料 14,500円

次に、第2次試験は、筆記と口述試験があり、以下の日程で行われます。

令和6年度(2024年)第2次試験
試験案内(申込書)配布・申込受付期間 令和6年8月23日(金)~9月17日(火)
筆記試験日 令和6年10月27日(日)
口述試験を受験する資格を得た方の発表日 令和7年1月15日(水)
口述試験日 令和7年1月26日(日)
合格発表日 令和7年2月5日(水)
受験料 17,800円
令和5年度(2023年)第2次試験
試験案内(申込書)配布・申込受付期間 令和5年8月25日(金)~9月19日(火)
筆記試験日 令和5年10月29日(日)
口述試験を受験する資格を得た方の発表日 令和6年1月11日(木)
口述試験日 令和6年1月21日(日)
合格発表日 令和6年1月31日(水)
受験料 17,800円
令和4 年度(2022年)第2次試験
試験案内(申込書)配布・申込受付期間 令和4年8月26日(金)~9月22日(木)
筆記試験日 令和4年10月30日(日)
口述試験を受験する資格を得た方の発表日 令和5年1月12日(木)
口述試験日 令和5年1月22日(日)
合格発表日 令和5年2月1日(水)
受験料 17,800円
参考:一般社団法人中小企業診断協会

詳細は年度ごとに異なる場合があるため、試験日や申込期間の最新情報は公式ホームページで確認しましょう。

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中小企業診断士とは?仕事の内容や試験制度の情報について紹介

第1次試験の日程

中小企業診断士試験の第1次試験は、例年8月上旬に実施されます。直近3回分の1次試験日程は以下の通りです。

令和6年度(2024年)第1次試験
試験日 令和6年8月3日(土)・4日(日)
試験形式 筆記試験
申込期間 令和6年4月25日(木)~5月29日(水)
合格発表 令和6年9月3日(火)
令和5年度(2023年)第1次試験
試験日 令和5年8月5日(土)・6日(日)
試験形式 筆記試験
申込期間 令和5年4月27日(木)~5月31日(水)
合格発表 令和5年9月5日(火)
令和4年度(2022年)第1次試験
試験日 令和4 年8月6日(土)・7日(日)
試験形式 筆記試験
申込期間 令和4 年4 月28日(木)~5 月31日(火)
合格発表 令和4 年9月6日(火)

試験日程は例年大きく変わらないものの、詳細については試験実施機関の発表を随時確認しましょう。

第2次試験(筆記・口頭)の日程

中小企業診断士試験の第2次試験は、筆記試験と口述試験の2段階に分かれています。直近3回分の2次試験日程は以下の通りです。

令和6年度(2024年)第2次試験
試験形式 筆記試験・口述試験
試験案内(申込書)配布・申込受付期間 令和6年8月23日(金)~9月17日(火)
筆記試験日 令和6年10月27日(日)
口述試験を受験する資格を得た方の発表日 令和7年1月15日(水)
口述試験日 令和7年1月26日(日)
合格発表日 令和7年2月5日(水)
令和5年度(2023年)第2次試験
試験形式 筆記試験・口述試験
試験案内(申込書)配布・申込受付期間 令和5年8月25日(金)~9月19日(火)
筆記試験日 令和5年10月29日(日)
口述試験を受験する資格を得た方の発表日 令和6年1月11日(木)
口述試験日 令和6年1月21日(日)
合格発表日 令和6年1月31日(水)
令和4 年度(2022年)第2次試験
試験形式 筆記試験・口述試験
試験案内(申込書)配布・申込受付期間 令和4年8月26日(金)~9月22日(木)
筆記試験日 令和4年10月30日(日)
口述試験を受験する資格を得た方の発表日 令和5年1月12日(木)
口述試験日 令和5年1月22日(日)
合格発表日 令和5年2月1日(水)

第2次試験の難易度は第1次試験よりも高く、特に論述力とプレゼンテーション力が問われるため、実践的な準備が求められます。受験者は第1次試験での知識に加え、経営戦略や分析力を深めるための訓練を行う必要があります。

中小企業診断士試験の申し込み方法

中小企業診断士試験の申し込みは、第1次試験と第2次試験それぞれで行います。第1次試験の申込期間は、毎年4月下旬から5月下旬です。受験申込書は、試験実施地区(金沢と松山を除く)と一般社団法人 中小企業診断協会で配布されます。また、郵送で書類を請求することも可能です。

第2次試験は、第1次試験合格者のみが対象となり、合格発表後に申込手続きを行います。申し込みには期限が設けられており、早めの準備が大切です。

願書の入手方法は2種類

願書の入手方法は以下の2通りです。

・郵送での書類請求
一般社団法人中小企業診断協会または各地域の試験係に、返信用封筒を同封して請求します。所定の期間内に請求する必要があります。請求期間の最終日「必着」なケースがほとんどのため、公式サイトで確認しましょう。

・窓口での受取
一般社団法人中小企業診断協会または各地域の試験係の窓口で直接受け取れます。窓口の開庁時間に注意しましょう。一般社団法人中小企業診断協会の窓口の開庁時間は、9:00〜17:00(土日祝日は除く)であるところが多いです。

受験料の納付に関して

中小企業診断士試験の受験料は、原則として郵便局またはゆうちょ銀行での払込となります。試験案内に綴じ込まれている払込用紙に必要事項を記入し、受験手数料を添えて郵便局またはゆうちょ銀行の窓口に提出します。

一部の郵便局ATMでは、払込用紙を用いて受験手数料を納付できます。

試験会場は地区で選択

中小企業診断士試験の試験会場は、受験者が指定された地区の中から選択することが可能です。第1次試験と第2次試験では、原則として同じ試験会場で受験することになりますが、会場は都市部を中心に各地に設けられています。

受験者は、自宅や職場からアクセスの良い会場を選べるため、通いやすさも考慮した上で決定するのが良いでしょう。2024年(令和6年)度試験は、以下の地区で実施されます。

・第1次試験:札幌・仙台・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・四国・福岡・那覇の10地区

・第2次試験:札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区

申し込みは郵便局で

中小企業診断士試験の申し込みは、郵便局を通じて行います。郵便局で願書や必要書類を提出し、申し込み手続きを進めます。申し込みの際は、受験料の納付証明書や写真などの書類を同封し、指定の郵送先に送付します。

書類に不備があると受験資格が認められない場合もあるため、提出前に内容をしっかり確認しましょう。また、郵便局の窓口での手続きは混雑する場合があるため、余裕を持って行動しましょう。また、申し込み手続きの際に、受験料の納付も一緒に行うのが一般的です。

二次試験の申し込みは一次試験終了後

第2次試験の申し込みは、第1次試験の合格発表後に開始されます。第1次試験に合格した受験者のみが、第2次試験の申し込みを行えます。第2次試験も、申込期間は限られているので注意が必要です。

また、試験会場も第1次試験と異なる場合があり、受験者の居住地や利便性に応じて新たに選べます。令和6年度(2024年)は、第1次試験は10地区でしたが、第2次試験は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区で行われます。

第1次試験とは異なり、第2次試験では論述形式の筆記試験や、口述試験が行われます。より実践的な試験準備が求められるでしょう。合格発表後の迅速な対応が必要です。

中小企業診断士試験当日の持ち物

中小企業診断士試験当日の持ち物には、受験票、身分証明書、筆記用具(鉛筆、シャープペンシル、消しゴムなど)が必須です。受験票は試験会場で提示する必要があるため、忘れずに持参しましょう。身分証明書も写真付きのもの(運転免許証やパスポートなど)が必要です。筆記用具は予備も含めて準備しておくと安心です。

さらに、長時間の試験となるため、腕時計を持参して時間管理をしやすくすることも重要です。なお、携帯電話やスマートウォッチなどの電子機器は試験中の使用が禁止されており、電源を切った状態で携帯しなければなりません。さらに、電卓も禁止です。

また、試験会場によっては飲食が許可されているため、水や軽食の持参も推奨されます。特に、体力を消耗しやすい1日がかりの試験に備えて、エネルギー補給できるものを準備すると良いでしょう。その他、会場によっては寒暖差がある場合もあるため、上着や防寒具を用意しておくと快適に受験ができます。

中小企業診断士試験を受ける際の注意点

中小企業診断士試験を受ける際には、いくつか重要な注意点があります。まず、科目免除制度や科目合格制度を理解しておきましょう。これらの制度をうまく活用することで、効率的に試験合格を目指せます。

・科目免除制度
特定の資格を保有していたり、他の試験で一定の成績を納めている場合に、中小企業診断士試験の一部科目を免除される制度です。免除される科目は、保有している資格や成績によって異なります。

また、1次試験合格後に「養成課程」を受講・修了していれば、2次試験(筆記試験+口述試験)では試験がまるごと免除されます。養成課程は、中小企業大学校や大学院に通学することで、身に付けられます。

・科目合格制度
中小企業診断士試験の1次試験で、一部の科目について合格基準を満たした場合に、その科目の合格が認められる制度です。科目別の合格は、翌年・翌々年の試験で反映されます。

中小企業診断士試験の合格率は?

中小企業診断士試験の直近の合格率は以下の通りです。

出典:過去の試験結果・統計資料
年度 一次試験 二次試験(筆記試験) 二次試験(口述試験)
2024年度 27.5%
2023年度 29.6% 18.9% 99.9%
2022年度 28.9% 18.7% 99.6%
2021年度 36.4% 18.3% 99.7%

合格率は毎年およそ1次試験が30%前後、2次試験が20%前後で推移しており、非常に難易度が高い試験とされています。この合格率の背景には、試験の範囲の広さと専門性の高さが大きく関係しているでしょう。試験内容は、経営戦略、財務・会計、法務、人事・労務、マーケティングなど、多岐にわたるビジネス領域を網羅しており、短期間での合格は難しいとされています。

1次試験と2次試験を突破するためには、全科目にわたる幅広い知識と実務的な思考力が求められます。特に2次試験の論述や口述では、実践的な能力が問われるので注意が必要です。合格者の多くは数年にわたり計画的に学習を積み重ね、模擬試験や過去問を活用して、試験の出題傾向や時間配分を熟知しています。

また、特に合格率が低い年は、試験問題の難易度が高かったことが影響していると考えられます。試験を受ける際には、計画的かつ長期的な学習が重要です。

中小企業診断士試験に合格するためのポイント

中小企業診断士試験に合格するためには、計画的な学習と効率的な時間管理が鍵となります。まず、各科目ごとに必要な勉強時間を見積もり、無理のないスケジュールを立てることが重要です。1次試験は広範囲の知識が問われるため、特に苦手な分野を克服するための時間を確保し、得意分野で確実に点を稼ぐ戦略が効果的です。過去問を解くことで、出題傾向や重要ポイントを把握しましょう。

また、2次試験では、論述力やケーススタディを解く実践力が問われるため、過去問を活用して論述対策を徹底することが必要です。さらに、模擬試験を受けて本番さながらの環境でのトレーニングも重要です。長期的な視点でコツコツと学習を積み重ねることが、合格への道を開くポイントといえるでしょう。

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中小企業診断士試験の試験情報のイメージ

中小企業診断士試験は、1次試験と2次試験(筆記・口述)の2段階に分かれた非常に難易度の高い資格試験です。合格率は約20%で、幅広い分野の知識と実践的なスキルが問われます。合格するためには、計画的な学習、過去問を活用した対策、模擬試験での実践経験が重要です。

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この記事の監修者は
小嶋聖司(こじま せいじ)

中小企業診断士の学習は楽しい
【出身】千葉県
【経歴】千葉大学法政経学部卒 中小企業診断士
【趣味】読書・サッカー
【座右の銘】和して同ぜず
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