「IE(Industrial Engineering:経営工学)」とは?知れば、業務が効率化できる!

IE(Industrial Engineering:経営工学)

最初に「IE」と聞いた時、ブラウザの名称を思い浮かべた人もいるかもしれません。しかし、今回ここで解説する「IE」とはブラウザの呼び名ではありません。

企業が現場での活動を効率よく改善させるために役立つ技術のことを意味しています。「IE」とは何を意味するのか?詳しく見ていきましょう。

目次

「IE」とは

「IE」とは「Industrial Engineering」の略です。そのまま「インダストリアルエンジニアリング」と言ったり「経営工学」などと呼ばれたりしています。

「IE」は人・機械・材料・方法・エネルギーを効率良く組み合わせ「安くモノづくりを行う」ための技術です。最大の特徴は無駄がない最善の方法を創出するための手法であるということです。

「IE」は戦後の日本にアメリカから導入されており、かなり昔から取り入れられている手法です。この技術が導入されたことで日本の製造業は強くなりました。今では自動車メーカーをはじめ、多くの企業で活用されています。

「IE」の目的とは

「IE」の目的は日々の業務を改善方向に導くことです。
特定の生産工程や作業内容だけでなく、組織のルールや資産管理の仕組みなど経営に関することを最適化します。最終的に作業を改善するだけでなく、そのプロセスを通して人材を育てることも目的のひとつです。

数値を用いて客観的に生産工程の実態を把握することができる人材を育成することや生産工程に潜むロス・ムダ等を素早く見つけ、日々改善を進められる人材を育成することを目指します。

また「IE」の目的を達成するには従業員の協力が不可欠です。従業員の気持ちを考えず経営陣だけで企業の方向性を決めてしまうと、現場からの不満が増え上手くいきません。企業全体で「IE」の目的を確認し合い、協力していく姿勢が大切です。

「IE」を導入するとなぜ会社が強くなるのか?

「IE」を活用し、活動が最適化されるとなぜ会社は強くなるのでしょうか。ここではその理由について解説していきます。

①従業員が日々の業務を自ら改善しようとするから

「IE」は経営陣だけでなく、従業員にも広く浸透させ、共通認識をもって継続してもらうことが大切です。

1人ひとりが「会社を自らの手で改善する」という考えをもてば、従業員が自ら問題点を探し、改善するために自分の能力を発揮してくれます。「会社や上司から言われたことだけ実行する」のではなく、1人ひとりの能力を会社のために活用していかねば競争に勝ち残れません。

どうやったら改善されるのか、働きやすい環境にするにはどうしたらいいのか、人間のもつ「考える」という能力を最大限に生かし、従業員がひとつの集団となって課題解決に取り組むことで企業はさらにポジティブに成長するはずです。

②問題認識と課題解決に対する意識が高まるから

「IE」を活用して得られた結果を基に業務の最適化を図るわけですがその際、一部の経営幹部だけが進めるのではなく、問題認識や課題解決に対応するチームを作り従業員と共に改善していくことが大切です。

組織的に取り組むことで様々なアイディアや考えが生まれ、それと同時に会社全体の改善力や解決に対する意識も高まります。チーム一丸となって課題解決に取り組む姿勢がより会社を強くするのです。

③組織をまとめるリーダーが多く育つから

課題解決に取り組むチームにはリーダーが必要です。リーダーを育成するのは企業にとって重要です。誰もがすぐ優秀なリーダーになれるわけではありません。

自社の課題をどう解決するか、組織のメンバーを改善計画に従わせるにはどうしたらいいのか、様々な課題やミッションを抱える中でリーダーになる人は常に考え、思考を巡らせます。そのような環境の中で人材は育っていくのです。

その結果、組織が良くなれば、会社も良くなるという構図が出来上がります。リーダーがしっかりメンバーを率いている会社は強くなります。

「IE」は本来、製造現場を中心とした改善の技術でしたが、作業の無駄を省き最適化を目指す中で経営管理や人材育成にも大きな影響を与えます。
すべてのバランスが上手く取れた時、会社は強く大きく成長していきます。

まとめ

「IE」について見てきました。これからの時代、効率化や最適化の流れはますます強くなっていくと思います。

まずは自社の現状を把握し、無駄な部分や不要な部分がないか確認することが大切です。それを踏まえて効率よく事業を行うにはどうしたらいいのか考え、課題解決に積極的に向き合う姿勢が必要になってきます。