中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間や学習の進め方

中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間や学習の進め方

目次

中小企業診断士の試験勉強において大変なこととは

KIYOラーニング株式会社の調べによると、中小企業診断士の勉強をするうえで主に大変な点は、

  • 「内容を覚える」
  • 「勉強時間の確保」
  • 「勉強のペース配分」

であることがわかりました。

「内容を覚える」ことが大変という理由には、中小企業診断士の1次試験に7科目という多くの内容が出題されることが関係しています。7科目とは「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理( オペレーション・マネジメント )」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」のことです。7科目に登場する専門用語や知識は膨大な量となるため、まずこれらを覚えるのに苦労する人が多くみられます。

次に難しいのが「勉強時間の確保」です。特に、ビジネスマンなど、仕事と並行して勉強しなければならない人にとっては大きな課題でしょう。1日の時間の使い方を見直して、空いている時間を上手に活用する工夫が求められます。

「勉強のペース配分」を7科目分考える必要があります。試験日までの限られた日数の中で、7科目を得意分野と不得意分野に分け、どの科目にどれだけの時間をかけるかを考えていかなければなりません。優先順位を決め、早めにしっかりと計画を立てて、勉強を進めていくことが大切です。

中小企業診断士の勉強はいつからはじめるべき?

中小企業診断士の勉強は、資格を取りたいと考えた日から始めましょう。ただし、試験は毎年1度のみで、8月に行われます。合格するためには、目安として約1,000時間の勉強時間が必要といわれています。そのため、1日に3時間ほど勉強時間を確保できる場合は、試験日の約1年前から勉強すれば良い計算になります。もし1日に2時間ほどしか時間を確保できない場合は、2年かけて合格を目指すのも良いでしょう。もちろん、休日に確保できる時間を視野に入れることも大切です。まずは、試験日までに約1,000時間の勉強時間を確保できるかどうかを計算してみましょう。

合格に必要な目安勉強時間が多いため、2年や3年以内に合格を目指すなど、時間がかかることを前提に勉強をしている人も多くみられます。中小企業診断協会東京支部の調査によると、学習期間は1年間が37%、2年間が28%、3年間が33%という結果でした。資格取得を焦らずに、しっかり勉強をすることが大切といえるでしょう。

1次・2次試験の日程と学習の進め方

1次試験は7科目あり、配点はいずれも100点満点です。合格の条件は、7科目の平均点が60点以上で、かつ1科目も40点未満は無いことです。つまり、700点中420点以上を確保したうえで、40点未満の科目が無ければ合格です。そのため、すべての科目において100点を目指す必要はなく、60点以上を確保できるよう勉強時間を調節すれば良いことになります。

1次試験と同時に2次試験について考えておくことも必要です。2次試験は1次試験合格者のみが受験でき、10月の記述試験と12月の口述試験の2回に分かれています。1次試験合格後、記述試験まではわずか2カ月しか時間がないため、1次試験の勉強と同時に2次試験の勉強も進めておくとより効率的です。2次試験に必要な勉強時間の目安は、100時間~400時間といわれています。

中小企業診断士資格取得に向けた勉強時間の確保はどうする?

仕事に忙しいビジネスマンや、家事や育児に追われる主婦が資格を取る場合、勉強時間の確保が大きな課題です。しかし、中小企業診断士の資格を取得したビジネスマンや主婦の中には、空き時間を上手に活用して勉強した人が多くみられます。資格を取るためには必ずしもまとまった勉強時間を確保する必要はなく、空いた時間を小まめに使う方法も有効的なので、1日の時間の使い方を見直してみるのも良いでしょう。

例を挙げるなら、通勤電車に乗っている時間を活用した人や、週末は家族とゆっくり過ごすために平日の早朝を勉強時間にあてた人もいます。また、主婦の中には家事をしながら講座を聞くなどの「ながら勉強」で復習を重ね、合格を獲得した人もおりました。他にも、場所を自宅に限らず、仕事帰りにカフェに立ち寄って学習したり、出張先までの移動時間やランチタイム、子どもの習い事の待ち時間などを活用した人もいました。

勉強時間のペース配分はどうする?

勉強時間のペース配分を考えるためには、まずは試験日までにどれくらいの時間を確保できるのかを考え、計画を立てる必要があります。このとき、苦手な科目に多くの時間をあてるために、過去問を解き、自分の学力が現在どれくらいであるのかを把握することが大切です。定期的に過去問を解いて、自分の得意科目や不得意科目を洗い出しましょう。得意な科目を深く掘り下げて勉強してしまう人がみられますが、目標はあくまで全科目において平均点以上を獲得することです。不得意科目の勉強が最優先であることを忘れないようにしましょう。

勉強のペースを時間で決めると集中力が途切れてしまうという場合には、テキストの何ページまで進めるなど「ノルマ」を決める方法がおすすめです。もちろん、時間とノルマを同時に取り入れる方法もあります。視点を変えることで効率があがる可能性もあるため、勉強がうまく進まない場合は、勉強方法を見直してみましょう。

限られた勉強時間で記憶するためのコツ

中小企業診断士の試験では、覚えなければならない内容が膨大にあるため、1つの科目を覚え、次の科目を勉強すると覚えたはずの科目を忘れてしまうことがあります。ドイツの心理学者が提唱した「エビングハウスの忘却曲線」によると、人の脳は1時間後には勉強したことの約56%を、1日経過すると約74%、1週間後には約77%を忘れてしまうことがわかっています。そのため、繰り返し復習をすることが大切です。

復習をする間隔にもベストなタイミングがあり、勉強をした日から1週間後に1回、2週間後に2回、4週間後に3回が特に望ましいといわれています。勉強を始めるときに、前日の復習から取りかかるのも良いでしょう。テキストやノートをただ見直すだけではなく、声に出して読んだ方が記憶力を高められると考えられています。このように、限られた時間で効率良く内容を覚えるためにも、定期的な復習を欠かさないようにしましょう。

まとめ

中小企業診断士の試験には、約1,000時間と多くの勉強時間が必要です。しかし、空いている時間を上手に活用し、通信講座などを使って効率良く勉強することで、合格を勝ち取ることも可能となるでしょう。そのために、まずは計画を立てることから始めてみてはいかがでしょうか。