債券の利回りとは?|わかりやすくFP解説

目次

債券の利回りとは

債券の利回りは、新規発行された債券を購入するか・市場で取引されている債券を買うのか、または最後まで保有するのか・途中で売却するのかなどで計算方法が異なります。

このコラムでは、試験に出やすい利回り計算を詳しく解説します。

利回りの表利回り計算式

応募者利回り(単利)とは

新規発行された債券を購入し、満期償還時まで保有し続けた場合の利回りをいいます。

応募者利回り計算式

最終利回り(単利)とは

流通市場で取引されている既発債を時価で購入し、満期償還時まで保有した場合の利回りをいいます。

最終利回り計算式

所有期間利回り(単利)とは

債券を満期まで保有せず、途中換金した場合の利回りをいいます。

所有期間利回り計算式

直接利回りとは

単純に投資金額に対して毎年いくらの利息収入(インカムゲイン)があるかをみる場合の利回りをいいます。

直接利回り計算式

債券価格と最終利回りの関係とは

額面金額100円、表面利率4%、償還期限まで5年の債券について、債券価格と最終利回りは次のような関係にあります。(小数第4位以下切り捨て)

債券価格 最終利回り
115円 0.869%
110円 1.818%
105円 2.857%
100円 4.000%
95円 5.263%
90円 6.666%
85円 8.235%
  • 債券が買われた場合
    債券が買われると、債券価格が上昇します。債券価格が上昇すると、利回りは低下します。
  • 債券が売られた場合
    債券が売られると、債券価格は下落します。債券価格が下落すると、利回りは上昇します。

イールドカーブとは

イールドカーブとは、利回り曲線のことで、縦軸を金利(利回り)、横軸を期間(残存期間)として、期間に対応する利回りを示す点をつなぎ合わせて描かれます。

イールドカーブは、短期金利と長期金利の関係により、次のような形状となります。

  • 短期金利<長期金利の場合→曲線は右上がり(=順イールド)
  • 短期金利>長期金利の場合→曲線は右下がり(=逆イールド)
イールドカーブ

債券の利回りに関するよくある質問

他の条件が同一であれば、債券価格が下落すると、その利回りは上昇することの理由教えてください。

例えば、500円・金利5%の国債が400円に値下がりしたと仮定します。債券の価格が下落しても、当初の設定利率(表面利率)はそのままですので、その債券の最終利回りは上昇します。

生み出す利息は一緒のものが安く買えるわけですから、最終的な利回りは上昇するわけです。

他の条件が同一であれば、残存期間の短い債券より残存期間の長い債券の方が、利回りの変動に対する価格の変動幅は大きいことの理由を教えてください。

残存期間が長い債券は、残存期間が短い債券よりも、償還時までに金利変動の影響を受ける期間が長いため、金利変動に対する価格変動幅が大きくなります。

他の条件が同一であれば、表面利率が低いほど、利回りの変動に対する価格の変動幅は大きいことの理由を教えてください。

  • 表面利率が1%の債券 1%上昇→ 2%になる 変動幅は2倍(2÷1)
  • 表面利率が5%の債券 1%上昇→ 6%になる 変動幅は1.2倍(6÷5)
  • よって表面利率が低いほど、利回りの変動に対する価格の変動幅は大きくなります。