外国為替証拠金取引(FX)とは?|わかりやすくFP解説

外国為替証拠金取引(FX)とは?
目次

外国為替証拠金取引とは

外国為替証拠金取引は、業者に証拠金を預託し、差金決済によって通貨の売買を行う取引です。

Foreign eXchage(=外国為替)を略してFXとも呼ばれます。おもな特徴は次の通りです。

  • 証拠金の何倍もの金額で取引ができるため、レバレッジ効果があり、「買い」だけではなく「売り」もできることから、株式の信用取引に似ています。
  • 外国為替証拠金取引とは
  • 外国為替証拠金取引の為替手数料は、一般に外貨預金や外貨建てMMFよりも安くなっていますが、為替手数料以外に、スプレッドと呼ばれる手数料が必要となります。
  • 外国為替証拠金取引では、為替差益のほか、買った通貨からの金利も得ることができます。レバレッジをかけている場合には、借りた通貨と買った通貨の金利差(スワップポイント)の受払いが毎日行われます。
  • 外国為替証拠金取引には、店頭取引と取引所取引の2種類があり、両者は課税の取り扱いが異なっていましたが、平成24年1月から、従来の取引所取引の課税方法に一本化されました。
課税方法 先物取引に係る雑所得等として申告分離課税
税率 一律20%(所得税15%、住民税5%、別途復興特別所得税0.315%)
損益通算
  • 先の先物取引に係る雑所得等の金額との損益通算が可能です
  • 先物取引に係る雑所得等以外の所得との損益通算はできません
繰越控除 その年に損益通算をしても控除できなかった損失額は、翌年以降3年間にわたって繰越、先物取引に係る雑所得等の金額から控除することができます

スワップポイントとは

例えばドルなどの、レバレッジをかけてある通貨を買うということは、証拠金を担保に円などの別の通貨を借り、その通貨を売って目的の通貨を買うことを意味します。この場合は、円を売ってドルを買うこととなります。

このときには、借りた通貨の金利を支払い、買った通貨の金利を受けとります。借りた通貨と買った通貨の金利の差をスワップポイントといい、借りた通貨の金利より、買った通貨の金利の方が高い場合には、スワップポイントを受け取り、逆に借りた通貨の金利より買った通貨の金利の方が低い場合には、スワップポイントを支払うことになります。

外国為替証拠金取引(FX)に関するよくある質問

金融資産運用で出てくる、「レバレッジ効果」が理解できず困っています。

端的に言うと、小さな力で大きなものを動かすというイメージがレバレッジ効果です。

FX取引に当てはめますと、不動産投資をする際には、全額自己資金で投資できるのにあえて借入をして投資することがあります。

これは、レバレッジ効果を期待することもあれば借入金の利子は不動産所得の計算上必要経費にできる、ということなど投資家の考え方などによるものです。(借入しなくてもいいわけですが)

もちろん、自己資金が足らないから借入することもあります。借入をして投資をする場合は、当然ながら返済できる見通しをしっかり考える必要があります。

FX取引の場合、10万円の自己資金(証拠金)で、1万ドル分の米ドルを買ったり売ったりすることができます。

1ドル=100円とすると、100万円分の米ドルを売買するのに10万円の自己資金だけで取引ができることになります。

このとき、証拠金に対する取引の倍率であるレバレッジは10倍と言っています。このレバレッジは、レバレッジ効果のレバレッジのことで小さなお金で大きな取引をするということを意味しています。

FXについて、なぜ最近流行っているのでしょうか。また規制緩和があったのでしょうか?そして、証拠金の取引は金融法制で何倍までokと決まっているのですか。

FXは、最近ではなくずいぶん前から一部の投資家の間では流行しています。流行る理由は、PCやスマホでいつでもどこでも取引が簡単にできることと、儲かるからです。といっても、必ず儲かるとは限りません。レバレッジ規制については、レバレッジの上限は、平成22年8月1日から1年間は50倍、平成23年8月1日から25倍になりました。

金融商品販売法が適用される取引を具体的に教えてください。

ほぼすべての金融商品や金融取引について金融商品販売法の規定が適用されます。したがって、外国為替証拠金取引や様々なデリバティブ取引も対象になります。ただし、国内商品先物取引は対象外となりますのでご注意ください。

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