先物取引とは?|わかりやすくFP解説

先物取引とは?
目次

先物取引とは

先物取引は、ある商品の特定の数量を、将来の特定の期日に、事前に約定した価格で売買する契約のうち、取引所で行われる取引です。期日(取引最終日)が属する月を限月(げんげつ)といいます。

先物取引は、前もって売買価格を決めておくことができますので、価格変動リスクを回避できるというメリットがあります。また、自由に反対売買ができる、少額の証拠金を預託することで多額の取引ができる(レバレッジ効果がある)、という特徴があります。

先物取引とは?

先物取引の種類とは

先物取引には、債券先物取引、株価指数先物取引、金利先物取引(以上、合わせて金融先物取引といいます)、商品先物取引などがあります。

債券先物取引は、利率や償還期限などを標準化して設定された「標準物」と呼ばれる架空の債券を取引の対象としています。債券先物取引には、東証の長期国債先物、中期国債先物があります。

株価指数先物取引は、TOPIXや日経平均株価などの株価指数を取引対象としたもので東証のTOPIX先物、大証の日経平均株価先物が代表的ですが、取引単位を10分の1にしたミニTOPIX先物、日経225miniもあります。

先物取引の決済方法とは

すべての先物取引には、期日(取引最終日)前の反対売買による決済と最終決済の2通りの方法があり、期日までに反対売買を行わなかった場合には、期日において最終決済が行われます。

反対売買による決済では、現物の受渡しは行われず差金決済となります。債券先物取引の最終決済は、現渡し・現引きによる受渡決済となります。

株価指数先物取引には現物がありませんので、受渡決済はできず、最終決済では、約定価格と特別清算指数(スペシャル・クォーテーション:略してSQ)と呼ばれる指数との差額で差金決済を行います。

株価指数先物取引と現物株式投資との違いとは

現物株式投資との違いは、取引期間が決まっていることです。株式は、値上がりを待って長期に保有することが可能ですが、先物取引は取引できる期間があらかじめ設定され、期間内であればいつでも売買できますが、期日(取引最終日)になれば自動的に決済され損益が確定します。

先物取引とは?

先物取引の手法とは

先物取引には、以下の取引手法があります。

ヘッジ取引とは

ヘッジとは「回避する」という意味です。保有する現物の価格変動リスクを回避するために、先物で現物と反対の取引を行います。

現物が将来安くなると思われるときは先物を売り、安くなったところで買い戻します。現物が将来高くなると思われるときは、先物を買い、高くなったところで売却します。

例えば、ある事情で今売れない株式が将来値下がりしそうだと予想される場合、その株式の先物を売り建てます。予想通り株式価格が下がって損失が発生しても、先物の価格も値下がりしていますので、先物を買い戻せば利益が得られます。

つまり、現物株式の損失を先物の利益でカバーできることになります。これを先物によるリスクヘッジといいます。

アービトラージとは

アービトラージは裁定取引ともいいます。現物と先物、または先物間の価格差を利用して利益を得ます。割高な方を売り、割安な方を買って、後日、両者の価格が一致したところで両者とも反対売買を行います。

先物取引ではスペキュレーションが入ってきますので、通常、同じ対象であっても現物価格と先物価格は異なります。ただし、期限日には現物も先物もほぼ同じ価格になります。期限日になれば現物も先物もまったく同じ商品になってしまうからです。

そこで、現物価格と先物価格がかなり乖離した場合、割安になった方を買い、割高になった方を売ります。

最終的には現物価格と先物価格がほぼ同じになるわけですから、割安になった(購入した)方が値上がりし(その結果、儲かり)、割高になった(売った)方が値下がり(その結果、儲かり)ます。

スペキュレーションとは

スペキュレーションは投機取引ともいいます。少額の証拠金で大きな金額の取引を行い、わずかな価格変動で利益を上げることを狙います。

例えば現物を保有していないが、株式が将来安くなると予想した場合、株式の先物を売却し、予想通り高くなれば、反対売買し決済します。

また、現物を保有していないが、株式が将来高くなると予想した場合は、株式の先物を購入し、予想通り高くなれば反対売買し決済します。

レバレッジ効果とは

現物株で30万円の株式を買う場合には30万円の資金が必要となります。信用取引では、証拠金の約3倍の金額の取引を行うことができますから、証拠金が30万円であれば100万円の取引ができます。

一方、先物取引は証拠金に対して10倍程度(場合によっては数十倍)の取引を行うことができますから、30万円の証拠金であれば300万円の取引ができます。

つまり、30万円の証拠金で、300万円を投資しているのと同じ効果(レバレッジ効果)が期待できることになります。

先物取引に関するよくある質問

雑所得となる先物取引について教えて下さい。

先物商品市場等で行われる現物先物取引や、オプション取引、金融商品取引法に基づく有価証券先物取引や金融オプション取引等、国税庁であらかじめ範囲が定められ、これらの譲渡所得や雑所得の合計額が、「雑所得」として取り扱われます。

先物取引とデリバティブ取引との違いがよくわかりません。

デリバティブ(金融派生商品)という投資スタイルがあり、具体的な手法の種類(取引の方法)として先物取引、オプション取引、スワップ取引という具体的な取引の種類があります。

例えばになりますが「りんご」と言ってもふじ、ジョナゴールド、陸奥、というように様々な種類がありますよね。

これに置き換えて考えるとデリバティブ=りんご で、先物取引やオプション取引、スワップ取引がふじ、ジョナゴールド、陸奥というようなイメージです。

先物取引の具体例を教えてください。

先物取引では、金やガソリン、灯油、原油、大豆、コーンなどが取引されています。各扱い会社により取り扱い商品は異なりますので、上記はあくまでも一例としてお考え下さい。