株式の相場指標とは?|わかりやすくFP解説

株式の相場指標とは?
目次

相場指標とは

株式の売買を行う上で、市場全体の動きと個別銘柄の動きの2つに注目することが大切です。相場指標とは、市場全体の動きをみる上で判断材料となるものです。

このコラムでは、市場全体の動きを表す株式市場の代表的な指標について詳しく解説していきます。

単価平均株価とは

対象となる銘柄の株価合計をその銘柄数で除したものをいいます。計算方法が簡単で、その時点での平均的な株価水準をみるうえで最もわかりやすい指標です。

しかし「権利落ち」などによって生じる価格の断層を修正していませんので、連続性に欠けるという性格を持っています。

日経平均株価(日経225)とは

東京証券取引所プライム市場から選定した225銘柄の修正平均株価で、株価が連続性を失わないよう権利落ちなどを修正した指標です。過去と現在を同じように分析することができます。相場指標として最も馴染み深いものですが、年1回定期的に採用銘柄の入れ替えもあります。

値がさ株(単価が高いため値動きが激しい株式)や品薄株の影響を受けやすいという欠点があります。

権利落ちとは

株式分割により新株を取得する権利や配当を受領する権利の確定日が過ぎて、その株式を買っても権利が取得できなくなることです。

なお、株式分割とは、発行済株式を細分化して、会社の資本金を増やさずに発行済株式数を増やすことを言います。

東証株価指数(TOPIX)とは

東証一部上場全銘柄の時価総額の基準日(S43.1.4)を100として当日の時価総額を表した指数です。上場株式数でウエイトをつけた加重平均株価でもあります。

時価総額方式にて算出されるため、上場株式数の多い大型株の影響を受けやすいという欠点があります。

JPX日経インデックス400(JPX日経400)とは

平成26年1月より算出が始まった新指数です。東証一部、二部、マザーズ、ジャスダックに上場する400銘柄で構成される加重平均株価です。

売買代金と時価総額、ROE、営業利益、経営の定性評価などを選定基準にしている点が特徴です。

時価総額と売買高とは

時価総額とは、各銘柄の株価×上場株式数の合計をいいます。売買高は出来高とも呼ばれ、市場で売買が成立した株数をいいます。これらの指標で市場の規模や活発度がわかります。

時価総額と売買高とは

株式の相場指標に関するよくある質問

日経平均株価とはなんですか?

日本には、複数の証券取引所が存在しますがその中でも日本の中心と言っても過言ではない東京証券取引所があります。

この、東京証券取引所には、1部と2部というように代表的な場所が2つあり、1部のほうが有名企業が名を連ねています。つまりは、日本の代表的な企業が勢ぞろいしているわけです。

それらの企業の株価の平均値ならば、日本の株価の平均値みたいじゃないか、ということで1部に名を連ねている会社のなかからさらに225銘柄を厳選して、その会社の株価の平均値の計算を日本経済新聞社というところが行っています。

これが、日経平均株価というもので、毎日、テレビのニュースや新聞に掲載されています。

株価収益率と株価純資産倍率とはなんですか?

株価収益率は、1株当たり税引後純利益と株価の関係からなる指標で、株価純資産倍率は、1株当たり純資産と株価の関係からなる指標で、これらの指標は、株価の相対的な割高割安を判断する目安として利用されています。

「株価の連続性」の意味が理解できません。

「株価の連続性」の「連続」の意味ですが、これは、様々な要因で株価が上がったり下がったりすることでありその要因は、株式を発行している会社の特殊な理由(株式分割など)ではなく、あくまでも市場における投資家の取引においての時系列でみたときの株価が日々連続して決まっている、という「連続」を意味します。

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