マンション管理士試験に合格するための勉強スケジュールは?

マンション管理士試験に合格する!効率的な勉強スケジュールを立てるコツ

マンション管理士試験のための勉強スケジュールを、ただ勢いで決めていませんか?実は、大切なのは「自分に合った勉強スケジュールを立てる」ことにあるのです。資格試験は単純に「○○時間勉強すれば合格する」というものではありません。その人のライフスタイル・知識の量・スキルなどに合った計画を立てて勉強を進める必要があります。合格を目指せる「基本的な勉強の順番」をベースに、効率的なスケジュールを決めましょう。

➡試験内容についてはこちら
目次

勉強スケジュールはどう組み立てればいいのか

合格に必要な勉強時間が人によって異なるように、「勉強のスケジュール」も異なります。ただし、「試験日までの勉強の流れ」は誰にとっても同じです。資格試験の勉強スケジュールの流れを把握しておきましょう。受験を決意した日から試験日までの日数を大きく3つのパートに分けます。

  1. 初期:テキストをひたすら読み込む時期(知識をインプットする時期)
  2. 中期:問題集を解く時期(覚えた知識をアウトプットする時期)
  3. 後期:自分の弱点を集中的にカバーする・模試などで自分の実力をチェックする時期

それぞれの具体的なスケジュールは、次の項からご紹介しましょう。

フォーサイトのサンプル教材はこちら

「初期」はテキストを読み込む時期

勉強開始の「初期」は、まずテキストを読み込むことから始めましょう。ただ、最初の1ページ目からじっくりと読むのではなく、戦略的に進めるのがコツです。

テキストの効率的な読み方とは

勉強は、テキストを読むことから始めます。マンション管理士のテキストは、法律用語や専門用語が並ぶので、特に初学者にとってはかなり理解しづらいでしょう。しかし、ここで挫折する必要はありません。最初は、1ページから順番に律儀に読み進む必要はないのです。

もし、内容や用語がよくわからなくても、とにかく最後まで通読してください。「何が書いてあるのか」を把握する程度で大丈夫です。2回目、3回目と繰り返し通読するうちに、全体的な流れがわかってきて用語も見慣れてきます。それから、「重要度が高い部分」を中心に勉強するとスムーズに頭の中に入るのです。もちろん、テキストに慣れてきたなと思ったら、「問題を解く」というアウトプットの練習を取り入れても構いません。

初期の勉強スケジュールの立て方

勉強を始めたばかりのときは、モチベーションも高いので「1日○時間以上は勉強するぞ!」と無理なスケジュールを立ててしまう傾向にあります。しかし、仕事や家事などと勉強の両立を続けるのは相当な努力が必要です。無理なく勉強できるスケジュールを作りましょう。また、夜3時間続けて勉強するよりも、朝早起きして1時間、ランチタイムに1時間、夜寝る前に1時間と分けたほうが知識は定着します。

「中期」は問題集を解く時期

勉強の「中期」は、過去問を解くことを中心に行います。「どれくらい知識が定着したか」を試すために過去問を何度も解く練習をする時期にしましょう。

過去問の効率的な解き方とは

マンション管理士試験の勉強で重要なのが、過去問を解くアウトプットの勉強です。最初は、思ったようにスイスイと解けなくても大丈夫です。数多く解いて過去問に慣れてくれば、よく出題される論点もわかってきます。

マンション管理士の試験は、出題の大半が「過去問の焼き直し」であり、過去問をしっかり解いておけば本試験でも問題の大部分が解けるといわれているのです。ひたすら過去問を解いて、解答を確認して復習しましょう。また、試験は選択式なのでたまたま選んだ問題が正解であることもあります。解答の「正誤」ではなく「わからなかった問題」を勉強し直してください。

中期のスケジュールの立て方

テキストの読み方と同じですが、1日に続けて何時間も過去問を解いていると飽きてしまいます。朝1時間・昼1時間・夜は解答の確認と復習など、というように分けて勉強してみましょう。途中でインターバルを置いたほうが、最初はわからなかった問題もふいに解けたりするものです。

「後期」は弱点カバーの時期

勉強の「後期」は、自分の弱点をカバーしたり過去問で何度も間違える部分を徹底的に覚えたりする時期にしましょう。

弱点のカバーや重要ポイントの暗記

試験日が近づいてくると、自分が苦手な分野や何度解いても間違えてしまう分野などがはっきりしてくるものです。また、本試験に頻出する分野や、言葉は悪いですが「ほぼ捨ててもいい分野」もわかってくるでしょう。後期は、自分の勉強の進行度によっては重要な部分だけを徹底的に勉強・暗記し、不要な部分は思い切って捨てることも大切です。

後期のスケジュールの立て方

後期の勉強スケジュールに必ず取り入れたいのが「模試」です。いろいろな資格スクールで、本試験の数か月前から開催されます。そのスクールの通学・通信講座の受講生ではなくても、模試だけの受験も可能なので本試験が近づいてきたら、ホームページなどで確認してください。模試は会場受験(スクールの教室など)と、自宅受験があります。できれば会場受験のほうが、試験の疑似体験ができるのでおすすめです。

受験直前(1週間前~前日)にやっておきたいこと

本試験で慌てないためにも、受験直前には準備をしっかりしておきましょう。

1週間前の勉強スケジュール

試験直前は、むやみに手を広げることはやめましょう。自分の弱点や何度も間違える部分だけを書き出したノートや暗記帳だけを徹底的に復習してください。

試験直前はとかく無理して徹夜しがちですが、夜中に長時間勉強するのではなく、朝・昼・晩と何回かに分けて勉強するほうが記憶に残ります。さらに、ただ文字を「読む」だけではなく、手を使って「書く」、「声に出す」ことで耳から聞くなど、五感をフルに使って覚えましょう。

試験前日までにやっておきたいこと

試験前日までに、試験に必要なものを用意しておきましょう。受験票や筆記用具、腕時計(試験会場には時計がない場合もあり携帯電話はしまわなければならない)など、当日に慌てないよう前もって揃えておいてください。

また、試験時間は2時間あり、さらに季節は冬なので「寒くて試験に集中できなかった」という声も少なくありません。ひざ掛けになるようなストールや上着などを持参したほうがいいでしょう。当日、道に迷って遅刻しないよう、試験会場までのアクセスや所要時間も確認しておいてください。

合格するためにはスケジュール組みが大切

マンション管理士の試験に限らず、「資格試験に合格するには勉強スケジュールを立てることが何よりも大切」といっても、過言ではありません。やみくもに勉強を始めても行き詰まってしまうだけです。独学はもちろんのこと、カリキュラムが決まっている通信講座でも、どのように勉強を進めていくか自分のライフスタイルを考えて勉強スケジュールを決める必要があります。

試験までの期間を「テキストを読む→問題を解く→弱点を克服する」の3パートに分け、その中で月単位、週単位で具体的な勉強スケジュールを立てましょう。計画倒れにならないよう、週に1日は「予備日」を設け、勉強できなかった時の穴埋めができる日を作っておくと余裕を持って勉強を進めることができます。

この記事の監修者は
北川えり子(きたがわ えりこ)

学びの楽しさをシェアしたい
【出身】東京都
【経歴】拓殖大学外国語学部卒。マンション管理士・管理業務主任者、行政書士、海事代理士、宅建等の資格を保有。
【趣味】旅行、ドライブ
【座右の銘】未来とは、今である。

マン管・管理コラム一覧へ戻る