中卒の方におすすめの資格

中卒でも取れるおすすめの資格

中卒の方に向けたおすすめの資格はあるのでしょうか?以前は、学歴社会といわれ高学歴の人材がもてはやされていましたが、今は有名大学を出たからといって希望どおりの仕事に就ける保証がない世の中です。とはいっても、中卒は、何かしらのスキルを身に付けないと、収入の高い職業やずっと続けられそうな職業に就くのは厳しいでしょう。そのため、仕事に役立つ資格を取得したいと考えている人は少なくありません。

実は、学歴・年齢など受験資格が定められていない資格はたくさんあります。その中から、企業に人気のある国家資格を集めてみました。思い立てば誰でも受験でき、資格取得者の求人も多い資格です。キャリアアップのためにもぜひ挑戦してみてください。

中卒の就職事情と知っておきたい就活基礎知識

中卒の不安とは

中卒者は、年齢も若く社会人としての経験もないので「これから将来が不安」だと思っている人がほとんどです。また、「この先、何をしていいのかわからない」「好きな仕事が見つからない」なども悩みとして挙げられています。そして、経済的に余裕がない場合はすぐにでも仕事を見付けなければならず、求人の選択肢も限られてしまうでしょう。

中卒のメリット・デメリット

デメリット

  • 大卒などの高学歴者と比べて、仕事のはばや収入が少ない
  • 専門的でなく「誰でもできる」仕事が多い
  • 非正規雇用が多く正社員の雇用は少ない
  • 知識や技術を要する仕事や、デスクワーク・営業職の中卒採用はない

メリット

  • 若いうちから社会経験ができる
  • 高卒や大卒よりも早くベテランになれる
  • 体力気力があるので頑張りがきく
  • 失敗してもやり直しができる

知っておきたい就職する前の豆知識

履歴書で注意したいこと

中卒で履歴書を書くとき、幼稚園・小学校の学歴を書いてしまう人もいますが、小学校以前の学歴は不要です。高校を中退した場合は、きちんと○○高等学校中途退学と記入しましょう。「家庭の経済事情により退学」など、理由も書いたほうが好印象です。

面接で注意したいこと

面接官は以下の部分をチェックするので十分に注意してください。

  • 【服装】清潔感のあるきちんとした服装で臨みましょう。スーツの場合は、クリーニングに出したものを着用してください。
  • 【髪型・ヒゲ・爪・靴】身だしなみを整えましょう。「真剣に就職活動をしている」という姿勢を相手に感じてもらうことが大切です
  • 【挨拶・ことば遣い・態度】はっきりとした挨拶、丁寧なことば遣い、きちんとした態度を心がけましょう。
  • 【高校進学しなかった訳を伝える】中卒の場合、面接で「なぜ高校に進学しなかったか?」を問われます。経済的な事情・親の事情など、理由を端的に相手に伝えましょう。「勉強したくなかった」「お金が欲しいから」などの理由では、採用は難しくなります。

中卒におすすめの資格「宅建」

正式名称宅地建物取引士
資格種類国家資格
分野不動産
認定団体国土交通省
試験形式マークシート
受験資格学歴・年齢・性別・国籍に関係なく受験可能
試験日毎年10月の第3日曜日
受験料7,000円(非課税)
受験者数(平成30年)213,993人
合格者数(平成30年)33,360人
合格率15.6%
フォーサイト合格率(平成30年)70.8%
偏差値55
宅地建物取引士・宅建士について詳しくはこちら

宅建がおすすめの理由

「宅建」とは、「宅地建物取引士・宅建士」の略称で、資格試験の名称でもあります。宅建は、各通信講座の人気ランキングで常に上位に入る人気資格で、日本の企業が「取得を推奨している国家資格ランキング」でもNo1を誇っています。毎年、20万人近い、はば広い年齢層や職業の人たちが受験をしているメジャーな国家資格でもあるのです。

宅建士は、主に不動産会社などに勤務し、不動産の売買・交換、賃貸などの取引にあたり、お客さまに重要事項を説明したり契約締結後に交付する書類に署名・押印をしたりする業務を行います。この仕事は宅建士の資格を持っている人しかできません。不動産業界のみならず、建設・金融・保険などの業界でも、宅建の知識と資格を持つ人材は歓迎されます。

宅建資格は、年齢・学歴などの受験資格はないので誰でも受験できるのが魅力です。また、宅建試験の勉強で得た知識は、自分が不動産物件を借りたり買ったりするときにも役立ちます。

宅建が中卒におすすめの理由

宅建は、国家資格の中でも比較的合格しやすく、企業でも人気が高いために毎年多くの人が受験しています。受験するにあたっては、学歴は関係ないため、取得しておいたほうが得です。
宅建資格がいかせるのは、主に不動産業界・建設業界・金融業界などですが、中卒で社員として採用されることは難しいでしょう。

個人経営の不動産屋などでは学歴不問の求人などもあるので、中卒の方であっても宅建資格を以ていれば採用してくれる可能性もあります。また、不動産関係の会社で、学歴不問の事務職パートやアルバイトなどでも、宅建資格を取得していれば有利になるでしょう。

中卒の場合は、資格を取得さえすれば「即戦力として採用される」というわけではありませんが、資格を取得していると就職の際に一目置いてもらえます。不動産業界とは関係ない職業につくにしても、履歴書の資格欄に書くことで「資格を取得している=努力ができる前向きな人間」だとアピールすることができます。

中卒におすすめの資格「旅行業務取扱管理者」

正式名称旅行業務取扱管理者
資格種類国家資格
分野ビジネス
認定団体観光庁
試験形式筆記
受験資格特になし
試験日9月
受験料5,800円
受験者数(平成30年)95,187人
合格者数(平成30年)49,221人
合格率(平成30年)51.7%
フォーサイト合格率(平成30年)86.3%
偏差値56
旅行業務取扱管理者について詳しくはこちら

旅行業務取扱管理者がおすすめの理由

旅行業務取扱管理者とは、旅行のプランニング・旅行の取引・旅行の実施にまつわるはば広い業務を扱う「プロデューサーのような仕事をする人」のことです。もし、この資格を取得すれば、旅行に関する豊富な知識・スキルを有している「旅行取引の総合責任者」として認めてもらえます。旅行が好きな人にとっては、非常にやりがいのある仕事でしょう。旅行会社への就職は人気が高いだけに非常に難しいのですが、先んじてこの資格を取得しておけば、「有利になる」とされています。

旅行業務取扱管理者は、以下の3種類あるので、自分に合ったものを選んでください。

  • 国内旅行業務取扱管理者:国内旅行のみを扱う営業所で勤務
  • 総合旅行業務取扱管理者:国内・海外旅行を取り扱う営業所で勤務
  • 地域限旅行業務取扱管理者:拠点区域内の国内旅行を取り扱う営業所で勤務

旅行業務取扱管理者は、国家資格ながらも、総合で10〜20%、国内で30〜40%と、合格率の難易度が比較的容易なため、学生から大人まではば広い年齢層の人たちに人気があります。過去問からの出題も多く、「初学者の方であっても合格が狙いやすい」として注目されている資格です。

旅行業務取扱管理者が中卒におすすめのわけ

旅行業界では唯一の国家資格である「旅行業務管理者」の資格ですが、学歴・年齢・性別・国籍に関係なく受験が可能なのが魅力です。この資格を取得しても、中卒の場合すぐに旅行業務管理者として仕事をすることや、旅行会社への就職は難しいでしょう。

しかしながら、旅行が好きで興味がある人なら、旅行業務管理者の資格を取得することをおすすめします。この資格にプラス、高卒認定試験(※)に合格することで、中卒の学歴だけでは無理だった企業に就職できた人もいるからです。

旅行業務管理者は、正社員のみならず、会社によってはアルバイトやパートでも働けます。すぐに就職することは難しくても、資格を取得することでその先の可能性が大きく広がるでしょう。

※高卒認定試験:受験する年度内に「満16歳以上」になる人で、高校卒業資格を持っていない人が受験できる

正式名称旅行業務取扱管理者
資格種類国家資格
分野ビジネス
認定団体観光庁
試験形式筆記
受験資格特になし
試験日9月
受験料5,800円
受験者数(平成30年)95,187人
合格者数(平成30年)49,221人
合格率(平成30年)51.7%
フォーサイト合格率(平成30年)86.3%
偏差値56
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中卒におすすめの資格「診療報酬請求事務能力認定【医科】」

正式名称診療報酬請求事務能力認定試験
資格種類民間資格
分野医療事務
認定団体公益財団法人,日本医療保険事務協会
試験形式マークシート,実技
受験資格特になし
試験日7月と12月の日曜日・祝日
受験料9,000円
受験者数(第49回)6,119人
合格者数(第49回)1,738人
合格率28.4%
偏差値46
診療報酬請求事務能力認定試験について詳しくはこちら

診療報酬請求事務能力認定【医科】がおすすめの理由

医療事務は、女性に人気の高い資格です。病院・クリニック・歯科などいろいろな医療機関で、レセプトと呼ばれる診療報酬明細書を作成したり、受付と事務を兼ねたりなどをしたりとさまざまな事務的な業務を行います。医療事務といっても、その資格は数十種類ありますが、中でも一番人気を誇り難易度も高いのが、「診療報酬請求事務能力認定」です。

診療報酬明細書(レセプト)作成の知識やスキルに特化した試験で、医療機関でも評価されています。医療事務は、結婚や出産などで生活環境は変わっても、職場復帰できるのがメリットです。基本的には事務職なので、体力はそれほど必要とせず、学歴不問の求人が多いのも魅力でしょう。資格を取得し現場での経験を積み、より待遇のいい病院への転職も可能になります。年齢を経ても長く勤めることができるでしょう。

診療報酬請求事務能力認定【医科】が中卒におすすめの理由

病院やクリニックなどに勤務する医療事務の仕事は、勤務先にもよりますが、学歴や年齢はさほど問われないのがメリットです。実際に「学歴不問」としている求人広告も少なくありません。中卒の方であっても医療事務に関する専門知識やスキルがあれば歓迎してもらえます。

医療事務の資格の中でも「診療報酬請求事務能力認定」は、レセプト作成を行う能力を問われる試験で、難易度が高いために取得すれば医療機関に高く評価してもらえるのでしょう。診療報酬請求事務能力認定の受験するためには、学歴や年齢などの制限がないのも魅力です。もし余裕があれば、高卒認定試験にも合格しておけば、より活躍の場所は広がるでしょう。

医療事務の仕事は、病院やクリニックなど勤務先が全国にあるため、もし結婚で引っ越ししたり休職したりしても再就職しやすいのが魅力です。正社員・契約社員・パート・アルバイトなど、雇用形態もいろいろなので、自分のライフスタイルにあった働き方ができるのも女性に人気が高い理由でしょう。医療事務の仕事は、年齢は関係ないために、経験を積むことで勤務先からの信頼を高めることもできます。

正式名称診療報酬請求事務能力認定試験
資格種類民間資格
分野医療事務
認定団体公益財団法人,日本医療保険事務協会
試験形式マークシート,実技
受験資格特になし
試験日7月と12月の日曜日・祝日
受験料9,000円
受験者数(第49回)6,119人
合格者数(第49回)1,738人
合格率28.4%
偏差値46
診療報酬請求事務能力認定試験について詳しくはこちら

まとめ

まだまだ学歴を重んじる日本では、中卒の学歴では望むような仕事に就くことは難しいでしょう。特に、正社員の場合は最低でも高卒でないと問いう会社がほとんどです。しかしながら、資格を取得しておけば役に立つこともあります。「スキルアップをしようとしている努力の人」と、人間性を評価され採用に結びつくこともあるのです。高卒認定試験に合格すれば、さらに仕事の可能性を広げることも可能でしょう。

  • 不動産などに興味がある人→宅建
  • 旅行が好きな人→旅行業務取扱管理者
  • 事務職が好きな人→診療報酬請求事務能力認定

など、資格を得て、自分の可能性をどんどん広げてください。