eラーニングで学習効率は変わるのか?eラーニングの基礎知識やメリット・デメリットを紹介

eラーニングで学習効率は変わるのか?eラーニングの基礎知識やメリット・デメリットを紹介

最近多くの場所で耳にするようになった「eラーニング」。

なんとなくスマホやパソコンを利用したものということは分かっていても、深く理解している方は少ないのでは?

そこでこの記事ではeラーニングに関して詳しく解説。その歴史や現状、さらに将来性まで紹介していきます。

同時にeラーニングのメリットやデメリットも紹介しますので、eラーニングを理解し、上手に活用できるようになりましょう。

eラーニングとは何か?

eラーニングとは「electronic learning」のことであり、「電子的な機器を利用した学習方法」のことを指します。

とはいえ明確な定義があるわけではなく、一般的にはPCやスマホ、タブレットといった機器を使用し、さらにインターネット回線も利用した学習方法全般を指すのが一般的です。

かつてはCDなどにデータを焼き、そのデータをPCで利用して学習するのもeラーニングと呼ばれていましたが、近年ではネット回線を使用するものをeラーニングと呼ぶことが増えています。

まだ進化中の分野でもあり、eラーニング市場は年々拡大中。今後も注目すべき勉強法ですので、まずはどのようなものかを理解していきましょう。

eラーニングの歴史

eラーニングの歴史について簡単に振り返っておきましょう。

eラーニングの始まりは1950年代とも言われていますが、正確に誰がどこで始めたものかは分かりません。世界的に一気にeラーニングが普及したのが1995年。Windows95が発売され、世界中にインターネットが一気に普及したタイミングです。

多くの方の家庭、また多くの職場にPCが普及したことでeラーニングも世界的に普及しました。

とはいえ当時はまだインターネット環境が脆弱であり、通信を利用したeラーニングは少なく、CDなどに保存したデータを利用し学習するという「CBT(Computer-Based-Training)」と呼ばれるシステムでした。

CBTは画期的である反面、教材の作成にコストがかかる、教材の修正が簡単ではないなどの問題があり、一部企業の研修などで活用されたり、紙教材と併用する通信教育という形での活用にとどまります。

日本国内でeラーニングが一気に普及し、「eラーニング」という言葉が浸透したのが2000年。当時の政府が「e-japan構想」の名を冠する、いろいろな場面でインターネットを活用する社会を目指そうとの方針を決定。同時にインターネット環境も整備され、より利用しやすくなりました。

この時期になるとeラーニングは「CBT」から「WBT(Web-Based-Training)」に移行します。教材などをWebサーバー上に保存できるようになり、教材の作成コストを抑え、さらに適宜修正が可能になりました。

さらに学習状況を管理できる「LMS(Leaning-Management-System)」というシステムも普及。現在のeラーニングの形が出来上がります。

2010年頃になるとスマホの普及率が一気に伸び、eラーニングはPCを使用する学習方法から、スマホやタブレットも併用して学習するシステムとして広がりを見せています。

eラーニングの活躍の場

こうして2022年現在も広がりを続けるeラーニングシステムは、様々な分野で活躍を見せています。

実際どのような現場で活用されているのかを確認しておきましょう。

企業の社内研修として活用

eラーニングと聞くと、学習方法のイメージが強く、学校など教育現場での活用がイメージされますが、より広く活用されているのが研修など企業内での活用です。

これまでの社内研修といえば、日時を会社が決め、その日程に合わせ参加する社員は仕事を調整。研修会場に足を運んで、みなが同じ場所で研修を受けるのが一般的でした。

企業が大きくなると、この社内研修は費用の面でも仕事効率の面でも問題が多くなります。参加する社員は研修の日程に合わせ出張が必要となり、研修を行う地域で働いている方はまだしも、ほかの支社等で働く社員の交通費、宿泊費用なども会社が負担する必要があります。

また、研修に参加する社員は、研修のせいで数日間仕事の現場をあけることになります。その分はほかの社員に負担がかかりますし、参加する社員も研修前後は業務が溜まることになり、肉体的にも精神的にも厳しくなります。

こうしたマイナス面を考え、研修の機会を減らす企業も増え、しっかりと社内研修ができず、従業員のスキルアップができないという問題にも直面していました。

こうした社内研修のデメリットを解消するのがeラーニング。まずは参加する方がわざわざ物理的に移動する必要がなくなります。さらに、社内研修の教材や講義の様子の動画を保存しておくことで、受ける社員は自分の仕事のタイミングがいいタイミングで研修を受けることができるように。

こうした社員の研修受講状況もLMSでしっかり管理できますので、研修が進んでいない社員には個別に知らせることも可能になりました。

2022年現在、多くの企業が社内研修にeラーニングを採用しています。

学生や資格取得を目指す方の学習スタイルに

もちろんeラーニングは教育の現場でも普及しています。

進学塾などでも講義の様子を動画に収め、出席できなかった生徒が後に視聴できるようにしたり、デジタルの教材を利用できるようにしたりすることで、これまで管理が難しかった自宅での学習のサポートができるようになりました。

こうした学生向けの勉強ツールとしては、特にデジタル教材が広く普及。各教科のテキストをすべてデジタル教材としてサーバーに保存しておけば、学ぶ学生も自分に必要な項目のテキストをすぐに閲覧できます。

大学受験を目指しているものの、まずは基本の部分をしっかりと学びなおしたいとなれば、高校1年、2年のテキストですぐにその復習が可能となり、勉強効率のアップにつながっています。

もうひとつ飛躍的に進んだのが、特に社会人向けの資格取得をサポートする通信講座。学生と違い社会人の方、また家事や育児に忙しい専業主婦(主夫)の方は、勉強の時間を確保するのがなかなか難しくなります。

さらに言えば、個人個人によって勉強できる時間やタイミングはそれぞれ。予備校や資格学校に通うのが難しく、資格の取得を諦めていた方にとって、eラーニングを採用している通信講座は大きな助けとなっています。

授業動画やデジタルテキスト、さらに通信講座によってはスキマ時間を利用してスマホで勉強する方向けに、スマホで視聴しやすい専用動画を制作したり、講義の音声データを提供するなどの工夫も進んでいます。

コロナ渦のインターネット授業もeラーニングの1つ

2020年から2年以上続く新型コロナウイルスの蔓延。このコロナ渦において大きな力を発揮したのがeラーニングです。

新型コロナウイルスの感染拡大の初期、多くの学校が政党の登校を取りやめ、授業はインターネットを利用した授業が採用されました。

インターネットで接続し行う学校の授業は、いわゆるeラーニングの1つとなります。日本中の学校がeラーニングを行う、また行えるような環境を整えることにより、今後もさらにeラーニングの普及は進むと見られています。

もちろん仕事の現場でもeラーニングは活用されたはずです。ZOOMなどを利用した研修などはもちろん、各社員がテレワークを行い、その進捗状況をサーバー上で共有する。これもある種eラーニングの活用方法といえます。

コロナ渦という特殊な状況は、多くの方の生活習慣に影響を与えましたが、自宅でインターネットを介して学べる、働けるということが証明されたのはこのコロナ渦が残した唯一のポジティブな要素かもしれません。

この経験から今後は、自宅で学ぶ、自宅で働くというケースがどんどん増えていくかもしれません。

eラーニングと紙教材の比較

デジタル教材を利用し、インターネットなどを介して行うのがeラーニング。そしてこの対極にあるのが、紙教材を利用した勉強方法です。

時代が進んでいると考えれば、より先端技術であるeラーニングが優秀で、紙教材による学習は劣っていると考えがちですが、冷静に比較すればそうともいいきれません。

eラーニングと紙教材を比較し、その違いを確認しておくことが重要です。

どちらにもメリット・デメリットがある

eラーニングにも紙教材にもメリットとデメリットがあります。特にデメリットは知っておかないと、せっかく勉強をしても勉強効率が上がらない、最悪の場合下がってしまうことも考えられます。

まずは双方のメリットとデメリットを把握し、そのうえで自分がどのような勉強方法で学んでいくかを考えるのがベストでしょう。

eラーニングのメリット

まずはeラーニングを利用して学ぶメリットを紹介していきましょう。eラーニングといっても幅広いのですが、ここではPCやスマホタブレットなどを利用し、さらにインターネット回線も活用して学ぶ学習方法全般をeラーニングとして考えていきます。

いつでもどこでも学習できる

eラーニング最大のメリットは、時間と場所を選ばずに学習ができるということ。PCが置いてある自宅での勉強はもちろん、スマホやタブレットを利用すれば、外出先のカフェでも、友人の家でも、それこそ電車移動の時にでも学習ができるということになります。

学生の試験勉強も、社会人などが挑戦する資格の勉強でも、勉強をするときに守っておくべきポイントがあります。

それが「毎日勉強をする」ということ。

勉強の基本は反復学習です。覚える、覚えた知識を活用する、覚えなおす、覚えなおした知識を活用する。これを繰り返すことで、覚えた知識は長期記憶に移行し、長く時間がたっても忘れないものとなります。

例えば小学校低学年で覚えた算数の九九。多くの大人の方は、今でも問題なく九九を覚えているかと思います。これはなぜか。九九は覚えて終わりではなく、その後の学校の勉強の中で何度となく使い続けています。

算数の授業はもちろん、ほかの教科でも、勉強以外の場面でも九九を自然と活用している方がほとんどかと思います。だから九九は長期記憶に移行され、歳を重ねても忘れることがないわけです。

一方小学校の国語の教科書に載っていた物語。このれをすべて覚えている方はまずいないでしょう。1つ2つは覚えていても、その物語が何年生の教科書に載っていたかまでは覚えていない方がほとんどかと思います。

これはその物語を読んだのが、授業を受けている間だけで、その後反復して読むことがなかったからです。

覚えたことを長期記憶に移行するには何度も記憶しなおす、そしてその知識を活用するのがポイント。そのためには毎日勉強をするのがベストということになります。たとえしっかりと机に向かう時間が取れないという方でも、移動中にスマホでデジタルテキストを開くことで、記憶は刺激を受けることになります。

毎日勉強を続けるためにはスキマ時間の活用が重要。そしてそれを行いやすくしてくれるのがeラーニングということになります。

反復学習を行いやすい

上の項目と似た部分はありますが、やはり反復学習を行いやすいというのは大きなポイントです。

例えば勉強で詰まった問題があったとします。解答を見てもなぜそうなるのかイマイチ理解できない。こういった場合は過去に倣った分野に立ち返って確認する必要があります。

学校の試験勉強でいえば、高校3年生が数学の問題で詰まった場合、3年生で習った分野飲みで解けるとは限りません。2年生で習った公式などを活用しなければいけないケースも多々あります。

もし2年生で習うべき公式がしっかりと理解できていなければ、何度やってもその問題は解けないということになります。

紙教材の場合、こういったケースでは2年生の時の教科書を引っ張り出し、必要な項目を探す必要があります。自宅で勉強中ならまだしも、外出先などの場合、この解決法は採ることができません。

こういったケースに強いのがeラーニングのデジタル教材です。過去のテキストもデジタル上で残っていれば、すぐに検索が可能。どんな疑問でもすぐにその場で解決できる方法があるということになります。

上でも触れたとおり、反復学習は非常に大切。一度覚えて忘れてしまったことでも、もう一度補完できれば覚えなおすことは難しくありません。

こうしたフレキシブルな対応ができるのもeラーニングのメリットといえるでしょう。

eラーニングのデメリット

非常に便利に思えるeラーニングですが、完全無欠の勉強方法ではありません。eラーニングをするにあたってどうしても問題となるデメリットもありますので確認しておきましょう。

他者とのコミュニケーションが取りにくい

eラーニングの特徴として、基本的に一人で学ぶという事が挙げられます。自分一人で勉強を続ける問題点は、他者とのコミュニケーションが取りにくいこと。

勉強に他者の存在は関係ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、直接関係なくても間接的には大きく関係します。それがモチベーションの維持という点。

学生の試験勉強も、社会人の資格取得の勉強も、その勉強効率はモチベーションに大きく影響を受けます。

勉強に対しポジティブなイメージで、モチベーション高く挑めばもちろん勉強効率は高くなります。反対にいやいや始める、無理矢理続けるなど、モチベーションが低い状態での勉強はその効率が一気に落ちます。

モチベーションが上がらず、効率が悪い状態で勉強をすれば、当然ながらなかなか勉強ははかどりません。勉強がはかどらなければ、尚一層勉強をする気持ちが萎えてしまい、さらにモチベーションが下がるという負のループに陥る可能性もあるわけです。

モチベーション維持の方法はいろいろと考えられますが、その方法のひとつが、同じ目標を持つ仲間の存在です。同じ目標を持ち努力している仲間を見れば、「自分もやらねば」という気持ちが出てくるもの。学校教育の現場や学習塾などでは、この傾向を利用し、生徒のモチベーションを維持しているとも言えます。

自宅などで一人で勉強を続けるeラーニングでは、こうした他者の存在が感じにくいもの。この点が勉強における大きなデメリットとなります。

勉強できるかどうかはネット環境に依存する部分がある

eラーニングの唯一の弱点といえるのがネット環境の有無です。2022年現在、都市部ではほぼ全域でネット環境は整っていますが、地方部であったり、建物の地下などでは一部ネット環境が整っていない場所もあります。

メリットの項で、いつでもどこでも勉強できると書きましたが、ネット環境のない場所、もしくは電波状況が芳しくない場所ではeラーニングを行えないというケースもあります。

eラーニングのすべてがネットに依存しているわけではありません。種類によっては事前にデータをダウンロードし、スマホやタブレットの中に保存しておいて学習するeラーニングもあります。こうしたダウンロードタイプのeラーニングであればオフラインでも学習は可能です。

紙教材のメリット

eラーニングと比較すると、ひと昔前の勉強方法に感じてしまうのが紙教材を利用した学習。学校などで行っている教科書を利用した勉強法や、参考書などを利用した勉強法がこれに当たります。

とはいえ紙教材で勉強をするにもメリットはありますし、デメリットもあります。このあたりを解説しておきましょう。

ネット環境に関わらず勉強が可能

紙教材を利用して勉強をしますので、ネット環境の有無はまったく問題とはなりません。テキストさえあればいつでもどこでも勉強できるのは間違いありません。

また紙教材を利用して勉強をする場合、自分で鉛筆やペンを持ち、自分で文字を書きながら勉強をすることになります。

文字を書くことは、その内容を記憶するのには非常に有効な方法。デジタル教材で勉強する場合は、自分でノートに文字を書くということはそこまで多くはなく、キーボードで文字を打ち込むケースの方が多いかと思います。

こうした場合と比較するとより効率よく勉強できるのが紙教材ともいえるでしょう。

費用を抑えることができる

紙教材は最初に購入代金を支払えば、それ以降基本的に費用はかかりません。eラーニングでデジタル教材を使用する場合、教材を利用するときにデータ通信料が必要となります。自宅で勉強するのであれば、自宅にインターネット回線を引くなどの必要もあるため、デジタル教材を入手した後もある程度の費用が必要になります。

また、費用ではありませんが、外出先でスマホなどを活用して勉強する場合に気になるのがデータ通信量。スマホなどの契約次第ではありますが、毎月データ通信量の上限が決まっている方も多いかと思います。

こうした契約の場合、外出先などでeラーニングをし続けると、データ通信量が規定の量に達してしまい、データ通信速度が遅くなってしまう可能性があります。

紙教材を利用した勉強の場合、費用面、そしてデータ通信量の面でも不安なく勉強をすることができるというメリットがあります。

紙教材のデメリット

当然ながら紙教材を使った学習にはデメリットもあります。多くの方は学校に通って椅子学生時代、教科書という名の紙教材で勉強をされていたかと思います。その頃のことを思い出せば、デメリットは比較的想像しやすいでしょう。

持ち歩くのが難しい

紙教材はネット環境に影響されずに、いつでもどこでも勉強できる便利な教材です。しかしそのためには毎日紙教材を持ち歩く必要があります。

そこまで重くない薄いテキストであれば大きな問題ではありませんが、ある程度のページ数があるテキストであったり、複数のテキストを持ち歩く必要があったりする場合は、その重さが大きな問題。

紙は非常に質量が重く、本を数冊持ち歩くというのはかなりの負担になります。

男性で、普段からある程度のサイズのカバンを持ち歩いている方であればそこまで問題ではないかもしれませんが、特に女性の方にとっては、毎日本を持ち歩くというのはかなりの負担です。

これが一つ目のデメリットとなります。

勉強が単調になり継続するのが難しい

社会人の方はかつて自分が使っていた教科書を思い出してみてください。

長い文章に時折挟まれるイラストや写真、図表。こうした同じ構成が延々と続くのが紙教材の特徴です。

学生時代勉強があまり好きではなかった、得意ではなかったという方の中も多いと思いますが、その大きな要因として、単調な構成というものもあるかと思います。

紙教材を使うにしても、eラーニングを行うにしても、学習するときは基本的に1人です。1人で学習する際の大きなポイントは、モチベーションをいかにして維持するかということになります。

eラーニングのように視覚効果を狙った演出や、動画による解説が挟まれば、学習に対するモチベーションもある程度維持しやすくなりますが、どうしても構成が単調になる紙教材にはそれができません。

単調な勉強でモチベーションが下がる。これも紙教材を使用する大きなデメリットといえるでしょう。

これからの時代にeラーニングは必要か?

PCやスマホを利用した学習スタイルであるeラーニング。2022年現在まだ市場は拡大中とも言われていますが、さらに先のこと考えてみましょう。

eラーニングに将来性はあるのか?それとも現状でほぼ完成しており、これ以上を望むのは難しいのか?このあたりを考えていきたいと思います。

eラーニングは学習に必須の勉強方法となる

2022年現在の状況を考えると、今後もeラーニングという学習方法は、無くてはならない学習方法になると思われます。

eラーニングには学習する側だけではなく、学習を提供する側にもメリットがあります。デジタルで一度教材を作ってしまえば、大きな費用をかけることなく、日本中、世界中の方に提供することができます。

さらにテキストの内容も、社会状況や法改正に合わせて修正が可能。紙教材の場合、学習する方の分印刷して、さらに各個人の元に送付する必要があります。さらに内容の変更などがあれば、再度刷り直し、配送し直しが必要となり、莫大な費用がかかります。

また、新型コロナウイルスの感染拡大のような事が起きた場合は、このeラーニングが非常に重要になります。

こういった点を考えてもeラーニングが縮小することは考えにくく、これからもさらに進化し、発展していくことが想像されます。

ではどのような進化をするのか。あくまでも想像の範囲ですが、予想してみましょう。

さらに進化していく可能性も

eラーニングが日本に定着し広がり始めたのはわずか20年ほど前。その20年前は eラーニングといっても、インターネットを利用するというより、PCでCD-ROMに焼いたデータで勉強をしていました。

紙教材がCD-ROMになっただけであり、紙教材から大きく変化したわけではありませんでした。そのeラーニングが20年の間にインターネット回線を使うようになり、教材や講義動画をサーバーに保存するようになり、PCだけではなくスマホやタブレットでも学習できるように進化しました。しかしこれで進化のゴールということはないでしょう。

2022年現在、eラーニングが抱える課題として「実技演習が必要な学習ができない」という点があります。学校教育でいえば体育の実技や実験、音楽や美術の授業などは、eラーニングでは難しいのが現状です。

問題があるということはそれを克服するという形での進化が予想できますし、期待もできます。

確かに体育の実技などはeラーニングでは難しいのですが、例えばVR技術や近年話題の「メタバース」を利用した方法で実体験できる可能性はあります。

VRやメタバースという手段を使えば、現状eラーニングが抱えているもう一つの問題である、「他者とのコミュニケーションが難しい」という点もクリア可能。eラーニングに関しては素人が発想してもこれだけ進化の余地がありますので、ほかの細かい部分を考えれば、より使いやすく進化していくことが予想されます。

eラーニングの上手な活用方法

現状すでに多くの現場で採用されているeラーニング。

しかし上でも触れたとおり、eラーニングにもデメリット、弱点はあります。

このeラーニングを自身の学習に上手に活かすためにはどのような利用方法があるのでしょうか。eラーニングの上手な活用方法について考えてみましょう。

大切なのは「ブレンディッド・ラーニング」

eラーニングは時間と場所は選ばず、さらに大きな荷物を持つ必要もなく、普段持ち歩いているスマホなどでも学習できる便利なシステムです。

この点は有効に活用すべきであり、外出中などのスキマ時間は、このeラーニングで上手に学習を進めるのがおすすめです。

自宅で勉強する場合は、eラーニングと紙教材を上手に組み合わせて勉強するのがおすすめ。eラーニングだけではなく、紙教材の良い部分も活用して勉強を進めましょう。

もちろん対面による学習も重要です。対面で、ほかの仲間と一緒に学習をすることは、学習に対するモチベーションを高める効果があり、何より楽しく勉強することができます。また、実験の授業や体育の実技のように、eラーニングでは難しい学習は、eラーニングのいこだわらず、しっかりと学べる対面学習を選択しましょう。

こうした対面学習やeラーニング、さらに紙教材による勉強などを組み合わせて学ぶことを「ブレンディッド・ラーニング」と呼びます。

それぞれの学習方法のメリットとデメリットを把握し、上手にブレンド(混ぜる)して学習するようにしましょう。

まとめ

eラーニングとは、PCやスマホ、タブレットなどを使用し、インターネット回線も利用して学習をする勉強方法全般のことを指します。

2020年から世界的に大流行した新型コロナウイルスの感染拡大。この感染拡大を受け、多くの学校が行ったインターネット授業もこのeラーニングのひとつといえます。

eラーニングは古くは1950年代から存在したと言われていますが、世界中で一般的になったのは1995年以降。Windows95の発売で、多くの家庭にPCが普及してからです。このころはまだインターネット回線が脆弱だったこともあり、インターネットを利用するというより、CD-ROMなどにデータを焼き、これを教材として利用していました。j

日本で特に広まったのは、2000年代以降といわれています。

日本で広く活用されるようになってから20年ほど。この20年でも多くの深化をしてきましたが、これからもどんどん進化することが見込まれるのがeラーニング。これからもいろいろな学習の場面で活躍する勉強方法となるはずです。

ただしeラーニングにもデメリットはあります。紙教材による勉強や対面学習など、いろいろな勉強方法を採り入れて、それぞれのメリットを上手に組み合わせて勉強できるように準備しておくことをおすすめします。