企業経営理論

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企業経営理論の科目では、経営戦略論や組織論、マーケティング論といった企業経営に関する知識について学習します。

目次

企業経営理論についての出題内容

第1次試験の企業経営理論科目は、一日目の13:30~15:00に行われます。

試験の内容は、経営戦略論、組織論、マーケティング論に分かれます。

従業員のマネジメントから商材の販売方法まで、企業経営の現場で求められる理論が問われます。

経営戦略論

企業は絶えず外部環境の変化に対応して成長していかなければ、存続することができません。そのために、必要なスキルを身につけることが求められます。

長期的に企業の活動全体を見据えつつ「どのような戦略を立てるべきなのか?」そのために必要となる知識やテクニックが多くあります。

「企業とは何なのか?」という部分を起点に、企業の経営資源や最新の外部環境の状況等を包括的に分析する手法まで、幅広く学習します。

組織論

戦略が定まったとしても、それに基づいて企業が前進できなければ意味がありません。そこで、組織論では、経営組織を、「どうように運営すればよいのか?」という点を学習します。

経営資源の中でも大きな役割を果たす「人的資源」の効率的な活用法に重点を置きます。

マーケティング論

経営戦略を進めていく上で、市場調査の過程が問題になります。消費者の需要等を調べる手法や、その結果に合わせて自社の商品やサービスをPRすることにより、消費者の購入欲求を喚起するための戦略等を学習します。

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企業経営理論の本試験問題

本試験では、以下のように企業経営理論に関する知識が問われます。

組織を取り巻く環境の変化が激しくなるにつれて、絶えざる組織変革が求められる一方で、組織アイデンティティの重要性が認識されてきている。組織アイデンティティに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 異なる利害関係者が関わる組織においては、コンフリクトなどが頻繁に発生するため、組織アイデンティティは効果を発揮することができない。
  • 組織アイデンティティは、業界内の自社の競争上のポジションなどを認識することを通じて確立されるもので、トップマネジメントが経営理念や組織文化に反映していく自社のイメージを意味する。
  • 組織アイデンティティは、組織の構成員による自己認識であるため、組織の外部からの影響を受けて変化する可能性が少なく、組織に強い一体感をもたらす効果がある。
  • 組織アイデンティティは、他者から自社がどう見られているかを映し出すとともに自社のイメージを他者に印象付け、組織文化に埋め込まれると同時に組織文化の理解を表したものとなる。
  • 単一の組織アイデンティティは外部環境への適応に対する抵抗要因となるため、複数の組織アイデンティティを持つことが、環境への過剰適応を生み出す可能性がある。
(平成28年度第1次試験 第21問)
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