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法律系の人気資格ってどんなものがある?おすすめの資格を紹介

資格にはいろいろな種類がありますが、中でも豊富な法知識がないと合格できない法律系の資格も多数あります。

その最高峰は弁護士資格ですが、弁護士資格以外にも法知識が身につく資格はあります。この記事ではそんな法律系の資格の中から、特におすすめしたい人気資格に関して解説していきましょう。

法律系の資格とは?

資格の中にはある程度の法律知識が求められる資格や、かなり多くの法律の知識がないと合格できない資格など、いろいろな資格があります。

では、一般的に法律系の資格と言われるのはどのような資格かという点をまずは紹介しておきましょう。

試験で出題される問題の多くが法律問題である資格

一般的に法律系の資格とされるのは、試験の出題範囲の大半が法律に関する問題の資格です。その最高峰が弁護士になるために司法試験でしょう。

司法試験以外の法律系の資格試験は、その資格を取得するために必要な分野の法律のみに出題が絞られますが、資格によってはそれでも広範囲な法律知識が必要になります。

また、日本国内の法律の量は膨大であり、日常生活では目にしないような単語が使われている法律も少なくありません。そのため法律系の資格を取得するための勉強は難易度が高く、合格に必要な勉強時間も長くなる傾向にあります。

法律系の資格を取得するメリット

同じ資格試験の中でも、特に難易度が高くなると言われているのが法律系の資格試験。それだけ多くの勉強時間をかけて取得する以上は、それなりのメリットがないとなかなか挑戦するまでには至らないかと思います。

そこで法律系の資格を取得するメリットに関していくつか紹介していきましょう。

就職や転職で有利になる

法律系の資格試験の中には、就職や転職で有利になる資格が数多くあります。法律に関する知識というのは、業種を問わずいろいろな職場で活用できるというのがそのポイント。どんな業種を希望しても、法律に関する知識は重宝されるものです。

就職や転職、特に40代を超えての転職となると、求人自体の数が少なくなっていきます。そんな中でより好条件の求人を見つけるためには資格の取得が推奨されます。その資格が法律系の資格であればより有利な条件で就職・転職が叶うでしょう。

豊富な法知識を持つことを証明できる

法律系の資格を取得しているということは、特定の分野に関する豊富な法知識を持っていることの証明となります。その特定の分野が自身の仕事に直結する分野であれば、その効果は非常に大きくなります。

営業職など顧客対応をする部署で働く場合でも、顧客から信用されやすくなりますし、デスクワークでも特に法務部門や人事部門など、法知識が必要な部門で活躍することができます。

企業の中で活躍できるということは、それだけ収入面でも期待ができるということ。法律系の資格取得は、収入という面でもおすすめとなる資格になります。

人事の役割とは?これからの人事に求められる役割まで解説|imajina

将来的に独立開業が視野に入る資格が多い

法律系の資格の特徴として、独立業務を持つ資格が多いという点が挙げられます。もちろんすべての法律系資格に独占業務があるわけではありませんが、法律系以外の資格と比較すれば割合的に非常に多くなります。

独占業務を持つ資格がなぜおすすめかというと、中には独立開業ができる資格も多いことが挙げられます。独立開業が正義というわけではありませんが、仮に定年まで企業で勤め上げた後、まだ働く必要があるというケースでは、こうした独立開業が可能な資格を持っていることは大きなアドバンテージとなるでしょう。

今現在の仕事での活用はもちろん、将来的にも有用になるケースが多いのが法律系の資格と考えられます。

資格を取得したことで自身の勤勉さをアピールできる

最初に少し触れましたが、法律系の資格には難関資格が多いという特徴があります。普段あまり触れることがない法律知識を一から身に着けるため、どうしても勉強時間は長くなり、試験合格も難しくなります。

こうした難関試験に合格したという事実だけでも、今の自分に対する評価という点でプラスに働くケースがあります。

難関資格を取得したということは、自身で考え挑戦を決め、長い期間勉強を続けしかも結果を残したということ。企業としてはこうした勤勉な方はぜひ欲しい存在となります。特に転職の際に、法律系の資格を持っていることをアピールできれば、「この人は地道な努力を結果が出るまで続けられる人材である」という印象を採用する側に与えることができます。

資格に関する知識だけではなく、資格を取得するための努力も評価される可能性がある。それが法律系の資格を取得するメリットと言ってもいいでしょう。

難関資格を取得するメリット岸和田THREE社労士事務所

法律系の資格取得をおすすめしたい方

法律系の資格取得は簡単なことではありません。特にすでに働いている方にとってはかなり厳しい道になります。今の仕事を続けながら、勉強ができる時間を見つけて勉強を続けていく必要があります。

そんな法律系の資格取得をおすすめしたい方のタイプをいくつか紹介しましょう。

法律知識が必要な職種・業種を目指している方

何より法律系の資格取得をおすすめしたい方は、法律知識が必要となる業界や業種を目指している方でしょう。業務上法律知識が不可欠であり、資格を持っていることで発言の信用度が大きく変化するような業界を目指している方は、資格という誰にもわかりやすい形で自身の法律知識を証明できることが重要になります。

もちろん現状そうした業種についている方は、資格を取得することでよりキャリアアップを目指すことができます。また、現状は違う業界にいるものの、将来的にそうした業界に転職したいと考えている方にも、資格取得はおすすめの手段といえます。

特に転職希望者は、資格を持つことでより有利な条件での転職が叶うケースがありますので、ぜひ資格取得を目指していただきたいと思います。

将来的に独立開業を考えている方

今の仕事に関係なく、将来的に独立開業し、自分なりの働き方を実現したいという方にも資格取得はおすすめです。

上記の通り法律系の資格には独立開業が可能な資格も多数あります。特に独占業務を持つ資格で独立すれば、より仕事もしやすくなるでしょう。

独立開業を目標としている方には、ダブルライセンスもおすすめです。一つの資格ではできる業務が限定的になるというケースもありますが、2つ以上の資格を併せ持つことで、より仕事の幅が広がり、顧客獲得がしやすくなるでしょう。

法律系おすすめ資格厳選7選

ここからは実際に取得をおすすめしたい法律系の資格を紹介していきます。法律系の資格の中でも特に人気が高く、需要の高い資格を7つ厳選して紹介しますので、これから取得を目指している方は参考にしていただければと思います。

資格名称資格の種類受験資格上位資格必要な勉強時間
社会保険労務士国家資格アリナシ800~1,000時間
司法書士国家資格ナシナシ3,000時間
宅地建物取引士国家資格ナシナシ300~500時間
中小企業診断士国家資格ナシナシ1,000~1,400時
通関士国家資格ナシナシ400~500時間
弁理士国家資格ナシナシ3,000時間
ビジネス実務法務検定【2級】民間資格ナシアリ60~90時間

社会保険労務士

正式名称社会保険労務士
資格種類国家資格
受験者数(2024年度)43,174人
合格者数(2024年度)2,974人
合格率(2024年度)6.9%
社会保険労務士・社労士について詳しくはこちら

労務関係の法律のスペシャリストと言えば社会保険労務士でしょう。労働基準法や雇用保険法などの知識を持ち、雇用者と労働者の間に発生する諸問題解決のスペシャリストになることができます。

社会保険労務士の特徴としては、企業に所属しながら士業の資格を活かした活動ができるという点。独立開業など、士業の仕事を専門に行わないと士業の業務ができない資格が多い中では珍しい資格といえます。

もちろん今の仕事をしながらでも活用できますし、資格取得後資格を活かした仕事に転職することも可能。さらに独立開業という道もある資格であり、活躍の場が広いことがおすすめする大きな理由となります。

司法書士

正式名称司法書士
資格種類国家資格
受験者数(2024年度)13,960人
合格者数(2024年度)737人
合格率(2024年度)5.27%
司法書士について詳しくはこちら

不動産や法人などの登記を行うという独占業務を持つ司法書士。難関資格として知られ、資格取得には数年間の勉強期間が必要な資格と言われています。

憲法を始め、民法、商法、刑法など幅広い法律知識が必要とされ、独立開業も視野に入る法律系の資格です。

司法書士資格を取得するということは、それこそ長期間勉強を続ける必要があり、身に着けた法律知識とともに、資格取得のために努力したこと自体が評価される資格となります。

宅地建物取引士

正式名称宅地建物取引士
資格種類国家資格
受験者数(2024年度)241,436人
合格者数(2024年度)44,992人
合格率(2024年度)18.6%
宅地建物取引士・宅建士について詳しくはこちら

不動産取引の現場で重要事項説明を行うという独占業務を持つ宅地建物取引士は、一般的に宅建士とも呼ばれる資格です。

法律系の資格の中では比較的取得しやすい難易度ということもあり、例年20万人以上が試験に挑戦する人気資格です。

試験は民法や不動産登記法など法律知識が中心となっており、資格を取得することで不動段取引に関する法律に関してはスペシャリストとなることができます。

宅建士資格をおすすめするもうひとつのポイントは、求人数が多く、かつ高収入が目指せる可能性があるという点。宅建士が活躍する不動産営業の仕事では、歩合制を導入している企業が多く、成績次第では大きな収入アップにつながります。

中小企業診断士

正式名称中小企業診断士
資格種類国家資格
受験者数(2023年)1次試験:18,621人
2次試験:8,241人
合格者数(2023年)1次試験:5,521人
2次試験:1,555人
合格率(2023年)1次試験:29.6%
2次試験:18.9%

中小企業診断士は近年人気上昇中の資格と言われています。中小企業の企業経営に関するアドバイスなどができるようになる資格で、企業法務などの法律知識が求められます。

中小企業診断士資格を持つ方は、就職や転職でも有利になるといわれています。企業としては、企業の経営などに理解のある方、経営学を知っている方というのはぜひ確保したい人材。そんな知識をアピールすることができます。

中小企業診断士試験は一次試験と二次試験に分かれており、一次試験に合格しないと二次試験の受験資格が与えられません。その分長い勉強時間が必要になります。

通関士

正式名称通関士
資格種類国家資格
受験者数(2024年度)5,451人
合格者数(2024年度)609人
合格率(2024年度)11.2%
通関士について詳しくはこちら

品物を輸出入する際、必ず通す必要にあるのが税関です。この税関を通すことができるのは通関士のみ。つまり独占業務を持つ資格となります。

通関に関しては、通関業務を行う企業が行っており、こうした企業で働くために必要になるのが通関士資格となります。

通関を行う資格ですから求められるのは貿易に関する法律。外為法や税関法など、さまざまな法律知識が必要となります。

特に通関業務に興味がある方は取得必須な資格となりますので、しっかりと準備して挑戦しましょう。

弁理士

受験手数料12,000円
試験内容・短答式試験
・論文式試験(必須科目・選択科目)
・口述試験
試験日程毎年1回実施
・短答式試験 例年5月
・論文式試験 例年6~8月
・口述試験 例年10月
受検資格・短答式試験 ナシ
・論文式試験 短答式試験合格
・口述試験 論文式試験合格
2022年度試験受験志願者数3,558名
2022年度試験短答式試験合格者数(合格率)284名(8.0%)
2022年度試験論文式試験合格者数(合格率)179名(5.0%)
2022年度試験最終合格者数(合格率)193名(5.4%)

※各試験合格率は受験志願者数に対して
※論文式試験合格率よりも最終合格率が高いのは論文試験まで受験免除者がいるため

弁理士は知的財産権などに関する業務を行う資格で、主に特許事務所や企業の知的財産部などで奴約する資格です。

知的財産権に関する法知識が求められ、特許法や商法などを中心に身に着ける必要があります。

試験は短答式、論文式、口述式と3段階になっており、難易度の高い試験として知られています。過去の合格者の出身大学を見ても、東京大学や京都大学など、難関大学出身者が多くを占めており、相当勉強をしないと取得できない資格といえるでしょう。

ビジネス実務法務検定試験

資格の種類1~3級
試験方式と日程【1級】
CBT方式(全国一斉)
2024年日程 12月8日(日)
【2&3級】
〇IBT・CBT方式(年2回)
2024年日程
・6月21日(金)~7月8日(月)
・10月25日(金)~11月11日(月)
受験料(税込)1級 9,900円
2級 7,700円
3級 5,500円
※CBT方式の場合別途CBT利用料2,200円
2023年度受験者数1級 481名
2級 6,351人名
3級 8,259人名
2023年度合格者数1級 43人名
2級 2,455人名
3級 4,392名
2023年度合格率1級 8.9%%
2級 38.7%
3級 53.2%

ビジネスの現場で企業法務の部門を中心に活躍する民間資格。コンプライアンスや法令遵守といった業務で活躍する資格です。

企業法務や債権の管理・回収などが業務の中心となるため、企業の法務部門などで活躍できる資格となります。

法律系資格のQ&A

これから法律系の資格の取得を考えている方が持つ疑問に関してQ&A方式で回答していきましょう。

Q.法律系の資格は独学でも合格できるのか?

独学でも合格を目指せる資格はある

極論を行ってしまえば、全ての資格が独学でも合格可能な資格となります。ただし、合格自体はできるといっても、それまでに長い時間がかかる資格も多数あります。

資格の取得は、将来自分がどのように働いていくかという目標に対する手段の一つです。その手段に長い時間を掛けるのは得策ではありません。より早く合格を目指すのであれば、独学にはこだわらず通信講座を利用するなど、別の勉強方法を採り入れるのがおすすめとなります。

Q.法律系の資格の勉強のコツは?

単純に暗記すればいいというわけではない

法律知識が求められる試験と聞くと、より多くの法律知識を暗記する必要があると思いがちですが、これは正解ではありません。法律系の資格を取得するということは、その知識を活かして仕事をしていくということ。つまり、身に付けた法律知識を活用できなければいけません。

法律の多くはそれぞれ単独で存在しているわけではありません。それぞれの法律がある程度関与しながら、法律として成り立っています。

法律系の資格取得を目指す場合は、なぜそのような法律になるのかという理屈の部分を理解するのが重要。そうすることで法律の考え方が身に付き、法律自体も覚えやすくなります。

Q.法律系の資格でステップアップしていくことは可能?

ステップアップという考え方は基本的にない

法律系の資格では、上位資格と初級資格のように分けられている物が多くはありません。上で紹介したおすすめ資格でも、〇級のような分け方があるのはビジネス実務法務検定のみです。

それぞれの法律系資格は、それぞれの分野に特化した知識が必要となっており、ある資格を取得することが、ほかの資格取得のためのステップとなるケースはあまりありません。

特例として、難関資格を取得すると、別の法律系の資格を試験なしで取得できるケースがあります。例えば弁理士資格を取得した場合、無試験で行政書士としての登録も可能になるといったケースです。これもステップアップというわけではありません。

また、ほかの法律系資格を取得することで、資格試験の受験科目の免除が受けられるケースがあります。こちらもステップアップという表現は当てはまらないでしょう。

法律系の資格を複数取得する場合は、基本的にはまた1から試験勉強を始めるつもりで挑むようにしましょう。

まとめ

一般的に、試験科目の大半が法律に関する問題である資格が法律系の資格と呼ばれます。この法律系の資格にはいろいろな種類があり、ある分野の法律に特化した知識が求められるものが大半です。

法律系の資格には、取得まで数年が必要となる難関資格から、1年以内でも合格を目指せる比較的易しい資格まで幅広いため、自身が目指せる資格を選ぶといいでしょう。

資格取得を目指す場合、まずは自分の仕事でその資格が活かせるかどうかをチェック。さらに資格取得にどのくらいの勉強時間が必要かを考えましょう。現実的に取得が難しい資格もありますし、取得に長期間かかる資格もあります。

いずれにせよ資格取得に多くの時間をかけるのは得策ではなく、できるだけ短期間で取得できるように勉強計画や勉強方法を工夫する必要があります。

独学にはこだわらず、通信講座を受講するなど、より短期間で合格できるような方法を採用し、資格取得に挑みましょう。

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