金融業といってもその業種は幅広く、金融商品を取り扱う業種はすべて金融業として考えられます。
そんな金融業ではどんな資格を持っていると仕事に役立つのか。これは多くの方が気になるポイントかと思います。
金融業で活躍する資格は多数ありますが、その特徴や、活用法、さらに効率的な取得法などを紹介していきたいと思います。
金融業界に含まれる業種
金融業界と聞くと、銀行や信用金庫などの金融機関を思い浮かべる方が多いかと思います。しかし、ここで解説する金融業界は、さらに広い意味での業界になります。
まずは、金融業界に含まれる主な業種を紹介しておきましょう。
★金融業に含まれる主な業種
・銀行
・信用金庫
・保険会社
・クレジットカード会社
・不動産金融業
金融機関のほかに、保険商品を取り扱う保険会社や、クレジットカード会社なども金融業界に含まれる業種となります。不動産金融業とは、不動産を証券化したり、不動産投資を行うなど、不動産業と金融業を組み合わせたような業種。金融業界にはこのような金融商品を取り扱う業種全般が含まれるということになります。
金融業におすすめの資格の特徴
金融商品全般を取り扱う金融業界では、どのような資格を持っていると有利になるのか、仕事の幅が広がるのか、活躍できるのか。資格の種類を挙げていくと、枚挙に暇がないということになります。
そこで、金融業界で働く際、有利になる資格の特徴をいくつか紹介していきたいと思います。金融業界で働いている方、将来的に金融業界で働きたいという方などは、以下の特徴を理解したうえで、どんな資格を取得するかを検討するといいでしょう。
金融商品の取り扱いに関する資格
金融業界とは金融商品を取り扱う業種全般のことを指します。そんな金融業界で活躍できるのは、やはり金融商品の取り扱いに関する資格です。
金融商品の取り扱いに関する資格に関しては、取得が推奨される資格だけではなく、取得必須の資格もいくつか存在します。また、金融業界にある企業の中では、特定に資格取得を必須としているケースもあります。自身が勤務している企業が、取得を推奨している資格、取得必須としている資格がある場合は、まずはその資格を目指して勉強するのがおすすめです。
金融商品という単語を使っていますが、金融商品とは金融機関で取り扱う商品だけではなく、保険会社が取り扱う保険商品なども含まれますので、金融商品を広い意味で捉え、その商品を取り扱う際に取得必須の資格、取り扱う際に持っていると有利になる資格などを中心に資格を探してみましょう。
貸金業に関わる資格
金融業界にはクレジットカード会社や、リース会社など、貸金業者として登録している企業も含まれます。
貸金業として登録している企業は、貸金業法という法律に則り営業をしており、この貸金業法に関する知識を持っていることを証明できる資格なども金融業界では優遇される資格となります。
貸金業で活躍できる資格は、貸金業法に精通している資格だけではなく、貸金業として働くために必要な知識を証明する資格もあるでしょう。貸金業者を頼る顧客は、何らかの事情があって貸金業者を頼りにしています。こうした顧客の事情を聞き、それに対応できるような資格も活躍できる資格といえるでしょう。
具体的に考えると、個人や企業の資産運用などにアドバイスできる資格や、不動産に関する資格などがあると有利になるケースが多いようです。
資格取得をおすすめしたい方
金融業界で活躍できる資格にはいろいろな資格があります。しかしその資格を取得しようとすると、資格試験に合格する必要が出てきます。どんな資格を取得するかによりますが、いずれにせよ試験合格に向けて勉強しなければいけません。
特に社会人の方や、家事・育児を行っている主婦(主夫)の方が、毎日の忙しい生活の中で勉強時間を確保するのは簡単なことではありません。
疲れた身体で、自身の自由な時間を潰してまで勉強をしてようやく資格取得ということになります。
こうした努力をしてまで資格取得をするにはある程度のメリットが必要。では、どんな方がそのメリットを享受できるのか。どんな方に資格取得がおすすめかという点を解説していきましょう。
もちろんここで紹介する方以外でも資格取得自体はマイナスになることはありません。ここで紹介するのは、特に資格取得を推奨したい方となります。
金融業界で働く方
まずはなんといっても金融業界で働く方たちでしょう。金融業界といっても、そこでどんな仕事をするのかはそれぞれです。中には直接資格取得と関係ない業務に就いている方も多いかと思います。
自身の業務が直接資格取得と関係ないという方でも、自身が勤めている企業の業務内容をより深く理解するためにも、資格を取得するのはおすすめです。また、企業に勤めている以上、人事異動の可能性は否定できません。人事異動で急に資格取得が推奨される部署に異動になった場合、異動後に慌てて資格取得を目指すのはあまりおすすめできません。
どんな部署で働くにしても、金融業界で働く以上、業務上必要な知識を補完できる資格取得はおすすめということになります。
また、資格取得によってより高収入が期待できる部署への異動も考えられます。自身のキャリアアップ、収入アップのためにも、資格取得はおすすめといえるでしょう。
金融業界に転職を考えている方
今現在ほかの業種で働いており、今後転職で金融業界を目指すという方には、より強く資格取得をおすすめします。
中途採用の求人を出している金融業界の企業が求めているのは即戦力です。新卒採用であれば、自社でしっかり育てていくというつもりで採用をするケースが多いかと思いますが、中途採用の場合はこの教育期間をあまり考えていない、もしくはそれのど長い期間必要とは思っていないケースがほとんどでしょう。
とはいえ転職者のエントリーシートや、面接での受け答えだけで、転職希望者が即戦力となり得るかどうかは判断が難しいところ。そこで頼りになるのが資格の有無です。
金融業界で活躍できる資格を含め、資格とは「所有者の知識や技術を証明する物」にほかなりません。学歴や職歴、面接の受け答えだけでは分かりにくいその方の知識や技術に関して、証明できる資格を持っていることで、転職活動は非常に有利になります。
転職を考えている方の中で、転職先を金融業界と決めている方は、いきなり転職先を探すのではなく、まずは転職で有利になる資格を取得してから転職先を探すことがおすすめです。
金融業界への就職を目指す学生
将来金融業界で働きたいという学生の方は、ぜひ在学中に取得できる資格は取得しておきましょう。
資格の中にはある程度の学歴や職歴が求められる資格もあります。こうした資格に関して取得が難しいケースもあるかと思います。反対に学歴や職歴が不要な資格の中に、金融業界で活躍できる資格もあります。こうした資格は学生時代に取得するのがおすすめです。
なぜ在学中の取得を推奨するかといえば、やはり時間的な余裕が大きな理由です。上でも少し触れましたが、社会に出ると毎日の勉強時間を確保するのも難しくなります。その点学生の間はある程度勉強時間を確保しやすいと考えられます。その自由な時間を利用して資格取得を目指しましょう。
ここでは就職を目指す学生としましたが、再度就職を目指す女性の方にも資格取得をおすすめします。
出産や育児などの理由で、一時的に社会人を辞め、専業主婦となった女性が、再度就職する際にも資格取得はおすすめです。もちろん学生とは違い、家事や育児な毎日多忙な方が多いとは思いますが、それでもある程度の年齢で再度就職を目指すには武器が必要。資格を取得することで、再就職先の選択肢も広がりますし、収入面でもプラスになります。
勉強時間の確保が課題とはなりますが、ぜひ時間を上手に使い、資格取得を目指しましょう。
金融業におすすめの資格5選
金融業界で働く方、これから金融業界を目指す方には資格取得がおすすめです。もちろん目指すべきは金融業界で活躍できる資格。では、具体的にどんな資格が活躍できるのか、そのあたりを解説していきましょう。
ここで紹介するのは、金融業界で活躍できる資格の中で、より多くの方が受験できる、しかも人気の資格となります。なかには金融業界に限らず広い業種で活躍できる資格もありますので、ぜひ参考にしてください。
ファイナンシャル・プランニング技能士

正式名称 | ファイナンシャル・プランニング技能士 |
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資格種類 | 国家資格 |
受験者数(2025年1月) | FP2級 学科試験:21,678人 実技試験:19,135人 |
合格者数(2025年1月) | FP2級 学科試験:9,634人 実技試験:9,342人 |
合格率(2025年1月) | FP2級 学科試験:44.4% 実技試験:48.8% |
ファイナンシャル・プランニング技能士とは、一般的に「FP資格」と呼ばれる資格です。FP資格を取得するには、公的保険や年金、税制や金融商品に関する深い知識を持ち、顧客の資産運用やライフプランニングに関してアドバイスができる資格です。
FP資格を活用できる部署は、顧客対応がメインとなる営業職や窓口業務ですが、FP資格を取得することで身につく知識は、金融業界のどの部署でも活用できる知識となります。
FP資格には1~3級がありますが、実務の場で活躍できるのは2級以上の資格。資格取得を目指す場合は、最終的に2級以上の取得を目指しましょう。
FP2級の資格試験には受験資格があります。すでに金融業界で働いている方の中には、この受験資格を実務経験でカバーできる方もいるかと思います。実務経験でカバーできない場合、FP3級取得で受験資格を満たすことができますので、実務経験のない方はFP3級取得から目指しましょう。
証券外務員

正式名称 | 一種外務員資格試験・二種外務員資格試験 |
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資格種類 | 公的資格 |
受験者数(2023年度) | 一種:5,886人 二種:3,833人 |
合格者数(2022年度) | 一種:4,199人 二種:2,516人 |
合格率(2022年度) | 一種:71.3% 二種:65.6% |
証券外務員資格とは、株式や公社債、投資信託などの金融商品を取り扱う職種では取得が必須となる資格です。そのため金融業界に就職すると、企業側から取得を命じられることも多く、金融業界で働く以上、いつかは取得しなければいけない資格とも言えます。
金融商品を顧客に勧める、勧誘できるのは、この証券外務員資格を持つ方だけですので、窓口業務や営業職を中心に広い分野で活躍できる資格となります。
証券外務員資格は、実務経験などはなくても受験できる資格ですので、就職・転職前に取得することも可能。学生の方でも受験可能です。
就職・転職前に証券外務員資格を取得していることで、自身のやる気をアピールできるとともに、就職後の資格取得という手間も省くことができます。
金融商品を取り扱う企業、部署を目指す方は、事前に取得し、就職・転職活動を有利にすることをおすすめします。
日商簿記検定

正式名称 | 日商簿記検定 |
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資格種類 | 公的資格 |
受験者数(2025年2月) | 簿記2級:7,118人 簿記3級:21,026人 |
合格者数(2025年2月) | 簿記2級:1,486人 簿記3級:6,041人 |
合格率(2025年2月) | 簿記2級:20.9% 簿記3級:28.7% |
経理部門などデスクワークにおいてもっとも人気が高い資格といっても過言ではないのがこの日商簿記資格。公的資格ではありますが、その認知度は非常に高く、就職活動、転職活動前に取得しておきたい資格となります。
日商簿記2級以上の資格を取得するには、商業簿記に加え工業簿記の知識も必要となります。そのため2級以上を取得すると、企業の財務諸表を読み取れるようになり、財務諸表からその企業が持つ問題点や、財政状況も判断できるようになります。
金融業界では部署を問わずに活用できる知識であり、どんな部署でも活躍できる資格です。さらにもし、就職・転職先が金融業界ではなくても、どの業界でも活躍できるのが日商簿記2級以上の資格の特徴。取得しておいて損のない資格といえるでしょう。
中小企業診断士

正式名称 | 中小企業診断士 |
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資格種類 | 国家資格 |
受験者数(2023年) | 1次試験:18,621人 2次試験:8,241人 |
合格者数(2023年) | 1次試験:5,521人 2次試験:1,555人 |
合格率(2023年) | 1次試験:29.6% 2次試験:18.9% |
近年受験者数も増改傾向で人気の高い資格がこの中小企業診断士。文字通り中小企業の経営などに関して診断、アドバイスができる資格です。
中小企業診断士資格を取得するには、企業経営学、経済学、財務会計に企業法務など、企業運営に関する知識と深い理解が必要になります。こうした知識は特に顧客が法人の場合には非常に重宝されるでしょう。
また、中小企業診断士試験は例年の合格率が10%を切る難関試験としても知られています。こうした難関資格を取得しているということは、就職・転職活動においても非常にいい印象を企業側に与えます。
難関資格を取得しているということは、長期間にわたり地道に勉強を続けたということ。また、その勉強の結果をしっかり出したということになります。金融業界に限らずどんな企業でもこうした地道な努力を続け、結果を出せる人材を求めています。自身のポテンシャルや能力を証明する材料としてもおすすめの資格です。
また、中小企業診断士資格は金融業界以外でも活躍できる資格。さらに企業コンサルティング業として独立開業も目指せる資格ですので、将来的にもおすすめの資格となります。
宅地建物取引士

正式名称 | 宅地建物取引士 |
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資格種類 | 国家資格 |
受験者数(2024年度) | 241,436人 |
合格者数(2024年度) | 44,992人 |
合格率(2024年度) | 18.6% |
一般的には宅建士とも呼ばれる資格であり、不動産取引の現場で重要事項説明を行うという独占業務を持つ資格です。
基本的には不動産業界に勤める方が目指す資格ではありますが、例年20万人以上が受験する人気資格であり、不動産業界以外でも活躍できる資格であることは間違いありません。
宅建士資格を取得するには、不動産取引に関する知識はもちろん、不動産に関するさまざまな法知識が必要です。こうした知識は金融業界でも非常に重要となります。
不動産金融業にはもちろん、ほかの金融業でも、不動産を担保に貸金業を行うケースや、不動産を購入するためにローンを組むというケースは多く、こうした現場では宅建士資格を持っていることが非常に重要になります。
宅建士資格は受験資格なしで受験できる資格。例年の合格率も15%前後とそこまで難易度は高くなく、ある程度努力すれば取得を目指せる資格です。もちろん金融業界以外でも活躍できる資格ですので、就職・転職を考えている方は、ぜひ取得しておきたい資格となります。
通信講座を活用して効率的に資格取得を目指そう
FPや日商簿記、宅建士資格など、金融業界で活躍できる人気資格を紹介してきました。こうした資格取得は、金融業界で働くうえで大きなプラスとなるでしょう。
しかしどの資格も簡単に取得できる資格ではありません。特に社会人や専業主婦(主夫)など、仕事や家事、育児に毎日忙しく働いている方にとっては、独学では取得は難しい資格といえるかもしれません。
しかし、資格というのは取得が難しい資格ほど、実務の中では有用になるもの。できればある程度取得が難しい資格取得を目指したいところです。
そんな方におすすめしたい通信講座の利用です。資格取得の勉強法には、独学の他に通信講座や予備校が考えられます。予備校の場合は、通学可能な範囲にその予備校がないといけなかったり、また決まった日時に授業を受けに行かなければいけなかったりという問題があります。仕事や家事・育児をしながら、決まった時間を確保するのは難しく、あまりおすすめできません。
その点通信講座は、基本的に自宅で一人で勉強をします。この点は独学と一緒です。また、勉強に関するカリキュラムはあるものの、そのカリキュラムをどんなスピードで消化するかは受講者次第。つまりマイペースで勉強できるということになります。
忙しい方こそ効率的に学ぶには通信講座が最適といえるでしょう。
通信講座ならフォーサイトがおすすめ
通信講座にはいろいろありますが、その中でもおすすめがフォーサイトの通信講座。フォーサイトの通信講座では多くの資格取得対策講座があり、自身が目指す資格の講座が見つかるでしょう。
フォーサイトの通信講座は、見やすい講義動画、分かりやすいオリジナルテキストがあるのはもちろん、eラーニング教材も充実しています。
手元にあるスマホなどで手軽に勉強できるeラーニングは、今資格取得を目指す方は必ず利用したい勉強法。このeラーニング教材が充実しているのがフォーサイトです。
講義動画はスマホの小さな画面でも見やすいように編集されており、また動画の時間も15分程度と、ちょっとしたスキマ時間に勉強できるように設計されています。ほかにデジタルテキストや、スマホで挑戦できる演習問題などもあり、スマホ1台あれば、時間と場所を選ばずいろいろな勉強が可能です。
毎日のスキマ時間は意外と多いもの。このスキマ時間を有効活用できるフォーサイトの通信講座がおすすめとなります。
まとめ
金融業界にはいろいろな業種があり、主に金融商品を取り扱うのが中心となります。そんな金融業界ではいろいろな資格が活躍しており、自身が進みたい業種で活躍できる資格を取得することで、より業務の幅も広がり活躍できるでしょう。
金融業界の方が狙いたい資格は、金融商品に関する資格、また顧客対応で活用できる資格が中心となります。金融業界の顧客対応で求められるのは、顧客の財政状況を判断できる資格や、金融取引に関わる商品に関する資格です。
具体的には企業の経営アドバイスができる中小企業診断士や、企業の経営状況を判断できる日商簿記2級以上、また顧客の資産運用などにアドバイスできるFP2級など。
また、金融取引において扱われることが多い不動産に関する知識を持つ宅建士資格などもおすすめです。
現状金融業界で働いている方はもちろん、今後就職・転職で金融業界を目指すという方は、就職活動前に資格を取得しておくことがおすすめ。資格を取得していることで、新たな仕事に対してのやる気や、自身のポテンシャルを証明することができ、就職活動でも有利になるでしょう。
金融業界で活躍できる資格の取得は、時間をかけずにできるだけ短期間での取得が推奨されます。そのために活用したいのが通信講座です。
数ある通信講座の中では、充実の講師陣や分かりやすいオリジナルテキスト、そして充実のeラーニング教材があるフォーサイトの通信講座がおすすめ。フォーサイトを上手に活用し、資格を取得して収入アップ、キャリアアップを目指しましょう。