フォーサイトで宅建の試験を受けたときを、1ヶ月前中心に振り返る

性別男性
年代30代
試験年度2016年(28年度)
エリア埼玉県
勉強時間800時間
勉強期間8ヶ月間
職業自営業・会社経営
受験回数初学者(1回目)
税理士事務所を経営する39歳男性です。不動産特化型の税理士、というビジョンを持っていることもあり、数年前から受験は考えてましたが、ようやく今年に重い腰を上げてみた次第です。

その中で選んだのがフォーサイトでした。私の後輩がユー◯ャンで昨年合格したのを聞いて、刺激を受けて、その日にユー◯ャンに申し込みをしようとしたころ、ウチの社員にも以前宅建を取得した社員がおり、その社員はフォーサイトで合格した、と聞いたのです。

私はフォーサイトは知らなかったのですが、調べたところ、とても評判が良かったのと、カラフルテキストと音声データ講義が決め手で、えいや!でフォーサイトに申し込みました。ただ、今年の2月に申し込みはしたものの、そこから仕事が超繁忙期だったので、実際に勉強を開始したのは、5月のGWからです。

正直最初は宅建試験をなめてました。税理士試験にもパスしている自負が少なからずあったためです。

しかし、税理士試験なんて受験していたのは、もう15年以上前のこと。もう今となっては、勉強のやり方自体を忘れてます。全くアドバンテージはありません。唯一、税法ぐらいでしょうか。民法もちゃんと勉強したことはありませんので。

いざ勉強開始すると・・・暗記が頭に入らない!覚えてもすぐ忘れる!得意分野のはずの税法で過去問間違う!(お恥ずかしい・・)と、戸惑いの連発でした。


お盆休みぐらいまで、一日1時間~2時間ぐらいの勉強量で、全くやらない日も週に1~2回はありました。これではダメだ!とお盆休みからは心機一転、勉強量を増やしました。

なお、勉強方法は概ね次のように取り組みました。

まず、私はお酒を飲む習慣があり、お酒を絶つことはハナから諦めました。なので、帰宅すると必ず飲みたくなるので、仕事終わりに自分の事務所で勉強し、帰宅したら、飲みながら(笑)テキスト復習する、という感じでした。

周囲からはそんなことやめた方がいい、という意見ももらいましたが、私にとってはそれ(飲みながらテキスト復習)が勉強が長続きした秘訣なのかもしれません。

しかし、本当にフォーサイトのテキストはよくできていたと思います。フルカラーなので、文字で覚えるというよりも、もうページごとのビジュアルのイメージで頭に入る、という感じでした。

また、私は毎朝1時間ウォーキングをするのですが、そのときは欠かさず窪田先生の講義を聴いておりました。試験直前1ヶ月を切ってからは、講義を聴きながら、さらにテキストをiPadに落として、iPadで覚えながらウォーキングしてました(危ないですが・・・)。

フォーサイトの過去問集は15年分(前年分のみ直前期に別冊提供)ほぼ網羅しておりました。もちろん、なんの疑問も持たずに、全冊全問演習してましたが、試験後判明したことですが、まわりの(フォーサイト以外の)受験生はせいぜい過去10年分、平均で過去5~7年分程度しか演習していない感じではないでしょうか。

実際、市販の問題集で過去15年分あるのは、ほとんど見た記憶がありません。フォーサイトの過去問集を繰り返し演習することで、相当力がつきました。今年受けた試験は、過去問の焼き直しが多い印象だったので(特に権利関係)、過去15年分演習したことは、相当なアドバンテージだったと思います。

また、過去問集の解説などで、テキストに記載のない事項は、テキストにどんどんメモで書き加えていきました。最終的には相当なボリュームを付け足していました。

過去問集をテキスト代わりにする勉強法も耳にしましたが、やはり私はテキスト派。テキストを読めば、全て網羅している、という方がスッキリしました。

そんなこんなで9月半ばまでに過去問演習を2回転終わらせて、自信もつけたので、H27年の過去問を本試験形式で(はじめて)解いてみました。結果、合格点より4点上の35点でした。「よし、今までの勉強法は間違ってなかった」と自信は持ちましたが、はじめて本試験形式で50問回答するのは本当に疲れました。

何より時間が足りない!解き終えるのに2時間半かかりました。(しかし、はじめて解くとはいえ、やはり過去問。テキストには網羅されているものなので、過去問は点数が取れて当たり前。いくら所見の問題でも本当の実力は、本番では3~4点割り引いて考えるべきでしょう)

そして、次の段階で大きな落とし穴にハマります。これは試験直前1週間前にようやく気づいたことで、とてもとても大事なことでした。時間が足りない、という課題ができたため、3回転目の過去問演習をスピード重視の演習に切り替えました。その結果、確かにスピードは格段にアップしました。

本試験での回答時間は十分足りるだろう、というイメージはできました。そして迎えた試験直前1週間前。3連休があったので集中学習するための最後のチャンスでした。模試を3日連続解いて、良い点取って気持ちよく本試験を迎えよう、ともくろんでいました。


ところが!まさかの2連続で合格点に届かない!

連休2日目に解いた◯原の模試なんて、手応えでは40点以上の自信があったのに、結果は34点(合格基準は35点)。試験1週間前に、絶望しました。

「なぜ実力が下がる!」「落ちるやん!!」

もう受験やめてやろうか、と本気で自分に腹がたちました。

3連休最後の日は、3回目の模試をやるのはやめました。その代わりに、自分のダメなところを分析しました。

分析の結果、だめだったところは次の点だとわかりました。


①あまりに読み飛ばし・勘違いのイージーミスが多い。

スピード重視するあまり、ちゃんと問題文読まないで回答してる。→なので宅建業法で大幅に失点している。これはあってはならない!

時間配分を調整し、特に宅建業法では問題文・選択肢を2回ずつ以上は読みこむ!


②得意分野だと思いこんでた都市計画法・建築基準法で失点する。(分野別で演習すれば正解するが、模試形式では点がとれていない)

→特に、開発許可と建築確認要件が、模試形式では知識がグチャグチャなのが判明。

面積要件の暗記内容も曖昧。


テキストで一から鍛え直しだ!直前1週間は、仕事のスケジュールもハードだったので、計画当初はテキスト総仕上げ程度の軽い勉強でいいかな、などという甘い考えだったのですが、一転、最後の追い込みをすることに、計画を大幅変更しました。

毎日12時間ぐらい勉強しました。もう、勉強のスキマ時間に仕事する状態でした(笑)

また、当初はやる予定ではなかった、過去問演習4回転目もやりました。一日1冊ペースで解き、5日間で5冊(+H27過去問集・一問一答集)を全問解きました。正答率も4回転目は98%超というデキで、とても自信につながりました。

本当は試験2~3日前ぐらいに、模試も解きたかったのですが、もう解くのをやめました。下手に解いて、また自信を失うとマズい・・・という思いもありましたが、それよりもテキスト暗記の定着など、復習に時間を割きたかったからです。


そして本試験前日。


実はこの日は幼稚園のこどもの運動会。天気もよかったので、もう割り切って夕方まで運動会を楽しみましたね。親の出場競技にも出場して、ケガだけには気をつけました。とんでもない緊張感から、少し開放された感じでした。

また、運動会中に窪田先生のエール動画も届き、とても勇気をもらいました!(^^)運動会から帰宅したのは16時過ぎ。やはり帰宅すると同時に襲ってくる緊張感は凄まじかったです。

しかし、勉強するしかありません。おかげさまで試験前日も10時間以上は勉強できました。


そして、ついに迎えた試験当日!


極度の緊張で会場に向かいましたが、会場についてやるべきことも決めていたので、教室に着いてから約一時間、脇目も振らずに、当日やると決めていた項目の最後の復習をしました。

もし知り合いと出会ったりしても、絶対におしゃべりしないようにしました。やはり試験の一分一秒前までやりきってこそ。悔いは残せません。

また、私は耳栓を使用しかったので、試験監督に一番に確認しました。私の会場では難なく使用OKでしたので、それも気持ちを落ち着かせるのに嬉しい材料でした(もともと使用できないもの、と覚悟してましたので)。

そして、受験終了!手応え的には35点は取れたかな?という感じでしたが、それ以上に脱力感が凄まじかったのを覚えてます。その日は家族で外食で打ち上げをしました。ところが打ち上げ中に、解答速報情報が知り合いからLINEが・・・。

「え、試験当日にもう出てるの?」と少々焦りましたが、帰宅後すぐに答え合わせをはじめました。今思うと、この答え合わせの瞬間が最も緊張しましたね。「頼むから35点以上ほしい~~」と祈りながら、家族が見守る中、急ぎ足で答え合わせを済ませました・・。


結果はなんと42点!!


今まで、模試でも取ったことのない点数でした。何度模試をやっても取れない40点の壁、どころか、30点代後半すら取れてなかったのですが。

(模試の最高点はT◯Cの36点・フォーサイト模試は34点)当日ボーダーライン予想は35点前後だったので、この時点で合格は確信できました。当初から40点目標を掲げてましたが(道場で宣言してます)、

模試で失敗を繰り返し、本試験1週間前には到底40点なんて無理!とへこんでましたが、本番で目標達成できて本当に嬉しかったです。

こんな点数が取れたのは、試験1週間前の猛烈な追い込みの効果が、最も大きかったことは間違いありません。スピード重視に溺れたまま、弱点を克服しないまま、4回転目の過去問演習を怠っていたら・・・、もしかすると合格は厳しかったのではないでしょうか。

ですから、試験直前期の勉強ほど、本試験の点数に及ぼす影響が大きいのではないかと、考えます。もちろんコツコツした積み重ねが大事なのは言うまでもありませんが、試験直前期の追い込みは、本試験の1点1点の上積みに直結するイメージでした。

なお、宅建試験は、最後の最後は、運も左右することは間違いありません。よく見直すと私も2点凡ミスで落としてしまってます。「合っている肢を選べ」という問いに、「間違っている肢」を探してしまっているため、

「何て難問なんや~、どれも間違ってるやん~」と悩んで時間ロスしてしまいました。あれだけミスしないよう心得ていたつもりでも、それでもミスはしました。

もし、自分がボーダー付近の点数であったら、この2点の失点が致命的になります。しかし、宅建試験はミスとの戦いだと思います。そのためには、ボーダーライン付近を目指す勉強量では合格できないと思います。やはり40点を目指すべきだと思います。

フォーサイトのテキストと過去問集だけで、十分に40点を超える実力が身につくことが可能だと思います。フォーサイトの教材以外で私がやったのは、模試をいくつか受けたことだけです。

これは窪田先生もおっしゃっていますが、模試は絶対に受けるべきだと思います。しかも絶対複数受けておくべきだと思います。私自身、模試を受けることで、多くの弱点と課題を見つけることができました。

また、会場受験は本試験さながらの緊張感を持って受験することで、本試験での緊張感をやわらげ、自信にもつながります。一度は絶対に会場受験の模試を受けることをお勧めします。

長々と偉そうにすみませんが、自身の備忘記録としても、後に残しておきたかったことです。おかげさまで、昨日(12/1)に合格証書が届きました。あらためて受け取ると、感慨深いものがありました!

最後になりますが、本当にフォーサイトと出会えた良かったです!短い間ではありましたが、今まで本当にありがとうございました。
2おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



◀合格体験記へ戻る