宅建の試験直前にやった勉強を語らせてください

性別男性
年代20代
試験年度2017年(29年度)
エリア福岡県
勉強時間800時間
勉強期間7ヶ月間
職業正社員(サラリーマン)
受験回数初学者(1回目)
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
お恥ずかしい話ですが、学生時代は得意なものは放っておいても頭に入るし、苦手なことは頑張ってやらなくてもいいやという意識で試験も進学も何とかなってしまっていたので、試験勉強はおろか受験前でさえ勉強をしたことがありませんでした。

今回初めてきちんと勉強すると決め、それも今の仕事とは無関係で、全く触れたことのない分野でしたので、正直不安でいっぱいでした。その不安は教材一式が届いてから、一層強くなりました。

「大きなお金を出したけど、失敗したかな…。でも、ひとつでも知識を身につけることは無駄じゃないはず」と、とりあえずは手を付けました。

序盤は不安が増幅するばかり、見慣れない言葉はすんなり頭に入ってくれず、勉強していることを知っているわずかな人達に少し弱音も吐きました。まだ宅建業法は良かったのですが、その後がなかなか…。

それでも勉強の習慣がついてからは日々そう辛くはなかったように思います。まず勉強の仕方を知らなかったので、きちんと何をすればいいのか指示があることは私にはありがたかったです。

ただ思うように進まない日、スケジュールから段々遅れていく時は少し焦りました。夏に酷く体調を崩し、その辛さと、薬の副作用で一時的に視力が低下して、お盆前から一ヶ月以上全く勉強ができない時期がありました。

もう駄目かも、見えないし、やっても頭に入らない…と思いつつ、とりあえず流すだけでもと講義動画を聞きながら、画面に背を向けて横になる生活をしていました。

「こんな試験直前期に…」と、焦りと諦めの入り混じった気持ちではありましたが、段々先生の力強い声がまた耳に届くようになり、少しでも問題を解こう、解いたら気持ちが楽になるかも、とまた勉強を始めました。

講義で何度も「少しでも早く過去問に取り掛かってください」といわれた意味は実際にやってみると、とてもよく分かりました。ずっと不安で、漠然とダメかも、無理かも…と思っていたんですが、問題を解くことで自分の弱点が見えるようになったからです。

「弱いところがはっきりしているなら、そこを強化すれば今からでも何とかなるかも」と思い立ち、試験二週間前から改めてノートを作り直しました。

過去問を解いては弱いところをきっちりまとめて覚え直すという作業は、時間もかかるし、苦手なことをひたすらやることで辛かったのですが、そこにSNSで見かけたアイディアを取り入れました。

これが自分には合っていたようで、そこから過去問の正解率が飛躍的に伸びました。それから「集中力が完全に切れてしまった時は10分寝る」ことにしました。

10分後にアラームをかけ、ちゃんとベッドに入ってアイマスクもして、目を温めて休む。普段寝つきがいい方ではないのですが、この時は不思議と数分寝ていました。たったそれだけの時間でも随分楽になった気がします。

個人的には試験直前の動画にとても勇気をもらいました。

合格のシミュレーションの仕方は小さな紙に書いて、勉強机の前に貼っておきました。普段そういうことをするタイプではないんですが、なぜかとても大切なことのように思えたんです。


試験当日は雨。少し肌寒かったです。

「試験が終わったら美味しいものを食べて、家族にお土産を買って帰って思い切り休む!今日は勉強しない!テレビも見る!」と決めて会場へ。受験生の多さに驚きました。

試験が始まるとこれまで見たことのないような問題ばかり…と青ざめましたが、しっかり読み直すと先生のおっしゃる「ノイズ」が多いことに気付き、時間いっぱいまで繰り返し見直しました。

「基本は答えを変えない」と先生に言われていたことは強く頭にありましたので、何度も悩みぬいた末に絶対違うと思えたものだけ解答を変えました。

帰りのJRの中でスマートフォンであちこちの速報を探しながら、自己採点。はらはらしながら何とか答えを掻き集め、帰宅してからフォーサイトで出されたもので答え合わせをしました。

結果38点はあったので、きっと大丈夫、もう今更何言っても結果は変わらない、と割り切って、一度力を抜くことに。

そして、本日11月29日、朝からパソコンで合格発表を確認。無事に自分の番号を見つけました。嬉しいというより、安堵しています。

法律も宅建関連も初学者、そしてろくに勉強もしたことがない私にも、フォーサイトの教材は力になってくれました。とても感謝しています。
0おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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