
宅建合格を願う病気の妻のために必死に勉強した
【宅地建物取引士】
2017年(平成29年度)合格
- 勉強期間
- 5ヶ月間
- 受験回数
- 初学者(1回目)
- 年代
- 60代
- 性別
- 男性
途中で妻が癌であることが発覚し、看病をしながらの勉強となった。
妻が寂しがるので、リビングで看病と勉強を行った。癌治療は化学療法であるため、毎週2日間の入院と自宅療養となる。なかなか癌が小さくならず手術できない状態が続いた。
2月にようやく手術ができ、医師の説明では、再発の可能性はあるが、何年間は元通り運動もできるとのことで、妻に励まされながらも勉強に集中できたのもつかの間、2か月足らずで再発(3月末)してしまった。
それから、また病院通いとなってしまったが、妻は私の合格を熱望するようになり、隣で吐き気が収まらない妻を看病しながら、勉強した。吐き気が止まらない妻、苦しみながらも私を励ましてくれる。
これに応えてやりたいため、勉強している姿を妻に見せ、妻から見られることで勉強に集中できたのだろう。看病しながらも結構勉強はでき、毎日4時間平均で勉強ができた。
勉強すればするほど、力が着いてくるのは当たり前だった。妻が「お父さんが合格して私がよくなって、旅行にでも行くのが楽しみ、勉強頑張ってね」と健康な私が励まされている。100点を取ろうと本気で思うようになり、さらに勉強に集中できた。
しかし、その妻も9月11日に亡くなり、私は絶望し、葬式とかもあることから、なかなか勉強を再開できなかった。本試験までは残り1月なのに。
終わりかけていた私を再起させたのは、亡き妻である。子供たちと妻の思い出を話していると、妻の熱望していた私の宅建試験合格を思いだした。
何としても叶えてやりたい、本試験までは1月を切ったが、勉強を再開し、妻の望みだった合格を何としても勝ち取らねばと思い、全国統一模擬試験に臨んだが、100点目標が40点どまりであった。こんなもんである。
結果的には合格し、亡き妻にも報告できたが、100点取るんだと自身を鼓舞することが最も良かったことであった思っている。
この合格は、妻と、フォーサイトを通信講座のおかげだと思っている。