宅建を勉強する時間が少なかったのに合格できた奇跡に関して

性別男性
年代40代
試験年度2017年(29年度)
エリア千葉県
勉強時間500時間
勉強期間4ヶ月間
職業正社員(サラリーマン)
受験回数初学者(1回目)
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
働きながらの受験勉強

まずは、フォーサイトの皆様のご指導のおかげで、宅地建物取引士試験に合格できました。大変ありがとうございます。

・キッカケは定年後への不安

48歳という年齢を迎えるにあたり、現在の仕事では、まだまだやれるという自信はあるものの、サラリーマン生活での着地点が見え始め、定年後、このままでは確実に収入が激減するという不安を感じていました。

何か始めなければという焦りの中、ならば資格を得ておこうと思い、色々と物色した挙句に、現在の仕事とは全く縁は無いものの、いずれは不動産という思いもあったので、宅地建物取引士を目指すことにしました


・フォーサイトは地方在住者の心強い味方

私は長野県在住で、県内の大きな都市(長野市、松本市)からも遠い地域に住んでいること、また現在の仕事は、出張も多く、とても規則的に通学できる状況ではない、独学という選択肢は、過去にも何度か別の資格を目指して挫折した経験もあり、まず無理だと思い、通信教育をやってみることにしました。

通信教育を選ぶにあたっても、選択肢は多々ありましたが、フォーサイトの合格率が高いというキャッチの文言に惹かれたのと、何故か何回検索してもフォーサイトがいつも先頭に出てくるので、不思議だなと思いつつ、これも何かの縁だろうと思い、申し込むことにしました。後述していきますが、フォーサイトを選んで正解だったと強く感じています


・申し込みは、2017年試験講座の開講直後にしました

宅地建物取引士試験を目指すと決めたものの、思いついたときはちょうど2016年8月で、ここから申し込んでも3か月ありますよというセールストークがあったものの、

そもそも不動産業界の人間ではないので知識はほとんど無いということと、仕事をしながらなので、2017年対策が開講するまで待ちました。

家族(奥さん、子供2人)がいて、サラリーマンをしながら、とりあえず奥さんは協力するとは言ってくれたものの、一日あたりの勉強時間の確保がなかなかできないと思い、できるだけ先行しておくために、開講直後に申し込みをし、2016年11月に開始しました。

受講は、基礎+過去問+直前対策講座、それから直前に案内される模擬試験講座も受講しました


・全く思い通りには進まない勉強

講座の一式が届き、ガイド、戦略立案、入門講座と目を通していき、道場破りでスケジュールを立てて、なんとなく宅建業法から勉強を開始しましたが、

まず時間が無い、テキストを読む時間もあまり無い、読んでもスグに忘れていく、道場破りで講義の動画を見る(1.5倍速)、疲れて眠い、気づくと目を閉じて、音だけ聞いているつもりになり、気が付くと寝ている、

過去問にトライするものの、全くわからない、スケジュールでは、11月には、基礎の宅建業法、法令上の制限、その他の法令、権利関係の半分くらいまでは、テキストと動画講義を聞くことになっていたものの、宅建業法の半分もまともに見れてない状況で、まだまだ時間があるとは言うものの、マズイ状況でした


・過去問テキストだけをひたすら解き覚える

勉強方法に悩みました、戦略立案編に、復習が大事と書いてあるが、復習してもスグに忘れてしまう道場破りの確認テストとか、問題文がそもそも難しくて文章を理解している間に、時間切れになってしまうとか、何やってもダメ、

そんな中、同じく戦略立案編、窪田講師が何度も繰り返される過去問主義に沿って、過去問テキストだけをやる、右側にある解説文を読み、解説文を演習ノートに書き込み、また次の過去問にあたる、わからなければ解説文を読み、解説文を演習ノートに書き込み、理解しようというよりも、

まずはこうきたら、こう返せみたいな条件反射みたいなことから始めました。中身の理解をせずに問題分と解説文を覚えてしまうのは、あまりよくないのではと思いますが、まずはそうすることで、少しでも知識を広げるように、

まずは問題が解けるようにし、解説文を読んだだけでは、理解できないところはテキストも見るようにしました(結局、テキストは最後まで部分的にしか見ることができなかったと思います)

過去問も覚えてしまうというやり方だったので、10問程度毎の繰り返しにして、記憶してしまうようにしました。20問とか多くを覚えよう欲張るとダメでした


・アイパッドの活用

最初はテキストを持って移動していたのですが、たまたま、携帯電話を新しく契約した際のプレゼントでもらったアイパッドがあったので、テキストをダウンロードして、出張先や移動中に、過去問を10問程度毎に繰り返すという作業をし、

2017年3月頃に、ようやく宅建業法の過去問2冊は終わりつつになりました。アイパッドは持ち運び便利ですが、過去問の後ろの方までスクロールするのが結構面倒でした


・何とか7月から権利関係に着手

過去問テキストしかやらず、それでも何とか2017年6月末までで、宅建業法2冊、法令上の制限、その他の法令の過去問は、なんだかんだで2回か3回は解きましたですが、記憶が定かでないところは多々あるものの、まったく着手していない権利関係のことで、不安いっぱいだったので、権利関係を始めました。

権利関係の難易度、それまでの宅建業法、法令上の制限、その他の法令からは、かけ離れて難しかったです

そこまでは、とりあえず解説文やテキストを見れば、何を回答すればいいのか理解できました。権利関係、せめて賃貸借契約のところだけでもと必死に過去問繰り返したものの、全然頭に入ってこない、7月はずっと権利関係だけやっていました


・8月に入り他の科目もやり直し

権利関係ばかりやっていると、予想はしていましたが、他の科目は過去問みても解けなくなっていました。ヤバイと感じ、権利関係をやりつつ、少なくとも1つは他の科目の過去問を解くようにしました。

この頃から確認テストも活用し、おろそかになっていた宅建業法、法令上の制限、その他の法令は、確認テストで記憶を掘り返すようにしました。

同じく、この時期あたりから、窪田講師の暗記を早くしなさいという指示のもとに、特に法令上の制限のゴロあわせを覚えるようにしました。

単語カードもこのあたりから見るようになりましたが、最初はまったく回答できない状態でしたとはいえ、8月の時点では、まだ権利関係を終えていない状態だったので、他の科目もどんどんと忘れていく焦りを感じつつも、まだ見てもいない権利関係への恐怖が勝るため、権利関係を中心に過去問勉強を続けていました


・9月の択一対策編は凄く助かりました

なかなか、まんべんなく網羅した勉強ができない焦りを感じていた頃に、択一対策編が届き、とにかく○×問題を解いてみたところ、案の定、目標点には程遠い、しかしながら、これで全体的な記憶の掘り起こしにもなった感じがします

択一対策編の文章、よくよく見ると、テキストの確認テストの文章のままだったりで、テキストをもっと勉強しておいてもよかったのかなと後悔しつつも、9月ぐらいからは、わからないことは捨てるという気持ちになっていました


・模擬試験でさらに焦りを感じました

模擬試験講座の基礎レベル、これはキチンと時間を確保してトライしましたが、結果は30点(目標40点)しか取れず、

これまで過去問主義に沿って、あれだけ過去問をやりこなしたと思っていたのに、権利関係で間違いが出るのは仕方なくても、得点源の宅建業法も、法令上の制限も、その他の法令も、間違いばかり、このままでは落ちると、結構焦りました。


・必ず出題される項目をもう一度整理

模擬試験は、基礎レベル、本試験レベルと両方とも、目標には届かずでしたもう一度、出題される項目をもう一度整理すると、まだ甘いと感じました。

例えば、農地法、過去問テキストでさんざんやっても、模擬試験で過去問テキストになかった問いかけが出ると、答えが出てこないみたいな曖昧な状況でしたので

、過去問主義ではあるものの、模擬試験で答えられなかった項目を中心に、テキストを見直し、記憶が曖昧な部分は、単語カードをつくり、記憶してしまうことにしました


・模擬試験の繰り返し、択一対策編の繰り返し、単語カードの繰り返し、過去問の繰り返し

模擬試験の繰り返しは2回しかできませんでしたが、少なくとも暗記でしのげる問題に対しては、フォーサイトの単語カード、自分でつくった単語カードを繰り返したことで、何とか回答できるようになってきました。

この頃には、権利関係の民放の条文とか、もうこれは諦めることにし、連帯保障、代理、共有、賃借権、無効と取消、委任、不法行為といった、比較的出そうというところだけに絞りました。

また過去問テキストも、10月に入ってからは、まだまだ間違えたりするものの、回答はできるようになってきてましたが、10月は全体を網羅したい気持ちが強かったので、過去問は間違えた問題だけ、解説文を読むことにし、毎日の勉強時間は大して取れない中でも、とにかく数を稼ぐことを優先しました。

そんな追い込みの時期に入って、あまりにも試験勉強に没頭しすぎて、家族サービスが疎か、育児も大変な時期だったということもあり、奥さんから試験やめてくれと言われてしまう始末で、必死になだめつつも、これはもう来年はできないという思いが強くなりました


・直前期、試験日まで

メールで送られてくる窪田講師からの、この時期はこれをやっておこうという指示に、できるだけ追いつこうとしました。

実際には、あと1週間でもまとまった時間があればと思いながら、間に合わない焦りが常にありました。

ですが、もう時間は取り返せないので、出来なかったことは仕方ないと、割り切って、できること、例えば単語カードの繰り返しとか、記憶の強化につとめました


・試験日

会場までは、電車で1時間くらいかかり、最寄り駅から会場までも徒歩だと15分から20分、バスは本数が少ない、試験前もできるだけ単語カードとか眺めておきたいと思い、最寄り駅の喫茶店でできるだけ長くいるために、最寄り駅から会場まではタクシーを利用しました

試験場は開場と同時ぐらいに入り、座席についてからは少々散歩したりして、会場の雰囲気を見て回り、とにかく雰囲気にのまれないように心がけました。

いよいよ試験開始になってきたころ、回答用紙に名前を書いた頃は、これまでに無いほどのプレッシャーを感じて、結構な腹痛が襲ってきました。

今までにもTOEICとかの語学試験は受けたことはあるものの、合否ではなくスコアが出るだけの試験だったのに対し、今回の宅地建物取引士試験は、点数がいくつだろうと、合格か不合格か、この2つしか結果が無い、来年はもう許されないことへのプレッシャー

自分でもビックリするくらいに体が反応しましたいよいよ試験が開始され、とはいえ、やるしかないので、第50問から順番に回答を始め、最初は頭の中真っ白な感覚、何回か問題文を読み返していたら、ようやく多少我に返って、落ち着いて不適当な回答を見つけることができ、段々と落ち着いていきました

模擬試験をやっているときに意識するようにしていたのが、この問題は不適当な選択肢を選ぶのか、正しい選択肢を選ぶのか、ここを当たり前なのですが、間違えないように、問題文に正しいものはどれか、誤っているものはどれかという部分を○で囲って、どっちを聞かれているのか、ハッキリと意識するようにしました。

試験は長丁場なので、集中力が切れてきたときに、どちらを聞かれているのか、間違えることが模擬試験ではあったので、こういった単純な取りこぼしをしないように進めました

予想はしていましたが、過去問、模擬試験とはまた違う問われ方に戸惑いました。ですが50問目から問いていき、テンポよく進められたので、見直しの時間は30分弱ほど確保できました。

結局、戸惑った問題は、何だろうと思いながら、消去法でおそらくこれかなという解き方になってしまい、そんな問題が多々あったので、ダメかもと思いつつも、最後まで集中力を切らさないようにやりきろうと心がけました

受験料は7千円、試験時間もたったの2時間ですが、そこに約1年間分の、試験準備期間の活動、多々迷惑をかけた家族への思い、焦る気持ちからくる不安を抑えながら、全てをぶつけました。


試験終了後、試験場の玄関を出たところで、集中力が切れた瞬間に、物凄い疲労感と抜け殻になった感じで、まさに出し切れた感がありました

消去法で回答してたので、多分ダメかなと思い、もう今年ダメだったら2回目の受験は無いだろうという気持ちもあり、自己採点はあえてしませんでした。

試験後、家族への罪滅ぼしではないですが、家族サービスを優先し、日中の仕事も宅地建物取引士試験を受けたことを忘れるくらい没頭し、あれだけ単語カードとかで覚えたことも、すっかり忘れてしまいました


・合格証書届く

11月29日に合格証書が届いたとき、凄くうれしかったですこれを見た奥さんから労いの言葉をもらったときに、これは家族のおかげだと返事してあげられたことは感無量でした


・振り返ってみて

合格証書が来てから、自己採点してみましたなんと43点も取れていました。後半は間違いが1つだけ、前半も間違いはほぼ権利関係、一生懸命取り組んだ、相続、連帯債務、賃貸借契約、間違えました。

ですが、期待してなかった民放の条文、判決文の問題を正解という、運がよかったと思う部分も正直あります。とはいえ、完璧には到底なりえないと思います。

できる範囲で、過去問テキストで基礎力をつけ、模擬試験で理解の甘い部分を露わにし、単語カードとかで、最後は取りこぼしが無いように追い込めた結果が、出せたのではと思います。

結局はフォーサイトの指導に沿って勉強し、幸い良い結果をもらえたと思います直前にもっと模擬試験やるために、書店で何か買おうかと思ったりもしましたが、目の前にあるフォーサイトの教材だけを繰り返した方が得策です。

何回も繰り返すことで、繰り返す習慣をもつことが、試験に耐えうる準備につながったと思います。私のような中年サラリーマン、しかも不動産でも金融でもない職種の方の場合、短期の詰め込み勉強はまず無理だと思います。

これは時間的にも体力的にも厳しいと思います。やはり、本業をキチンとやらないことには、勉強への気合も入らないと思います。ですので、日々の勉強時間は短くなるため、できるだけ早く勉強を開始したほうが、成功すると思います。

最後になりますが、これからの人生において、凄く自信になる支えを得られました。フォーサイトの皆様、本当にありがとうございます。また、何かご縁がありましたら、何卒よろしくお願いします
0おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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