宅建の勉強から逃げたくなった日も。50歳の私を支えてくれた先生と家族

性別男性
年代50代
試験年度2018年(30年度)
エリア静岡県
勉強時間1000時間
勉強期間1年間
職業正社員(サラリーマン)
勉強法暗記,過去問,模試
商品DVD,テキスト,問題集
受験回数初学者(1回目)
試験科目宅建業法
学習スタイル予備校
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
1.家族の支え 

「ほとんど丸ばっかりじゃん」これは私が自己採点をしている横でテレビを見ていた妻が言った言葉です。私が気付かなかっただけで、妻や家族は私の試験の結果をずっと気にしてくれていたのです。 不動産業務に関しては全くの素人の50歳のおじさんが試験に合格できた体験が、誰かの参考になればと思い投稿させていただきます。



2.勉強開始と勉強の進め方

 私が宅建の勉強を始めようと思いフォーサイトに申し込み、教材が届いたのが12月初旬のこと。先ずは『年内にDVDを一通り見よう。』と計画をしたものの、まったく知らない言葉の連続で何度も心が折れそうになりました。でも、ここで放り出してしまってはこれまでの中途半端な人生を繰り返してしまうだけと踏ん張り、何とか年内にDVDを一通り見るという目標はクリア(低い目標ですが(笑))。でも、実際のところ全く頭の中には入っておらず、「50歳という年齢では全く新しいことを覚えるのは無理か…」とここでも弱気の虫が顔を出しそうになりましたが、「とりあえずもう一回DVDを見てみよう」と頑張ってみたところ、前に聞いた言葉を何となく覚えている個所があり少しだけ前向きになることができました。2月に入って3回目のDVD学習の際に初めてチェックテストをやりながら勉強を進めましたが、その結果は惨憺たるもので自分の物覚えの悪さが情けなくなりました。3月に入って4回目のDVD学習とチェックテストの実施で前回よりは多少は〇が多くなり、過去問問題集にもチャレンジしてみたところ、やはりこちらはまだまだ力不足で悲惨な結果でしたが、ここまで来るとさすがに後戻りはできません。テキストと過去問テキストを繰り返し見ながら5月の連休までに過去問を3回解きました。さすがに3回解いていると回答を覚えてしまっている部分があってマンネリ化が否めなくなったので、5月の連休明けに前年の試験問題をネットからDLしてチャレンジしてみたところ、統計の問題を除いて35点を取ることができました。ただし、これがいけなかった…。『既に合格に近い力が付いた。』と勝手に勘違いして、そこからは途端に勉強はペースダウンしました。



3.巻き返し

 6月・7月とペースダウンした状態で7月後半に入って25年から29年までの過去問に取り組んだところ点数が全く取れない状況で、本気で焦ると共に勝手に勘違いしていた自分の馬鹿さ加減にあきれてしまいましたが、残された時間は既に100日を切っており立ち止まることはできない状況です。勉強の計画の立て直しをすべく7月中にもう一度DVDを一通り聞いてテキストを読み返し、と同時に予想問題集を3冊購入して8月に入ってからは予想問題集とテキスト再読の繰り返しを行いました。

 予想問題集はそれぞれ3回~4回分の問題が入っているものを購入しましたが、最初はどれも30点前後の得点でとても合格点には届かない状況でした。また、最初のうちは試験問題50問を解いてから採点をして間違い箇所の確認を行っていましたが、物覚えの悪い自分の場合、迷った個所も正解となっていると迷った部分の解説を確認することなく『正解』という結果だけをみていました。しかし、その方法では次回問題を解いた際に迷ったところが理解できていないことが多いことに気づき、その後は一問解いては解説を読み、迷ったところはフォーサイトテキストを確認、という方法をとって内容を理解するように努めました。この方法の場合、50問の問題を解くのに非常に時間がかかりますが、8月から9月初旬にかけて自分の場合は『スピードを求めるよりもまずは覚えること・理解することが優先。』と言い聞かせて取り組みました。



4.模試の受験~ラストスパート

 そして試験の1か月前、予備校の模擬試験を受験したところ結果は33点。この時点で合格点に届いていないことで『さすがに今年はダメか…』と再び弱気の虫が顔を出しそうになりましたが、『もう一年、この苦しい勉強をするのは嫌だ!』と心を奮い立たせ、ラストスパートをかけることにしました。

 残り一か月間は平日は毎日模擬試験1回、休日は模擬試験を最低でも3回分。また、間違い箇所のみを集中して取り組む日も作りました。そして、試験時間2時間の中で50問を解くためのスピードをつけるため、問題を解く順序も検討しましたが、これにはフォーサイトの窪田先生の『皆さんは宅建業法から解いてください。もしくは統計問題で1点をゲットして心を落ち着かせて…』というアドバイスが非常に参考になりました。予想問題を解いている中で自分の得意不得意がつかめていましたので、自分としては問46からの『その他の知識』から解き始めて5問終わった後で問26の宅建業法に入る方法を採ることとしました。

 10月に入り試験もいよいよ目前に迫ってきましたが、予想問題集を解いていても同じところをいつも間違えることは相変わらずで、自分に実力がついているという実感は全くありませんでしたので、不安を打ち消すためにひたすら問題を解き→解説を読み→テキストを確認する。ということを繰り返していました。



5.試験当日

 試験当日、試験会場での受験生の多さに驚きましたが、『1年間やってきたことを出すだけ。』と自分に言い聞かせて雰囲気にのまれないようにしました。そして試験開始、予定通り問46からスタートしましたが、いきなりそこで躓きました。テキストや問題集で確認したことがある問題のはずですが、回答に自信が持てない。宅建業法に入ってからも見覚えはあるが自信が持てないという問題が続出しました。自信が持てないまま時間だけが過ぎて2時間経過、試験が終わりました。と同時に自分自身も『終わった…(涙)』

 試験終了後は迷ったところについて全く自信がなく、32~34点くらいを覚悟し、試験会場近くまで迎えに来てくれた妻にも「多分ダメ…。ごめん。」と伝えました。

 そして試験当日の夜、解答速報が出て自己採点を行ったところ何と44点。その時の言葉が冒頭の妻の言葉となります。宅建試験に向けて私だけが苦しんでいると思っていたのですが、家族も一緒に苦しみ頑張ってくれていたのだと思い、感謝の気持ちがこみ上げてきました。そして、1社だけの解答速報では不安で2社・3社、フォーサイトの自己採点サイトでの採点でも44点で合格を確信しました。自信が持てなかった問題の回答についてもそのほとんどが正解だったのです。繰り返しの学習で自分の知らないところで実力がついていたのかもしれません。(運だけかもしれませんが・・・)

 

6.フォーサイトに出会えて感謝です

 宅建に関して全くの素人の物覚えの悪いおじさんが1年で合格できたのは、やはりフォーサイトの教材と窪田先生の講義のおかげです。わかりやすいテキストとポイントを絞った分かりやすい講義。また、講義の中のコーヒーブレイクのお話も勉強を進める上で非常に有意義な内容が多かったと思います。『テキストをぼろぼろになるまで読み込んでください。』というお言葉がありましたが、我ながらテキストはかなり使い込んだと思います。途中からはテキストにインデックスを貼り付けて、すぐに目的のページが開けるようにもしました。 『暗記から逃げないでください。』という厳しい言葉もありました。私自身は最後まで暗記が苦手で苦労しましたが、過去問や予想問題集を数多くこなすことでポイントを絞って何とか乗り切ることができました。

 今回、宅建試験に合格したことで家族や両親に喜んでもらうことができました。このような幸せをつかむ機会・教材を与えていただき、本当にありがとうございました。
0おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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