
親子2代で因縁のあった宅建という資格に挑戦するまで
【宅地建物取引士】
2013年(平成25年度)合格
- 勉強期間
- 11ヶ月間
- 受験回数
- 初学者(1回目)
- 職業
- 転職(求職中)
- 年代
- 20代
- 性別
- 男性
個人的に宅建には何かと思い出があります。不動産に関係ない職種の父が若い頃に集団で挑戦して取得できなかった資格。
飲み屋の大将が「男なら人生一度は勝負せなアカン」と言っていた資格。
自分は学生時代に就活で住宅メーカーの説明会に行った際に「当社に就職するまでにぜひ宅建を取得するように」と言われて、宅建という名前は知っていました
実際どんな資格かと思い、帰路に書店で参考書をパラパラと見た正直な感想
「本が分厚い!(恐らく民法と都市計画法のページを見ていた)何だこれ難しすぎる!」
当時、資格など挑戦したことなかった自分にとってはこんなもの無理、と正直思いました。そして住宅メーカーにご縁は無く宅建についても忘れていましたが、就職した金融機関の社内回覧板でまた宅建の名前に出会いました
「宅地建物取引主任者合格費用補助15万」
安月給の新入行員にとって破格でしたが必須資格ではなく誰も挑戦しませんでした。それから月日が過ぎ転職もした自分はまた宅建の名前を忘れてましたが、賃貸住宅を借りる際にまた宅建にご縁がありました。
仲介会社で役職課長の若くてブランドスーツ高級時計のイケイケな担当に物件案内してもらい、物件については何でも知っていて会話も盛り上がり安心感も高かったのですが、
いざ物件が決まった際に自分は宅建がなく説明ができないから別日に来て欲しいと言われ、後日行くと別の人間が「私が主任者です」と顔写真入りの主任者証を置いて説明が始まりました。
主任者証を見て、それだけでこの人は偉い人なんだと思った反面、案内してくれたポテンシャルが高いと感じていた担当には少しガッカリしてしまいました。運転免許証がないのと同じで法的に関われないのはプライドの高い自分なら悔しい。
そして昨年より転職を目指しインテリアコーディネーター系の学校に通い、そこでの建築法規の講義中に出た「第一種低層住居専用地域」。ん?この単語どこかで見た事あるぞ、と思い考えていると、
講師が「用途地域は覚え切れませんが建築士の試験は法令集持込可能です。宅建を受ける人は覚えないといけないみたいですが。」と言ったので完全に思い出しました、昔に就活帰りに参考書で見て唖然としたページを。
そこからなぜか吸い込まれるように建築法規の授業を受け、法令集もクラスで自分だけ買いました。いつしか、宅建を取ってやる、と漠然と考えるようになったのです。
ただ、目標は大きく立てたものの、いざ参考書を買おうと思ってページを見ると最初の権利関係で躊躇してしまいレジに行けない、でも学校に通うのは金銭的に厳しい、と悩む日々でした。
そして昨年末にこの通信講座の存在を知り、値段もまだ良心的な方(笑)でレビューも良かったため申し込み今回のご縁となりました。
ここから肝心の学習についてです。
勉強については昨年の12月くらいから携帯で一問一答過去問アプリを通勤通学中やトイレなどの短時間に一日最低一回は行うようにしました。分野も出題年も難易度もランダムで、一問一答のみです。テキストを見る前なのでもちろん分からない問題だらけですが、とりあえず解くという形です。
教材については、4月くらいから本格的に開始しました。テキストをサラッと流し読みし、次にDVD講義を観て、問題はとりあえずチェックテストと携帯の一問一答、といった形です。
講師の先生がDVDでよくおっしゃっていた、業法を満点を目指し権利関係は深追いするな!試験を受けたことのない自分にはそれを信じるしかなかったです。権利関係はDVDでもドサッと省略されて、最初は教材に不信感もかなり持ちましたが、この極端な教えの意味は2013年の試験を受けてみて納得することになります。
また、過去問も権利関係やその他法令で深追い無用の所は難易度がほとんど「D」表記、本当に極端ですが、必要最低限の学習にはこのメリハリが結果的に良かったです。
8月くらいから過去問講座を本腰を入れて実施し、全体を合計3周行いました。自分の中では過去問はほぼ解けるようになり、答えを覚えてしまった問題も増えたので、10月頭に模試を書店で購入し、実施しました。初めての問題は大変難しく感じ、33点前後と言う微妙な点数でしたが、力はついているなと実感はできました。
そこから業法メインで最後の詰めを行い本番へ出陣。試験は自分は最後のページから逆に解きました。周囲の受験生が頭を掻いたり首をかしげているのが見えましたが、自分も順番どおりに解いていれば精神的に挫折していたかもしれません。
業法メインで勉強したので免除問題も業法も快調に解けました。法令上の制限も、国土利用法がない!建築基準法が多い!など驚かされましたが、消去法などで半分以上は解けました。権利関係以外解き終わって残り50分、業法にかなり手応えがあったので、精神的にも少し余裕を持って権利関係に挑めました。
まあ権利関係は本当に難しかったです。半分くらい2つに絞ってエイヤーです。囲繞地通行権、留置権など深追いしていないと解けない問題や、後にネットで論争になる問6、先生の権利関係は深追いするなの意味がよくよく分かりました(笑)
試験については自己採点で38点、先日合格証が届きました。何か目標を立てて自分で拍車をかけて結果が出た時は気持ちいいですね!しかも、昔から何か縁があったけど逃げてきた宅建を取れたのですから。
どうせ取るのなら学生の頃に取りたかったですが...笑
自分はいい教材に出会えたと思います。ありがとうございました。