ファイナンシャルプランナー3級の合格率

更新日:2025年2月6日

ファイナンシャルプランナー3級の合格率

FP3級は簡単!と言われているけど、「どれくらい簡単なの?」「合格率はどれくらいなの?」と気になっている方は多いはず。
この記事では3級FP技能検定を運営している2つの団体「日本FP協会」と「金融財政事情研究会(以下金財)」とで分けて、2019年9月実施分までの過去3年分の合格率をまとめました。
それでは、FP3級試験のそれぞれの合格率を詳しく見ていきましょう。

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目次

FP3級の合格率

2024年4月~9月に行われた「日本FP協会」の3級学科試験(CBT)の合格率は86.2%で、実技試験の合格率は85.8%です。
以下の表が「日本FP協会」の学科試験と実技試験それぞれの合格率に関する過去3年分の推移となります。

FP3級 学科試験の合格率

年度 受検者数 合格者数 合格率
2024年4月~9月(CBT) 35,523人 30,626人 86.2%
2024年1月 39,370人 32,732人 83.14%
2023年9月 31,431人 23,505人 74.78%
2023年5月 35,568人 31,388人 88.25%
2023年1月 39,839人 33,961人 85.25%
2022年9月 34,616人 27,963人 80.78%
2022年5月 39,231人 32,707人 83.37%
2022年1月 39,495人 34,364人 87.01%

FP3級 実技試験の合格率

年度 受検者数 合格者数 合格率
2024年4月~9月(CBT) 34,898人 29,935人 85.8%
2024年1月 38,531人 33,351人 86.56%
2023年9月 31,130人 24,180人 77.67%
2023年5月 34,759人 30,182人 86.83%
2023年1月 38,633人 34,127人 88.34%
2022年9月 33,246人 28,072人 84.44%
2022年5月 38,810人 35,058人 90.33%
2022年1月 40,324人 36,595人 90.75%

日本FP協会3級の合格率は、学科試験が75~88%、実技試験は77~91%ほどです。
学科試験、実技試験ともに、合格率はとても高いことがわかりますね。
なお、日本FP協会が実施している実技試験の科目は、資産設計提案業務です。金財に関する実技試験の科目は、後ほど説明します。

2024年4月~9月に行われた「金財」の3級学科試験(CBT)の合格率は47.63%、実技試験の合格率は53.23%です。
以下の表が「金財」の過去3年分の学科試験、実技試験の過去3年分の合格率となります。

金財3級 学科試験の合格率

年度 受検者数 合格者数 合格率
2024年4月~9月(CBT) 22,282人 10,613人 47.63%
2024年1月 17,185人 7,974人 46.40%
2023年9月 18,314人 6,812人 37.19%
2023年5月 17,297人 9,364人 54.13%
2023年1月 21,923人 12,278人 56.00%
2022年9月 21,018人 9,125人 43.41%
2022年5月 19,407人 9,517人 49.03%
2022年1月 23,175人 14,490人 62.52%

金財3級 実技試験の合格率

年度 受検者数 合格者数 合格率
2024年4月~9月(CBT) 20,041人 10,668人 53.23%
2024年1月 14,466人 7,032人 48.61%
2023年9月 17,811人 10,309人 57.87%
2023年5月 17,946人 10,733人 59.80%
2023年1月 21,406人 10,907人 50.95%
2022年9月 21,819人 10,792人 49.46%
2022年5月 22,365人 11,681人 52.22%
2022年1月 25,051人 11,520人 45.98%

金財のFP3級の合格率は、学科試験が37~63%、実技試験は46~60%であることがわかります。 金財は学科試験と実技試験の合格率はほぼ同じ推移で、受験回によって合格率にばらつきがあるのが特徴です。
また、金財の試験については、日本FP協会と比較して、合格率が低いです。金財は法人申込の受検者が多いことや、実技試験での専門性の高い出題により、合格率がやや低くなっているものと考えられます。
なお、金財が実施している実技試験の科目は、FP3級では、

  • 実技(個人):個人資産相談業務、
  • 実技(保険):保険顧客資産相談業務
の2種類です。 金財の受検者は、これらの中から実技試験の1科目を選択します。

FP3級の合格率の年度別推移

次のグラフは、学科試験と実技試験の過去3年分の合格率の推移です。
前述の通り、FP3級の試験は「日本FP協会」と「金財」の2つの団体で実施されていますので、それぞれの合格率の推移を掲載しています。

学科試験の推移

学科試験の合格率は、日本FP協会では80%前後、金財では55%前後で推移をしています。
学科試験の内容は日本FP協会と金財と全く同じにも関わらず、日本FP協会の合格率(80%前後)と金財の合格率(55%前後)とでは、実に1.5倍近くの開きがあります。 この合格率の差の理由は、前述通り金財の受験生は、法人申込みが多いため、勉強意欲が少ない人の割合が高いからだと考えられます。
それでも55%前後で推移していますので、半分以上は合格することができると思えば、合格しやすいことがわかりますね。
なお、両団体を合算して考えた場合の学科試験全体の合格率は66.57%になります。

実技試験の合格率は、日本FP協会では80%~90%と安定をしていますが、金財は50%〜60%と試験で合格率に大きな差があります。
やはり実技試験においても日本FP協会と金財では日本FP協会の安定して合格率が高いというのが目立ちます。

実技試験の推移

FP3級の合格者の年齢や業種

FP3級の試験における受験者の年齢層などに関するデータは残念ながら発見できませんでしたが、日本FP協会が公表しているAFP・CFPの認定者に関するデータでは、40歳代、50歳代が31%と最も多く、次いで30歳代が16%、60歳代が14%となっていました。
一方で10代~20代の認定者は8%に留まっていました。
また、資格認定者の業種は金融や不動産が多く半分以上を占めていますが、その他にも様々な業種の方がいます。
FP2級は取ったけどAFP・CFPの認定は受けていない場合がありますので何ともいえませんが、おそらくFP技能検定自体の受験者も30代以上が多いかと思われます。

※参考:日本FP協会 データで見るFP資格

まとめ

FP3級の合格率をみてきましたが、日本FP協会では毎回70%前後で推移しています。合格率が高くて安心した人もいるでしょう。FP2級の合格率は40%前後であることと比べてもFP3級は易しい試験です。
3級学科試験の内容は、マルバツの正誤式の問題が30問、そして残りの30問が三肢択一式となります。
2級試験は60問全てが4つの選択肢から答えを選ぶ四肢択一式なので、選択肢の少ない3級は難易度が低いといえます。
FP3級の試験は決して難しくありません。毎日少しずつでも学習し、合格を勝ち取りましょう。

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この記事の監修者は
金山浩晃(かなやま ひろあき)

合格の先をイメージして!
【出身】埼玉県
【趣味】NFL(アメフト)観戦、カフェ巡り
【座右の銘】雲外蒼天

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