男性に人気のある資格はどのようなものがあるのでしょうか。今はひと昔前とは異なり、一度就職したら不満があっても我慢して、一生定年まで同じ会社で勤めあげる…という人は少ないのではないかと思われます。
現在、勤めている会社でキャリアアップをする・よりいい条件の職場に転職する・キャリアを重ね人脈を築き独立するなど、目標を立てている男性のほうが多くなってきました。
その目標を実現するための力になるのが「資格」です。資格を取得していることで「ある一定の能力の持ち主」と認めてもらえるので、キャリアアップ・転職・独立の武器になります。そのためには、本当に役立つ資格を慎重に選択する必要があるでしょう。そこで、「男性に人気のあるおすすめ資格」をご紹介しましょう。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
男性に向いている資格とは?
ひとくちに「男性に向いている資格」といっても、どのようなものがあるのでしょうか。
なんか漠然としていますよね。というのも、現代では、男性向き・女性向きなど、資格に大きな差はないからです。多くの人が、ジェンダーレスで自分の好きな分野において活躍している時代です。以前は女性がほとんどだった看護士や保育士なども、最近は男性が増えていますよね。
ある調査によると、30代〜40代の男性に将来の計画を聞いたところ、やりがいのある仕事に転職して収入を上げたい、「一国一城の主」になりたい……と、考えている人が半数を占めていました。そこで、今そんな男性たちに人気のあるおすすめの資格を調べてみました。
男性に向いている資格のポイントとは?
男性に向いている資格は、以下のポイントをクリアしているものです。
キャリアアップ・転職・独立の武器になる
社内でのキャリアアップ・転職・独立の際、武器になる資格を選択しましょう。将来的にどのような業界で働きたいのか目標を明確にしてから、そのフィールドで有利に働く資格を選んでください。
独立開業のとき運転資金があまりかからない資格
独立を考えている人は、事務所開業にあたって莫大な運転資金を用意しなくても独立できる資格がおすすめです。
独立にあたって、広い事務所・店舗・機材などが必要だと、運転資金を準備するのも大変。最初は、デスクやパソコンなどがあれば開業できる資格がいいでしょう。
働きながらでも受験勉強ができる資格
これから、キャリアアップ・転職・独立を考えている男性の場合、現在は会社で働いている人がほとんどでしょう。そのため、今の仕事を辞めることなく勉強ができる資格を選んでください。
難易度が高すぎて、仕事を辞めて1日中勉強しなければならない資格では、取得するまでに時間がかかり体力も気力も消耗してしまいます。
通信講座で学べる資格
働きながら勉強する男性の場合、通学で学習を続けるのは難しいものです。突然の残業や会社の飲み会などで、授業に行けなくなることも多いでしょう。また、通学の場合授業料もバカになりません。
けれども、仕事の武器となってくれる資格は、それなりに難易度が高いので独学はおすすめできません。効率的に学べて、わかりやすい教材を提供している通信講座で学ぶのがおすすめです。勉強範囲を自分で調べたり重要ポイントを探したりする手間もありません。自分のペースに合わせて勉強できます。
男性におすすめの人気資格4選
資格にはいろいろな種類がありますが、前述の条件を満たす資格として以下の4つに絞りました。
- 宅建
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 行政書士
- 社労士
それぞれ、どのような資格なのか次の項から、詳しくご紹介をしていきましょう。
男性に人気のおすすめの資格「宅建」

正式名称 | 宅地建物取引士 |
---|---|
資格種類 | 国家資格 |
分野 | 不動産 |
認定団体 | 国土交通省 |
試験形式 | マークシート |
受験資格 | 学歴・年齢・性別・国籍に関係なく受験可能 |
試験日 | 毎年10月の第3日曜日 |
受験料 | 7,000円(非課税) |
受験者数(平成30年) | 213,993人 |
合格者数(平成30年) | 33,360人 |
合格率 | 15.6% |
フォーサイト合格率(平成30年) | 70.8% |
偏差値 | 55 |
宅建がおすすめの理由
宅建(宅地建物取引士)は、不動産に関する国家資格です。受験者の年齢層がはば広く、毎年20万人前後の人が受験するほど人気があります。
宅建資格を取得するためには、土地や建物など不動産関連の知識はもちろんのこと、相続・融資・税制・物件査定ほか、非常にはば広い知識を学ばなければなりません。そのため、資格取得者は「ビジネスに役立ついろいろな知識を持っている人材」として認めてもらえるのです。また、宅建資格は不動産業界のみならず、建設業界・金融業界・不動産部門を持っている大企業などでも歓迎されます。
宅建試験は年に1回。国家資格ですが受験資格はなく誰でも挑戦できます。合格すれば一生有効な資格です。合格後宅建士を名乗るためには、登録実務講習を受け登録すれば、宅地建物取引士証を交付してもらえます。
宅建が男性におすすめの理由
宅建の試験勉強では、不動産に関する法律や権利、税金などはば広い知識を学びます。それらの知識を持つ人材は、不動産会社や不動産管理会社・建設会社・銀行・金融会社などで歓迎されるのです。これらの業界への転職を考えている男性は、現在の職場にいるうちに事前に資格を取得しておきましょう。
もちろん、宅建は在職中にいろいろな資格を身に付け人脈を築き、将来的には独立したいと考えている男性にもおすすめです。宅建を登竜門として、行政書士など独立系資格を次々と受験する人も少なくありません。
宅建試験の合格率は、約15〜17%。決して楽に合格できる合格率ではありません。けれども宅建は「受験しやすい試験」といわれています。それは、宅建の問題が「権利関係」「不動産関係」など、自分の身に置き換えて考えやすいので興味深く勉強が進められるところにあります。
また、宅建の知識は、マンションや家など不動産という「生涯に一度の大きな買い物」をするとき、損をしないために役立つのです。そのために、結婚を控えた男性が、自分の将来を守る知識を身に付けたいという動機で受験するケースもあります。宅建は、自分の生活と仕事と両方に役立てることができるでしょう。
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料金・申込み
男性に人気のおすすめの資格「FP」

正式名称 | ファイナンシャル・プランニング技能士 |
---|---|
資格種類 | 国家資格 |
分野 | 金融 |
認定団体 | 厚生労働省 |
試験形式 | 筆記、マークシート、口頭、面接 |
受験資格 |
FP3級:誰でも受験可能 FP2級:以下のいずれかに該当する人 1)3級FP技能検定の合格者 2)FP業務の2年以上の実務経験者 3)厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者 4)日本FP協会認定の「AFP認定研修」を終了した人 FP1級:以下のいずれかに該当する人 1)1級学科試験の合格者 2)CFP資格審査試験の合格者 3)CFP認定者 |
試験日 |
FP2級〜3級の試験日:年に3回(5月・9月・1月)に実施 FP1級の実技試験日:年に3回(2・6・10月)実施 |
受験料 |
FP3級 学科:3,000円 実技(個人資産相談業務):3,000円 実技(保険顧客資産相談業務):3,000円 FP2級 学科:4,200円 実技(個人資産相談業務):4,500円 実技(保険顧客資産相談業務):4,500円 FP1級 学科:8,900円 実技(資産相談業務):25,000円 ※各非課税 |
受験者数(2019年8月) | 16,852人 |
合格者数(2019年8月) | 6,806人 |
合格率 |
FP3級:学科試験70〜80%、実技試験80〜90% FP2級:学科試験40〜80%、実技試験50〜60% FP1級:学科試験10%、実技試験70〜80% |
フォーサイト合格率(2019年8月 FP2級) | 83.7% |
偏差値 | 38〜57 |
FPがおすすめの理由
FP(ファイナンシャル・プランナー)は、最近注目を集めている資格です。FPは、人が生きていく上で必ず関わってくる税金・保険・貯蓄・年金など、さまざまなお金に関する知識を持っています。そして、その知識をもとに、顧客が望む人生設計を叶えるために、顧客が持っている資産の活用法などをアドバイスするのです。FPが対応する相談のテーマには以下のものがあります。
- 家計管理
- 教育資金
- 住宅資金
- 老後の生活
- 年金や社会保険
- 資産運用
- 税制や相続、贈与
これらは誰にとっても身近な問題ですが、知識を持っていないと複雑で難しく、どうしたらいいのか判断に迷ってしまうものです。FPはこれらの問題に最適なアドバイスをしてくれます。
現代は、年金や老後問題など不安な要素がたくさん。若いうちから備えておきたいと思う人も増加しています。そのためFP資格取得者は、あらゆるお金に関する知識を持っている人材として、いろいろな業界で歓迎される時代なのです。日本FP協会の「地域金融機関におけるFP資格活用度調査」によると、「FP資格取得を奨励している企業は80%近く」という結果が出ています。
FPが男性におすすめの理由
FPの知識があれば、以下のフィールドで活かすことができます。
- 保険・金融・銀行などの業界:FPの知識を持っている人材は、社内でFP資格取得を推奨したり、昇進や昇給の条件としたりする企業も多いものです。また、就職や転職の際FP資格取得者を歓迎するところも増えてきました。
- 一般企業:労務や福利厚生に関する部門では、FPの知識を持つ人材を求めていることもあります。
- キャリアを積んで独立する人もいます。その場合は、FP資格のみならず、行政書士や社労士などダブル・トリプルライセンスを取得するほうがいいでしょう。
FPは、スキルアップ・転職・独立の武器になってくれるので、将来的に目的がある人は早めに取得しておきましょう。
また、結婚して家庭を作る予定のある男性は、この資格があればさまざまな知識をもとに自分の人生設計を考えることもできます。不安の多い時代に、住宅ローン・保険・年金・不動産・相続・税金ほかの知識を持っている人は心強いもの。FPは、プライベートでも非常に役立つ資格なのです。
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料金・申込み
男性に人気のおすすめの資格「行政書士」

正式名称 | 行政書士 |
---|---|
資格種類 | 国家資格 |
分野 | 法律 |
認定団体 | 総務省 |
試験形式 | 筆記試験 |
受験資格 | 学歴・年齢・性別・国籍に関係なく受験可能 |
試験日 | 毎年11月第2日曜日(午後1時〜午後4時の3時間) |
受験料 | 7,000円(振込手数料は別)※非課税 |
受験者数(平成30年) | 39,105人 |
合格者数(平成30年) | 4,968人 |
合格率(平成30年) | 12.7% |
フォーサイト合格率(平成30年) | 37.3% |
偏差値 | 62 |
行政書士がおすすめの理由
行政書士は、簡単に説明すると「行政と民間をつなぐパイプ役」を行う人です。人々や企業を顧客として、主に官公庁などに提出する書類の作成・提出手続きの代理・相談業務などの業務を行う仕事を行います。行政書士が扱う書類の分野は、
- 会社設立関連
- 許認可申請関連
- 相続関連
- ビザ関連
- 会計記帳関連
など、広範囲にわたっています。
行政書士は、官公庁に提出する許認可申請のプロであり、中小企業に法律知識をもとにアドバイスを行う、ビジネスコンサルタントとしての業務の行うことができるのです。
行政書士は、法律関連の事務所に転職をする、一般企業の法務部などでそのスキルを活かす、得意分野を決めて独立するなどいろいろな方向に進むことができます。
行政書士試験の合格率は10〜15%。簡単に合格できる資格ではありませんが、学歴・年齢・性別・国籍に関係なく受験可能。自分次第で挑戦できるのも魅力でしょう。
行政書士が男性におすすめの理由
行政書士は、いわば「身近な法律の専門家」です。資格を取得すれば、はば広い法律知識の持ち主として認めてもらえます。以下の目標を持っている男性にはおすすめの資格です。
1.法務・行政書士弁護士事務所などへの転職
試験に合格後、「使用人行政書士」(行政書士の登録はしても雇用者の行政書士として働く人)として事務所に勤務するケース。事務職の求人でも行政書士資格は歓迎されるでしょう。
2.キャリアを積んで独立開業
独立する場合は、使用人行政書士として経験を積んでから自分の得意な専門分野を決め、業務内容を絞って独立する人が多いようです。また、行政書士と相性のいいFPや宅建などの資格をダブル・トリプルで取得し、自分の強みを増やすほうがいいでしょう。
行政書士は、顧客や役所の人ほか多くの人と接する仕事です。
- コミュニケーション能力がある
- ただ事務処理をするだけではなくいろいろなサポートを提供するアイデアがある
- 営業力がある
などに自信のある男性は、ぜひ挑戦してみてください。
現在の職場で受験勉強をしながら、独立の際に力になってくれそうな人脈を築いておくのがおすすめです。
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料金・申込み
男性に人気のおすすめの資格「社労士」

正式名称 | 社会保険労務士 |
---|---|
資格種類 | 国家資格 |
分野 | 法律 |
試験実施団体 | 全国社会保険労務士会連合会(厚生労働大臣から事務を委託) |
試験形式 | 筆記 |
受験資格 |
学歴 ・4年制大学で一般教養科目の学習が終わった人 ・4年制大学で62単位以上を習得した人 ・短期大学か高等専門学校を卒業した人 ・就業年限が2年以上 かつ課程の修了に必要な総授業時間数が1,700時間以上の専修学校の専門課程を修了 資格 ・司法試験予備試験に合格した人 ・行政書士の資格を持っている人 |
試験日 | 毎年8月の最終日曜日(開場時間9:30〜) |
受験料 | 9,000円※非課税 |
受験者数(平成30年) | 38,427人 |
合格者数(平成30年) | 2,413人 |
合格率 | 6.3% |
フォーサイト合格率(平成30年) | 25.7% |
偏差値 | 65 |
社労士がおすすめの理由
社労士とは社会保険労務士のことです。その名の通り、社会保険と労務の専門家で、企業の大切なパートナーとして仕事を行います。社労士は主に以下の業務を行います。
- 労働・社会保険の手続きの代行
- 法廷帳簿の作成
- 労務に関するコンサルティング
- 就業規則の作成
最近は雇用形態が多様化しているため、「人事のエキスパート」として認められる、社労士資格を取得している人材を歓迎している企業は増えています。キャリアアップや転職にプラスになる資格であるだけではなく、キャリアを積んで独立開業することも可能です。独立開業した場合、多くの会社と顧問契約を結べば顧問料として安定した収入を手に入れることも可能でしょう。
社労士試験の合格率は平均6〜7%と低く、難関レベルです。けれども、社会人として働きながら通信講座で勉強して合格を狙うことができます。ただし、社労士の受験をするには一般的な大学・短大・高専学校卒であることが必要です。また、社労士事務所や法人で3年以上の補助をしていた実務経験がある人も受験資格があります。また、行政書士試験に合格した人も受験資格があるため、ダブルライセンスで社労士を目指す人も多いのです。
社労士が男性におすすめの理由
社労士資格を取得した後の働き方として多いのは、以下の2通りです。
- 勤労社労士:労務・人事・社会保険のスペシャリストとして「勤労社労士(企業内社労士)」として働く道があります。企業の労務管理部門や銀行の年金相談窓口担当者などでの求人が多いようです。
- 独立開業士:独立開業して、中小企業をクライアントに、保険・人事・労務分野の業務代行を行ったりコンサルティング業務などを行ったりすることできます。最近は、複雑化している年金の仕組みに詳しい「年金コンサルタント」としての需要も増加中です。
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料金・申込み
将来に備えて男性に人気の資格を取得しよう!
将来のことを考え、スキルアップ・転職・独立開業などを目標に、資格取得を目指している人は増えています。仕事と受験勉強の両立は大変ですが、合格して資格を取得できれば、それだけ自分の可能性も広がります。
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