社労士試験「雇用保険法」 苦手克服の対策は「体系整理」にあり

社労士試験「雇用保険法」 苦手克服の対策は「体系整理」にあり

「雇用保険法」

社労士の試験範囲の中でも「雇用保険法」に登場する諸制度は、失業給付を始めとして、受験生にとって比較的なじみのあるテーマと言えます。よって、雇用保険法を得意科目に挙げる受験生は多いですが、一方で、雇用保険法特有の膨大な試験範囲と類似キーワードの暗記をネックに感じ、苦手意識を抱く方も少なくないようです。

結論から言えば、社労士試験の雇用保険法は決して苦手意識を抱くべき分野ではなく、むしろ高得点を狙える科目といっても良いでしょう。このページでは、社労士試験で問われる雇用保険法の特徴を知り、効果的に学習を進めるためのポイントを考えます。

目次

社労士試験「雇用保険法」まとめ

雇用保険法からは、例年、選択式で5問、択一式で7問(徴収法からの3問で計10問)出題されます。

選択式では、細かな数字や類似用語の区別を問うものが出題されるため、制度や用語に関わる正確な理解が求められます。そして、択一式ではごく基本的な内容を問う出題が目立ち、徴収法を苦手とする受験生にとっては得点源としたい分野と言えます。

社労士試験の雇用保険法の特徴は、「膨大な試験範囲」と「複雑な制度体系、給付制度」です。雇用保険は失業に伴うものから雇用継続、教育訓練関連に至るまで、多岐に渡る給付制度を網羅します。

そして、各給付制度に登場する手当や給付金の内容や名称が似通っており、これらを正しく整理してインプットしなければならない点に、試験対策上の難しさがあります。

また、法改正によって制度内容が前年から大きく変わることも珍しくないため、受験年度には最新の知識にアップデートしておくことが不可欠です。

社労士試験 雇用保険法対策のポイント

雇用保険法対策のポイント

社労士試験の各科目の出題難易度としてみれば、雇用保険法は決して難しさの際立つ科目ではなく、むしろ高得点を狙える分野とも言えます。これから解説する対策のポイントを心得え、雇用保険法を得点科目とすることは十分に可能です。

社労士試験の雇用保険法対策を考える上では、第一に、他科目にも共通する「各用語の丁寧な理解と習得」「頻出分野への注力」が大原則です。併せて、雇用保険制度の特徴である「複雑な給付制度」については体系的に整理してインプットすることで、知識の混同を防ぐことができます。

雇用保険関連用語を正しくおさえる

雇用保険法の出題範囲を確認すると分かる通り、雇用保険関連の手当、給付は多岐に渡り、しかも一見しただけでは区別しづらいキーワードがいくつも登場します。

例えば、「高年齢」と名のつくものだけでも、高年齢雇用継続給付、高年齢再就職給付金、高年齢求職者給付金・・・と、関連用語はいくつもあります。受験生にとって比較的なじみの深い失業関連の手当をみても、基本手当に受講手当、通所手当と、やはり様々な給付があります。

加えて、算定対象期間と算定基礎期間、特定受給資格者と特例受給資格者等、社労士試験で問われやすい類似用語についても、正しく理解し区別できるようにしておかなければなりません。

雇用保険法の出題傾向に沿った対策

社労士試験対策の原則は「出題傾向を重視した対策」にありますが、このことは雇用保険法の学習を考える上でも同様に適用できます。

雇用保険法の出題の要は「失業等給付」であり、とりわけ基本手当については確実に習得しておく必要があります。しかしながら、社労士試験の雇用保険法ではさほど奇問・難問に身構える必要はなく、さらに過去問の焼き直しが多く見られることを鑑みれば、具体的な対策を考える上で特別な取り組みは不要です。

あくまでテキスト学習を中心に基本的な知識を習得し、狙われやすいポイントや出題のされ方を過去問から理解していく方法が有効です。

雇用保険法の理解は「体系図」の活用が〇

類似キーワードが多く登場する社労士試験の雇用保険法では、各制度間、もしくは同一制度内での知識の混同を避けるために、体系図を用いた理解が効果的です。

雇用保険法の諸制度を体系的に理解することは、知識を入れていく「引き出し作り」に言い換えることができます。各用語を単独で覚えていくと、制度と用語がリンクせず、結果的に知識を蓄積していくにつれ各用語を混同しがちになります。

この点、学習当初にまず雇用保険法を制度ごとに整理し、どの用語がどの制度に属するかを正しく把握しておくと、その語の知識の習得がスムーズに進みます。

社労士試験の雇用保険法 語呂合わせは効率的か?

社労士試験対策において、語呂合わせは細かな数字を覚える上で有効に活かすことができます。雇用保険法では、一般受給資格者、就職困難者、特定受給資格者といった対象によって異なる基本手当の支給限度日数を覚える際に、語呂合わせが用いられます。

具体的な語呂合わせのパターンはいくつもありますが、ご自身で無理なく覚えやすいものを活用しましょう。語呂合わせ学習では、しばしば「語呂が複雑でかえって覚えにくい」「語呂を覚えたものの、何を覚えるための語呂合わせか分からなくなってしまった」等の失敗を散見しますので、くれぐれも注意が必要です。

雇用保険法対策は「難しい」「苦手」の意識を捨てることが肝心

「難しい」「苦手」の意識を捨てることが肝心

このように、社労士試験の雇用保険法は多岐に渡る手当、給付制度の他、いくつもの用語理解、類似用語の区別、細かな数字のインプットなど、受験生がネックとしがちな要素を多く含む科目のように感じられます。

ところが、蓋を開けてみれば、ごく基本的な難易度レベルの出題が中心であり、社労士試験の各科目の中では比較的得点しやすい分野であると言えます。実際に、社労士試験合格者の大半が、雇用保険法を得点源にしている様です。

社労士試験の雇用保険法対策に取り組む上では、「難しそう」「覚えることが多そうで厄介」という思い込みを捨て、テキストや過去問を中心に、出題傾向に沿って基本的事項を丁寧に習得していく姿勢が大切です。

また、社労士受験生が陥りやすい「知識の混同」を防ぐためには、体系図や語呂合わせを活用しながら正確な知識をインプットしていきましょう。

まとめ

  • 社労士試験の雇用保険法は例年、選択式で5問、択一式で7問出題され、特に選択式では細かな数字や類似用語の区別を論点とする出題がみられるため注意が必要です。
  • 社労士試験の出題にみられる雇用保険法の特徴は「膨大な試験範囲」「複雑な制度体系、給付制度」「多くの類似用語」にありますが、実際の出題ではごく基本的な知識を問う設問が多く見られ、得点源となり得る科目とも言えます。
  • 雇用保険法対策として、「各用語の丁寧な理解と習得」「頻出分野への注力」「給付制度の体系的な理解」を主軸とした取り組みが有効です。
  • 雇用保険法分野の要である「失業等給付」の学習において、受験生であれば各対象に応じた基本手当の支給限度日数の暗記に苦戦しがちですが、表をそのままの形で覚える他、語呂合わせを上手く活用することで効果的に頭に入れる方法もあります。
  • 社労士試験の雇用保険法は、受験生によって得手不得手の分かれる科目ですが、社労士試験合格を目指す上では苦手意識を払拭し、前向きに対策に取り組む姿勢が重要です。