果実~法定果実・天然果実~とは?|わかりやすく宅建・宅地建物取引士の解説

果実~法定果実・天然果実~とは?|わかりやすく宅建・宅地建物取引士の解説

目次

果実とは

物から利益が出る場合のその利益を「果実」と言います。果実には「天然果実」と「法定果実」があります。

法定果実とは

法定果実は「物の使用の対価として収受される金銭その他の物」を言います。

具体的には、土地を使用した場合の対価である地代や、家を使用した場合の家賃がそれに当たります。また、金銭を貸し付けた場合の利息もこれに含まれます。

天然果実とは

天然果実とは、「物の用法に従って収取される産出物」を言います。「物の用法に従って」とは、物の経済的用途に従ってという意味です。

具体的には、りんごの木からとれるりんごや、牛から絞る牛乳などがその例です。

法定果実と天然果実

果実の帰属

法定果実の場合

法定果実は、元の物の所有期間の日割計算によって、前の所有者と後の所有者が取得します。

例)堀米さんは所有する家を賃貸していました。

その後堀米さんは槙さんという第三者にこの家を売りました。この場合、売買により所有権が移転するまでの間の家賃は堀米さんが、所有権移転後の家賃は槙さんが取得することになります。

天然果実の場合

天然果実は、元の物から分離する時に、これを収取する権利を持つ物に帰属します。

例)大石さんは、庭にりんごの木を植えました。

後に木にはりんごがなりました。このときりんごの実は当然に大石さんのものとなります。

果実の帰属

抵当権と果実の関係

原則:抵当権の効力は、果実には及びません。

例外:債務の不履行が生じた場合には、その後の果実にも抵当権の効力が及びます。

抵当権と果実

果実~法定果実・天然果実~に関するよくある質問

「果実」とは何ですか?宅建には関係のない用語かと思うのですが…

果実とは、法律用語の1つです。天然果実、法定果実の2つの言葉があります。

具体的には、

  • 天然果実:牛乳、野菜、石炭、卵
  • 法定果実:家賃、利息

となります。

「抵当権の効力は果実には及ばないのが原則だが、債務の不履行が生じた場合に、その後の果実にも、抵当権の効力は及ぶ。」というのは、

”抵当権を設定している不動産が賃貸されている場合には、賃料に物上代位することができる。”

というのは、被担保債権(例えば金銭債権)の弁済期が到来してもお金を返さないような場合には、賃料を差し押さえて弁済に当てることができるということでしょうか?

債務不履行後の抵当不動産の収益権については、抵当権の効力が及びます。このため、賃料の支払を求める権利に対して抵当権者は物上代位できることになります。

つまり、債務不履行があったときにはじめて、行使することができます。

「果実を返還」とはどのような意味ですか?

果実とは、法律用語の1つです。

天然果実、法定果実の2つの言葉があります。具体的に「果実を返還する」とは、天然果実の場合は乳牛からとれた牛乳や鶏からとれた卵を返還すること、法定果実の場合は、家賃や利息を返還することを言います。