宅建・登録実務講習とは

宅建・登録実務講習とは

誰でも受験することができ、将来も有望な資格として人気の「宅建士・宅地建物取引士」。しかし、試験に合格したからといって、すぐ宅建士として働けるわけではありません。2年以上の実務経験がない人は、登録実務講習を受け修了試験に合格しなければ、資格登録ができないのです。

そこでここでは、「登録実務講習とは?」「登録実務講習の日程」「修了試験の難易度」「登録実務講習の費用」についてご紹介します。不動産業界未経験で、宅建試験の受験を考えている方は、あとで焦ることのないようにぜひ確認しておきましょう。

目次

登録実務講習とは?

宅建試験に合格し、宅建士として資格登録をするためには2年以上の実務経験が必要です。 2年以上の実務経験がない場合は、登録実務講習を受けてその修了試験に合格しなければいけません。登録実務講習は「通信講座」「スクーリング(演習)」「修了試験」で構成され、全国の資格専門予備校で行われています。講習期間は講習期間によって若干の違いがありますが、一般的に以下のような流れとなっています。

なお、国交省に登録されている登録実務講習実施機関(2019年12月19日現在)は、24社です。 「国土交通省 宅建登録実務講習実施機関

宅建実務登録講習の主な流れ

  • 宅建実務登録講習の受講申込み
  • テキスト・DVDなど発送
  • 通信学習(1カ月)
  • スクーリング(1~2日間)
  • 修了試験(スクーリングの最後に実施)
  • 修了証発行

日程

登録実務講習は「通信講座」「講義(スクーリング)」「修了試験」の3部構成で行われます。なお、それぞれの日程と受講内容は以下のようになっています。

通信講座(1カ月)

実施する資格専門予備校によって異なりますが、テキスト・DVD・動画などを使用した自宅学習です。この1カ月間で、不動産取引の本質をつかみ、宅地建物取引業務に関する実用的な知識を習得します。通信講座のため、ご自分のペースで好きな時間に学習ができます。

学習する科目は以下の項目です。
取引士制度に関する科目
  • 取引士制度の概要
  • 取引士の役割および義務
宅地又は建物の取引実務に関する科目
  • 受付、物件調査及び価格査定の実務に関する事項
  • 媒介契約に関する事項
  • 宅地又は建物の取引に係る広告に関する事項
  • 宅地又は建物の取引条件の交渉に関する事項
  • 宅地建物取引業法第35条第1項及び第2項の書面の作成に関する事項
  • 宅地又は建物の取引に係る契約の締結に関する事項
  • 宅地又は建物の取引に係る契約の履行に関する事項
  • 宅地又は建物の取引に係る資金計画及び税務に関する事項
  • 紛争の防止に関する事項

スクーリング(1~2日間)

スクーリング(演習)は、会場に足を運んでのライブ講義となります。東京では多くの試験専門学校がスクーリングを開催していますが、地方は受講できる資格専門予備校が限られてくるため、事前に調べておくと安心でしょう。なお、一度決まった会場は変更できないため、会場選びは慎重に行うようにしましょう。

スクーリングでは取引の基本である契約書の作成や、そのために必要な調査・重要事項説明を中心に学習します。学校によって若干の違いはありますが、午前9時~午後6時頃のスケジュールで行われます。

スクーリング(演習)での学習科目は以下の項目です。

取引実務に関する科目(業務の標準的手順の修得のための演習)
  • 取引の目的となる宅地又は建物の調査手法に関する事項
  • 宅地建物取引業法第35条第1項及び第2項に規定する説明の実施に関する事項
  • 宅地又は建物の取引に係る標準的な契約書の作成に関する事項

スクーリング当日必要な物

  • 受講票
  • テキストなどの資料
  • 筆記用具・鉛筆またはシャープペンシル(HB・B)
  • 時計(携帯電話を時計代わりに使用することは不可)

※実施する資格専門予備校によって違いあり

修了試験の内容

出題範囲 通信講座・スクーリング(演習)で学習した内容。
出題形式 資格専門予備校によって異なりますが、○×形式と記述形式で出題されます。
合否判定基準 ○×形式と記述形式、それぞれ80%以上の正解。

なお、登録実務講習は1年を通して行われているため、仕事や家庭などご自身の都合にあわせて、受講時期を選ぶことが可能です。

ただ、宅建試験合格から資格登録申請までが1年を超える場合、取引士証交付申請前に「法定講習」を受ける必要が出てくるため、早めの受講を心がけましょう。

難易度

登録実務講習の修了試験の難易度は「低」です。宅建試験のような「落とすための試験」ではないため、ほとんどの資格専門予備校で合格率90%以上となっており、なかには合格率99.8%以上の学校もあります。通信講座とスクーリング(演習)の内容をしっかりと理解しておけば、ほぼ合格できると考えてよいでしょう。

費用

登録実務講習の受講料は、資格専門予備校によって若干の違いがありますが、一般的には2万円前後となっています。WEB割引や早期割引を実施している学校もあり最安値は9,500円。スクーリングの開催会場や開催期間などを考慮し、ご自身にあった講習を選びましょう。

まとめ

不動産取引の国家資格「宅地建物取引士(宅建士)」は、誰でも受験できる間口の広い試験です。ただ、宅建試験に合格しても2年以上の実務経験がない人は、登録実務講習を受けて修了試験に合格しなければいけません。

この登録実務講習は、全国各地の資格専門予備校が行っており、現在、国交省に登録されている登録実務講習実施機関(2019年12月19日現在)は24社です。スクーリング(演習)は実際に学校へ行かなければいけないため、自宅近くに講習会場があるかどうかを確認してから申し込むようにしましょう。